第4話「残念美少女」
僕は『ぼっち』だ。
クラスでは特に親しい友人もいないし、趣味はソリティアに読書と、僕の世界は常に一人で完結している。
はずだった……。
そう、この前までは――、
「…………」
学校が終り放課後になると図書室に行く、それが最近追加された僕のルールだ。
そして、僕が図書室の扉を開けるとそこには一人の美少女が僕を待っていた。
「歩!? もう、遅かったじゃない!
まったく……この私を一体どれだけ待たせれば気がすむのかしら?
私という唯一無二の存在である美少女の時間を無駄に奪った代償は大きいんだからね!?」
……うん、一部訂正しよう。
この女、清水雫は見た目だけは美少女だ。
しかし、中身がかなりややこしい性格をしている。
清水雫、生徒の間では『学校一の美少女』と有名な存在で、長い黒髪に100人が見て100人が綺麗だと答える美貌、そして、噂ではFカップだというあの胸……
全てのパーツが何一つ欠点のない……その名のとおりの『完璧美少女』それが彼女という人間だ。
しかし、それは見た目に限った話で彼女の性格は間逆の評価を貫いている。
群を好まない。基本的に一人の一匹狼、告白しようとすれば喋る前にフラれる。そもそも、友達を作らない。
その見た目から最初は多くの生徒が近づこうとしたが、彼女のマシンガンかのように放たれる罵詈雑言により、いつの間にか彼女に近づく生徒は居なくなったというほどだ。
つまり……彼女も『ぼっち』なのである。
「ねぇ……今、この私に向かって変なこと考えてなかったでしょうね?」
「ん、全然?」




