血継ぎ2
【白井 翼】
目の前の機械兵器の脚が急に地面に沈んだ。警戒の為一歩下がるが
『好きに動け、補助するからよ』
すぐさま指示が飛んでくる。遠慮は要らない様なので最初から全開で飛ばしていく。もちろん<能力>も全力開放。だが、一切痛みを感じない。これは恐らくだが……。赤柱の何かだろう。
【赤柱 信】
『翼が<能力>での痛みを感じていないようだが……』
『さっきの重力もうそうだよ。何したのさ、信』
まぁ、疑問に感じるわな……。まともな反応だと思う。
「この能力名は<血継ぎ>。他人の能力を一時的に使用可能にする優良<能力>」
『それって……』
「相当なバランスブレーカーだろ。まぁ、他人の血を取り入れる必要があるからオレは嫌いだけど」
バランスブレーカー、どころの話ではないんだけどな。上手くすれば世界中の人の能力全てが扱えることになる。そんなことにオレは興味が一切ないのでどうでもいいな。
ただ、欠点は使用後重度の貧血に見舞われる可能性がある。それなら<造血>すればいいだろうとなるが、他人の<能力>を使う度、一定量の血を消費しているので<造血>したところで差引と0なるので無意味。
現在借用している<能力>は<細胞活性>/<遠隔作用>の併用。と言っても、一度に借り使用可能<能力>は通常通り1つしかできない。なので、この2種を切り替えながら白井の治癒を行っている。現状維持ならこれでいい。だが、このままではAFが到着してしまい、現状説明をしなければいけなくなる。早期決着が非常に望ましい。そんなわけで……。<物質操作:砂>を発動させ、やや濃い砂煙を発生させる。
『いいのか、援護は出来ないぞ』
『ついでに予見もだけど』
「構わない。見られるとマズイものを作るから」
イメージを集中させ……血をベースに作り上げていく。
「まずは、特別な<貫徹弾>と対応する<武器生成>。そっから……<能力付与:腐敗/風化>諸々」
これを六発生成する。鉄主体の武器は比較的多くの血を消費するためこれで決めたいな。




