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船讐  -空飛ぶ船から始まった物語-  作者: 梅犬丸
第一部 船編・獣国編
55/63

ウルフ討伐の朝


朝からしっかり食事を取り、セナたちは準備を整えてギルドへと向かっていた。

街の活気とは裏腹に、ギルドの討伐隊はすでに集合を始め、緊張感が漂っている。


「ウルフ討伐か……なんだか、すごい雰囲気だな」

カナトが周囲を見渡しながら言うと、キティンも頷いた。


「そりゃあ、ギルドにとって大仕事だからね」


ギルドの扉を押し開けると、中ではすでに討伐隊が集合しており、クロウフェルを中心に作戦会議が進んでいた。

討伐に参加する冒険者たちは装備を整え、戦闘前の最終確認をしている。


「おっ、お前らも来たか」

クロウフェルが豪快に笑いながらセナたちを迎えた。


「おう、遅れたか?」


「いや、ちょうどいいタイミングだ。これから最終確認をするところだった」


セナはクロウフェルの隣に立ち、ギルドの仲間たちを見渡す。

どの顔も真剣そのもので、これから始まる戦いへの覚悟が伝わってくる。


セナは一度深呼吸し、そしてクロウフェルに向き直った。


「俺も討伐に参加する。……それと、ブレンネンデスさんとアキレアさんも連れていく」


その言葉に、一瞬ギルドの空気が止まった。


「……ブレンネンデスとアキレア?」

クロウフェルが驚いたように眉を上げる。


セナは真剣な眼差しで続ける。


「ブレンネンデスさんとアキレアさんが一緒なら、討伐はもっと確実になるはずだ。あの二人の力なら、間違いなく戦力になる」


ギルドの面々がざわつき始める。


「確かに、あの二人が来るなら心強いが……」

「でも、本当に来てくれるのか?」


クロウフェルは腕を組み、少し考え込んだ後、ニヤリと笑った。


「お前が頼んだのか?」


「……ああ」


セナが頷くと、クロウフェルは豪快に笑い出した。


「ははっ!そりゃ面白ぇ!お前がそこまで言うなら、大歓迎だ!」


ギルドの冒険者たちもその言葉に安心したように頷き、改めて準備を整え始めた。


「よし、なら全員揃ったな!出発の準備をしろ!」


討伐隊は一斉に動き出し、いよいよパルシャンウルフ討伐へと向かう準備が整うのだった。



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