Episode.17 終章
私の名前…神無月 ほのか。
なんか、違う。
私の本名って、なんだっけ。
『ほのか』じゃなくて…。
なんだっけ…。
私の本当の名前は…。
「ほのか、ちょっといいか?」
いいよ。と言って振り向く。
「なんだ、櫻木か」
「ここから離れた方がよさそうです。GHQが不穏な動きを見せています」
それで?と尋ねる。
「あと、新宿でウィルスが発生しました」
ほのかは手に入りきらないほどの薬を出して、口の中にを放り込む。
「まさか…もう一度ナパームで焼き払うのか」
「多分そのようだと思います」
させてはいけない。と睨みつける。
東京湾を目の前にある倉庫にある、小部屋。
やー、燈羽莉さん。と入口に立つ少女。
「あなた、魔女ね」
そうだよ。シャーデンフロイデン・フリューゲル・ストレガ。よろしく。とほほ笑んで握手を求めてくる。
「ほのか、の調子はどう?」
「まだ、完全とは言えない」
「ほのか、って名前もよく考えたね」
グリム童話のアシェンプテルの持ち主。
面白い話をしてるじゃん。とベッドの上に座る一人の黒髪の袴の少女。
「私の名前は第1の魔女 牧瀬真理奈よろしくね」
「アシェンプテルは灰被り姫、まだ死んでないから 仄なんてすばらしい名前だね」
まぁ、終わりへだいぶ加速しいる。と笑っている牧瀬。




