表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Apocalypse -アポカリプス -  作者: 秋月秋葉
26/26

Episode Lycoris

その手をすり抜けるすべての 言の葉たち


支配し配された世界 失われた言葉たち


その眼は 互いに認めるもの


その声は 互いに願いを伝えるもの


 

歌が響く…… 


 

―――――始まる


 

そして 生まれた新しい世界


支配され 支配される この地で


失う世界をもう一度 二度とは見たくない


何故 争うの?


 


歌声が聴こえてる


壊れた世界で 歌う悲しき歌


この歌声が 聞こえるだろうか


世界で 生きと死せるモノたちが


作り上げた あまたの物語


 

歌声が聴こえてる


命あるもの 全ての輝きの


命のうた 永久への道しるべ


世界で 唯一の存在


何故 また争うの?


 

そして 始まる新しい世界


失うものがすべてではなく 永久に続くもので


生きて……


欲しいと願うほど 新しい世界を


信じて いたいのなら


切り取られた 世界の端っこで 


私たちは 信じていた ぬくもりを忘れていた


----------------


私ってなんでここにいるのかな?と呟く


壊れた東京で唯一取り残された楽園のような、色とりどりの花畑ができた場所で一人歌っていた。


私の名前は“最後”の魔女 神無月 優歌ゆうか


そして……世界の終わりの魔女。


そして紡いでゆく、新しい世界への物語。


空には無数の飛行機が飛んでいる。


----------

 見つかっちゃったね。と笑っている金髪、深い青の瞳を持つ少女


 “私は記憶の塊。だから彼女に共感ができる”


 “私の名前はね、リリス”


 赤く豪華な装飾をした廊下に飾られている、少女の肖像に触れる少女。


 “これは、魔女 優歌の優しくて最後の物語”


 “彼女の世界と同じ色だから、懐かしく思えるのかな?”


 “まぁ優歌と触れ合えるのは、彼女が私の存在を、見つけた時かな?”


 “君たちは、もう終わるセカイに、ついてどう思うかな?”


 “まあどうせ、セカイは終わるのに……”


 --------


 新しく墓碑銘エピタフを刻むことはできない、また新たな物語の為に。


 もう一度、眠りにつく彼女に、手向けの美しい花たちを


 もう一度、彼女に会える時があらんと、願いをかけて彼女に贈る。

 

 そして、もう一度その目を開くために。


 貴方達のオモイが常に、互いのそばにある事を切に願う。


 安らかに眠る世界に


 


 ......また、機会があったら遊びましょう。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ