2.波乱の予兆
「おかえりなさいエレーナ、毎日稽古に励んでえらいわね。でも、少しくらい休んでもいいんじゃない?」
「お母様、剣は毎日学ばないとダメなのよ、お父様に追いつくためにも、、、」
「そう、でも無理はしないでね。」
「は~い、水浴びしてくるね。」
俺は部屋の隅で、目の前を通るエレーナと呼ばれている彩月にそっくりな女の子を見て呆然としていた、しかし通り過ぎる前に俺は声がでてしまった。
「お、おい、待ってくれ、、さつき、さつき!」
次の瞬間、俺は、さつきの名前を呼びながら教室で目が覚めてしまった。
なんだったんだ今のは、、、地球侵略してる宇宙人の夢とかいよいよ俺も頭おかしくなってきたかな。
「大丈夫か?」
「うわぁぁぁ、でたああぁぁぁ。」
「人の顔見ていきなりでた~はないだろ。この俺様のパーフェクトブフェァ」
俺は驚かされた仕返しに、良助の顔面にパンチをくらわせてやった。落ち着くために一回深呼吸をして良助を見てみると、、これはちょっと本気を出しすぎたかな、てへ。
俺の席は一番後ろなのだが黒板に顔面がのめり込みながら体をピクピクさせている。
「よし、帰ってゲームやろー」
「待てこらぁ!親友を壁にめり込ませた上に帰ろうとゆうのか」
「うん、何か問題でも?」
「、、、なんでもありましぇん」
俺らは、いつも通りいつもの道を帰って行こうとしたが、なんとまぁ寝ていて朝の事を忘れていた。
男達は待っていた。そう、俺を殺すために、、、正門前でたむろしている男子はクラスのヤツらとよく分からんハッピ来てる奴らだった。
「みんな来たぞー!」
「うおおぉおぉぉ」
「あれ?俺ってこんなに人気だったっけ?」
「宏、明らか違うだろ、、、奴らクラスの男子と真奈美ちゃんのファンクラブの奴らだ。」
「あぁぁ、朝のことかぁ俺怒られるパターン?」
「いや、違うさ、、、、殺されるパターンだ。」
2人で話していると、リーダー格のような男が2人俺の前に来た。一人は同じクラスだったと思うチャラ系のやつ、金髪に黒い肌、、、だっせぇwww。そして、もう一人はいかにもオタクって感じのめがねにニキビだらけの顔に長髪の黒髪、、、きもい。
「おまえ、よくも真奈美ちゃんをなかせたな」
「そ、そうだぞ、よくもわれらの姫を」
「うわぁ、気持ちわる、一人の女のために何人集めてんだよ、なぁ良助」
「よくも真奈美ちゃんをぉぉ」
「おい良助、何さらっとそっち側についてんだよ」
「だって、だって、、、殴られたくないもん」
俺は思わずため息をついたが、こんなことはいつか起こることを予測して、考えていたあの技を発動することを決心した。
「お前ら、がんばって息とめとくんだな」
「「「真奈美ちゃん泣かせたお前の息止めてやるよ」」」
俺は、奴らよりも一歩早く動けたそしてまず良助の両腕を掴んだ。
「いくぜ」
「え?」
良助の腕を掴んだ俺はいきよいよく回転を始めた。そう、奴らの頭の高さくらいに良助の足を運んだのだ。
「「くっ、、くっせぇぇ!」」
「秘儀、アシクッサーイだ、さぁ良助の靴を履いててもわかる足の臭さでしねぇぇ!!」
「「うわぁぁぁぁ」」
全員が良助の悪臭でやられたところで回転をやめようとしていたその時だった。俺はきずいていなかった、校門の近くまできていたことを、、、
「ガーーーン」
「ぉう」
「あ、わり」
こんなギャグのようなことが起こるとは、学校の校門に良助の股間がバッチリ当たったのだ。
良助は一瞬で真っ白くなり地面に落ちて行った。まるで力尽きたボクサーだ。
「グッバイ、良助Jr」
「さよなら、僕の子供たち」
こうして、多くの敵を倒し親友のJrを失って、俺は帰り道にたどり着くことができた、、、、