ウルフ討伐の朝
朝からしっかり食事を取り、セナたちは準備を整えてギルドへと向かっていた。
街の活気とは裏腹に、ギルドの討伐隊はすでに集合を始め、緊張感が漂っている。
「ウルフ討伐か……なんだか、すごい雰囲気だな」
カナトが周囲を見渡しながら言うと、キティンも頷いた。
「そりゃあ、ギルドにとって大仕事だからね」
ギルドの扉を押し開けると、中ではすでに討伐隊が集合しており、クロウフェルを中心に作戦会議が進んでいた。
討伐に参加する冒険者たちは装備を整え、戦闘前の最終確認をしている。
「おっ、お前らも来たか」
クロウフェルが豪快に笑いながらセナたちを迎えた。
「おう、遅れたか?」
「いや、ちょうどいいタイミングだ。これから最終確認をするところだった」
セナはクロウフェルの隣に立ち、ギルドの仲間たちを見渡す。
どの顔も真剣そのもので、これから始まる戦いへの覚悟が伝わってくる。
セナは一度深呼吸し、そしてクロウフェルに向き直った。
「俺も討伐に参加する。……それと、ブレンネンデスさんとアキレアさんも連れていく」
その言葉に、一瞬ギルドの空気が止まった。
「……ブレンネンデスとアキレア?」
クロウフェルが驚いたように眉を上げる。
セナは真剣な眼差しで続ける。
「ブレンネンデスさんとアキレアさんが一緒なら、討伐はもっと確実になるはずだ。あの二人の力なら、間違いなく戦力になる」
ギルドの面々がざわつき始める。
「確かに、あの二人が来るなら心強いが……」
「でも、本当に来てくれるのか?」
クロウフェルは腕を組み、少し考え込んだ後、ニヤリと笑った。
「お前が頼んだのか?」
「……ああ」
セナが頷くと、クロウフェルは豪快に笑い出した。
「ははっ!そりゃ面白ぇ!お前がそこまで言うなら、大歓迎だ!」
ギルドの冒険者たちもその言葉に安心したように頷き、改めて準備を整え始めた。
「よし、なら全員揃ったな!出発の準備をしろ!」
討伐隊は一斉に動き出し、いよいよパルシャンウルフ討伐へと向かう準備が整うのだった。




