血継ぎ
【赤柱 信】
取り敢えず体は完治したようで損傷個所はない。潰された右腕も元通りなのでグルグル回してみる。痛みなし。今度は軽くジャンプ。脚もいつも通り動く。
「いや~、心配かけたな……。オレ復活、ってところか? さてと……」
どういう訳か記憶に自覚のないロックをかけられていたから忘れていたけど之が本来の<能力>だ。
「今回見たことは3人共黙ってくれないか?」
これは本来見られると結構まずい類の<能力>。これから使う能力は少なくとも自分のものではない。
下手すると即逮捕・即抹消レベルの能力らしいからだ。
「了解」『心得た』『OK』
いや~、さらっと全員承諾してくれたな。後で説明責任が発生するな、こりゃ。
「つっても、通常運転開始までに時間かかるから。10秒でいいから稼いでくれな」
「1分稼いでやってもいいぞ」
そう言い、白井は機械兵士に突撃していく。
「さてと、『我が血を清めよ、我が血で智慧を……』」
この詠唱は教えてもらったわけではない。正直言いたかないのだが……。
「『継承する力を、我に与えよ』」
なぜか、発動を意識すると頭に浮かぶのだ。つまり、『言え』という事だろう。
付近一体の血液を一旦自身に取り込む。全部許可取ってない<能力>が数十。ステータスは落ちるけどしょうがないな。手持ちでも十分行けるだろ。
「よし……数年ぶりに使うけど錆びちゃないな。手始めに<過剰重力>」
<能力>発動を宣言し、手を振り下ろす。機械兵器は地面に脚部半分が沈んだ。
「さ~て、反撃と行こうかな」




