Episode.12(前編)
ライブハウスのステージに戻ると、肯定書が座っていた。
石橋達也、これはね、二人の宿命。とほほ笑みながらモニターを見ている。
「宿命って?」
「彼女たちは、ディーバであり、魔女。彼女らと同じく、また私も、魔女である。私の名前は“フリューゲル・ストレガ”よろしくね」
「じゃ、フリューゲル。君は何を望むのあの二人に?」
「まぁ、日本を救うってことかな」
「日本を?」
「彼女にはね、伝えてないんだけど。ウィルスが、流行っている、現場写真だよこれが」
5枚の写真が渡される。
全ての写真に共通することは?とフリューゲルが訪ねてくる。
「本がある…」
そうだね。と笑う。
「魔女の仕業?」
「そうだよ。第1の魔女 牧瀬真理奈っていう子の犯行だよ」
「その子って、前にニュースで…」
「彼女は、昔チリ共和国で、行方不明に、なった子だよ」
そうそう、石橋達也ってこの世界に何人の魔女がいると思う?とフリューゲルが近寄り聞いてきた。
「2か3人ほど?」
違うよ。正解は、5人だよ。とフリューゲルはほほ笑み。答えると一冊の本を手渡した。
これがこの世界にいる魔女にまつわる本。と言ってステージを下りて奥の方へと消えた。




