Episode Lycoris
その手をすり抜けるすべての 言の葉たち
支配し配された世界 失われた言葉たち
その眼は 互いに認めるもの
その声は 互いに願いを伝えるもの
歌が響く……
―――――始まる
そして 生まれた新しい世界
支配され 支配される この地で
失う世界をもう一度 二度とは見たくない
何故 争うの?
歌声が聴こえてる
壊れた世界で 歌う悲しき歌
この歌声が 聞こえるだろうか
世界で 生きと死せるモノたちが
作り上げた あまたの物語
歌声が聴こえてる
命あるもの 全ての輝きの
命の詩 永久への道しるべ
世界で 唯一の存在
何故 また争うの?
そして 始まる新しい世界
失うものがすべてではなく 永久に続くもので
生きて……
欲しいと願うほど 新しい世界を
信じて いたいのなら
切り取られた 世界の端っこで
私たちは 信じていた ぬくもりを忘れていた
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私ってなんでここにいるのかな?と呟く
壊れた東京で唯一取り残された楽園のような、色とりどりの花畑ができた場所で一人歌っていた。
私の名前は“最後”の魔女 神無月 優歌
そして……世界の終わりの魔女。
そして紡いでゆく、新しい世界への物語。
空には無数の飛行機が飛んでいる。
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見つかっちゃったね。と笑っている金髪、深い青の瞳を持つ少女
“私は記憶の塊。だから彼女に共感ができる”
“私の名前はね、リリス”
赤く豪華な装飾をした廊下に飾られている、少女の肖像に触れる少女。
“これは、魔女 優歌の優しくて最後の物語”
“彼女の世界と同じ色だから、懐かしく思えるのかな?”
“まぁ優歌と触れ合えるのは、彼女が私の存在を、見つけた時かな?”
“君たちは、もう終わるセカイに、ついてどう思うかな?”
“まあどうせ、セカイは終わるのに……”
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新しく墓碑銘を刻むことはできない、また新たな物語の為に。
もう一度、眠りにつく彼女に、手向けの美しい花たちを
もう一度、彼女に会える時があらんと、願いをかけて彼女に贈る。
そして、もう一度その目を開くために。
貴方達の心が常に、互いの傍にある事を切に願う。
安らかに眠る世界に
......また、機会があったら遊びましょう。




