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Ability wars  作者: 大山鳥 鈴
Red Gun
11/41

<能力>⑪

【赤柱 信】

市中警邏3日目。不謹慎ながらようやく事件らしい事が起きた。地区は白井担当の7A区域。住宅街での傷害事件である。距離は非常に遠いぞ。

「走ると結構な距離あるぞ……」

「まぁ、走るしかないだろう」

正直に言おう。だるい! ここ最近のPHのボス討伐よりもだ。

--

【白井 翼】

入学して初めての戦闘だな。相手の得物は無難に包丁。武器持ちだからと言って加減はしないし、ひるんだりはしない。まぁ、こっちも一応武器は持ってるしね。

「怪我したくなかったら、ここから消えろ」

「そりゃ、こっちの台詞だな……。アンタの方が怪我するだろうよ」

「ほざけ!」

非常に単純な奴で有難い。正面から突っ込んでくる奴は一振りで十分だ。


【赤柱 信】

『終わったぞ』

「ハァ、状況、報告……」

頑張って走り、白井のいる地点の付近まで来たっていうのにな……。

骨折り損のくたびれ儲け……ってとこか。なんか違うな。


『相手は刃渡り16㎝の包丁所持、攻撃行為をしてきたから頭に一発叩き込んだ』

「何を叩き込んだ……」

『竹刀での一振り』

まぁ、それなら頭蓋が砕けたりとかないだろ。にしても竹刀で気絶させるのは凄いな。

灰の表情は余りよろしくない感じだが……。何でだ?

「赤柱、安堵しているところ悪いが……」

「ん?」

「翼の携帯している竹刀は総重量20kgだ」

「……」

何つー物騒な武器を持ち歩いてんだ。流石にまずい。それを普通に取り廻しているだけでなく素人目で見ても速い速度で素振りしてたよな……。それを恐らく武装というか防具を身に着けていない犯罪未遂者に叩き込んだってことは……。考えるのやめよう……。


「と、取りあえず紫花は警察に連絡。白井は現状維持に努めといてくれ」

『ほ~い』

『了解した』

さ~て、報告書作成時、(見ていない)真実をそのまま書こうかな……。

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