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私だけの世界の中で  作者: 胡蝶
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貴方の涙の意味を教えて

ねぇ?


なぁに?


どうしてあなたはずっと私の側にいるの?


・・・・貴方が好きだからよ


だから側にいるの?


そうよ。貴方は私の事キライかしら?


ううん!キライじゃないよ。私も貴方のこと好き!お話ししてくれるし、夜に寂しいときも側にいてくれるから!大好き!


・・・ふふふ、ありがとう


彼女と話をしてるとお母さんは難しそうな顔をして私を見てる。

どうしたの?と聞くと、目をそらして濁らせながら・・・えっ?あ、いや、なんでもないよ、と、私から目をそらして何処かへ行ってしまう。

お母さんは私のことが嫌いみたいで、話すときはいつも目が泳いでる。目を会わせたくないのかな。でも時々お母さんは私を抱き締めながら、涙を流して大好きって言ってくれる。私はその時が一番の幸せ。だってお母さんその時が1番優しいから。


毎日の楽しみは彼女と過ごす事。友達よりも彼女との毎日が大事だった

そのせいで友達は段々減っていったけど、私には大したことない事だった

だっていつも彼女は私の側にいてくれる

彼女とのお話は楽しい

楽しい時や辛い時必ずそばにいてくれる

いつもいつも私の知らないお話を話してくれる

一度彼女に聞いてみた事があった

”どうしていつも私の側にいるの??”

そしていつも彼女はこういう。

いつかわかるときがくるから

その時は理解出来ずふーんと言いながら、彼女が話す話を冒険にいったかのような話をワクワクした気持ちで聞いていた。

彼女と過ごすのは大体家の中。

外で遊んだ事なんてなかった。

でも彼女と過ごす毎日は本当に楽しかったから、気にしたことはなかった。

彼女との毎日は刺激的な事だったから。


・・・・でも時々

彼女が透けて見えるときがある。

その事を彼女に言うと泣きそうな顔をして、「・・・・そう」の一言のみでそれ以上言わず、ずっと俯き静かに泣いてる。

私は意味がわからず、どうしていいのかわからなかった。

私にできることはずっと彼女の手を握り、無言で側にいるだけしか出来なかった。長い時間がたった。彼女は泣き張らした顔をあげ、私に言った。

「・・・・もうすぐ、時間がくる。その時私はもう貴方とは永遠に会えないけど、それは貴方が一歩進めた喜ばしいこと。どうか

笑顔でいてね。」

そう言う彼女の顔はどこか嬉しそうだった。


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