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船讐  -空飛ぶ船から始まった物語-  作者: 梅犬丸
第一部 船編・獣国編
41/63

剣直し・因縁…?

カナトはセナとキティンの剣をじっくりと観察した。


「お前ら、これで戦ってたのか?」


カナトがそう言って眉をひそめる。セナが持つロングソードの刃は細かい欠けが多く、キティンの剣もまた刃こぼれがひどい。


「まぁ…もらい物だしな」

セナが肩をすくめる。


「それにしてもボロボロね。切れ味も落ちてるんじゃない?」

キティンが剣を見ながら苦笑した。


「確かに普通の剣すぎるな」

カナトが腕を組んで考え込む。


「お前らの戦い方を見てたが、この剣じゃ合ってねぇ。戦い方に合わせて打ち直してやるよ」


「え?」

セナが目を丸くする。


「ちょっと待て、そんな簡単に変えられるもんなのか?」


「まぁ見てな」

カナトはにやりと笑い、作業台に向かった。



カナトは、近くの鍛冶屋に設置された大きな作業台に向かい、炉の中に薪をくべ、鉄を熱し始めた。作業台は広く、いくつもの鍛冶道具が整然と並べられている。鉄が赤熱すると、カナトはその鉄を引き出し、まるで型を取るようにハンマーで叩き、形を整えていく。


「すげぇ…」

セナが思わず呟く。カナトの動きには無駄がなく、鉄を叩くたびに剣の形が変わり、少しずつ完成に近づいていった。


「鍛冶って、こんなにカッコいいものだったのね…」

キティンも目を輝かせながら、カナトの作業を見守る。


カナトは黙々と作業を進め、セナには少し軽めで扱いやすく、だが耐久力のある剣を、キティンには魔力伝導率の高い細剣を仕上げていく。


「…できた」

カナトは最後の仕上げを終え、セナとキティンに新しく作り直した剣を手渡した。


「おお…すげぇ、手に馴染む」

セナは新しい剣を振ってみると、その扱いやすさに驚いた。


「私の剣も、すごく軽くて魔法が乗せやすそう!」

キティンも満足げに頷く。


「お前、マジですごいな」

セナがカナトを見ると、彼は少し照れくさそうに鼻をこすった。


「俺は世界一の剣を打ち、皆に認められる鍛冶師になる。これは通過点だよ」


「お前ならできそうだな」

セナが軽く言うと、カナトは真剣な目をした。


「…当たり前だ」



武器を強化した帰り道、街の酒場で耳に入ってきた会話にセナとキティンの足が止まった。


「おい、聞いたか?隣町の冒険者がやられたって話」


「またかよ…何人目だ?」


「もう数え切れねぇよ。アイツ、まだ討伐されてないんだとよ」


「アイツって…まさか」


「パルシャンウルフだよ。特徴は―片耳が弾け飛んでいる」


「……!」

セナとキティンの背筋が凍りつく。


「どうした?」

カナトが二人の様子を見て眉をひそめる。


「……なんでもない」

セナは誤魔化すように言ったが、心臓の音がやけに大きく響いていた。


[まさか…アイツ…なのか?]


セナの記憶が脳裏に蘇る…フューズの力で片耳を吹き飛ばした、あの時のパルシャンウルフ。


キティンが小声で震える声を漏らす。


「まさかあの時のが…ね…」


その後みんなでギルドに向かった

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