表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

ショートショート

ポケッとしてて(ショートショート31)

作者: keikato

――あっ、ない。

 財布がいつのまにかなくなっていた。どこかで落としてしまったらしい。

「ご主人様、財布をなくしてしまいました」

 オレはあわてて報告をした。

「なんだと! オマエ、どうせまたポケッとしてたんだろ、ポケッとな」

 ご主人様のカミナリが落ちた。

「すみません」

「落としたことにも気づかないとはな。どうしてくれるんだ、このマヌケ野郎が!」

 ご主人様の怒りがおさまらない。

 たしかにオレが悪い。ポケッとしていたのは事実なのだから。

――けどな。

 そこまでののしることはないだろう。

 だって……。

――だって、しょうがないだろ。

 オレは心で叫んでいた。

 なんたって。

 オレはポケットなんだからな。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ