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ティーからの話

酷く荒れた道のせいで、輸送車は不規則に激しく揺れていた。

きつく口を結んでいないと喋ってもいないのに舌を噛みそうになる。

車内には陽気なロックが流れている。だがこれから戦場に行く兵士達を鼓舞する応援歌には聞こえない。

それに混ざって下らない内容の話し声が聴こえてくる。頼むから、こんな状況で

自分なら一人で何ポンドまでステーキが食えるか、なんて話で盛り上がらないでほしい。

適度な緊張感で空腹を感じている暇などないはずなのに、鳴ってしまいそうな腹を静めるがごとく、水を飲む。

それに目敏く気づいたエニが緊張してるの?と聞いてきやがったので、思いっきり睨めつけて返してやった。

本日の任務は、駐屯基地からそう遠くない市街地での武力抑制、言ってしまえばパトロールみたいなもんである。

一際お喋りな男がチューイングガムを口から出して丁寧に紙に包むと、俺らにも話しかけるように言った。

「で、ここで何すんのか知らねぇのは俺だけか?」

「寝ぼけたこと抜かしてんなよ、クロフト」

斜め前に座る同分隊員の男が彼のヘルメットを軽く殴る。いい音がした。

クロフトと呼ばれた男は、ずれたメットを直しながら言葉を続ける。

「だってここら辺は非戦闘区域なはずだろ?どうしてわざわざ俺たちが出てかなきゃなんねぇんだ」

「過激派の奴らは国境越えて来てんだぜ。この国に平和な場所なんてないのさ」

「言っておくけどな、クロフト。平和ってことは、俺らはお役御免稼ぎナシ、ってことだぞ」

「なんだよ。アイザック、お前は戦争賛成派か?」

「完全否定は出来ないな。俺が兵士である以上」

「ハハッ!よく言うぜ」

全くよく喋る連中である。自分の斜め右前に座っているルールーが、呆れた様子でかぶりを振った。

彼らの会話を遮るように、感情のない声がインカムに入ってきた。

『エコー1-1、2-1、こちら指揮官。問題が起きた。至急チームを降ろしてステージングエリアに向かえ』

「…エコー1-1、了解」

「2-1、了解」

淡々と無線へ返事する。急な計画変更は任務につき物だ。

微かな動揺が車内に走るが、程よい緊張感に再度包まれて張り詰めていく。

今回のチームーミュウ、エニ、ルールー、ティーによる四人編成ーは、ティーが分隊長として遂行する。

この任務にはエコー所属の2チームが派遣され、合同で行動することになっている。

乱暴にブレーキを掛けて車が止まり、またしてもクロフトという男が減らず口を叩いた。

「なんでこんなところで止まるんだよ。まだ目標まで15kmもあるだろ?」

「さぁな。よし、車を降りるぞ!」

彼の文句はもっともだが、上からの命令は絶対である。装輪装甲車のドアを開けて、前に続き素早く降りる。

車内が暗かったので外界の太陽光はきつく感じられ、あまりの眩しさに色付きゴーグルの下で眼を細めた。

そこにはあちらこちらに同じ柄の迷彩服に身を包んだ隊員がいた。現地人の取調べでも行っているのだろうか。

頭の後ろに手を置き連行されていく人や、身体検査をされている人などもいる。

確かここはブラボー中隊の管轄だったはずだ。現地で司令を出す上官の顔を思い出そうとするが出てこない。

西方支部に来てから、ブラボー中隊には所属経験がなかったからというのも理由の一つだろう。

先を行くチームリーダーは、ぐるりと辺りを見回して進む。近くの兵士に声を掛けた。

「パーティーに遅れちまったな。中尉はどこだ?」

「ここを右に曲がったところです」

「ありがとよ」

町全体が埃っぽくて、照りつく太陽も霞んで見える。乾いた地面は歩を進めるたび土煙を上げていた。

湿度が低くからりとした暑さなのがせめてもの救いだ。隣を歩くミュウは腕まくりをする。

車内では馬鹿みたいに笑って相槌ばかり打っていた大柄な男が、妙に腑抜けたことを言う。

「数年前までは観光客でいっぱいだったんだ。穏やかで、いい町だった」

「ここには仕事で来てるんだぜ、ジェイク」

先程アイザックと呼ばれていた男が肩をすくめながら答える。悲しげな顔を向けて、彼は首を振り俯いた。

商店街の一角なのか、布で日よけしてある細い道の途中に大きな木箱を置いて、中尉は待っていた。

小走りで木箱の周りを囲むように並ぶ。その上には管轄区域の全体地図が広げられている。 

全員集まったのを確認すると、一人一人の顔を見ながら黒人の中尉は物々しく喋り始めた。

「ようこそ、諸君」

本来であれば招かれる客ではない自分たちだが、司令塔はお構いなしにてきぱきと状況説明をしていく。

「知ってのとおり、我々は今、PLR(過激派テロリスト)に対応中だ。連中の派閥間対立が激化している。

 だがそれは表向きで、水面下では他国へ大量の武器密輸を行っているとの情報がある。

 まぁ、そのアジトを叩くことが当初君らの向かうはずだった任務ということになるが」

一息つくと、地図上を指でなぞって説明を続けた。

「0930にフォックス分隊の音信が途絶えた。食肉市場で探査に当たっていた面々だ。

 治安の悪い一帯だからな。何らかの諸問題が起こった可能性が高い。

 海兵たちを捜索して支援し、必要なら負傷搬送を呼んでくれ。回収地点はチャーリー地区、

 変更があれば伝える。君らが即応部隊と言うわけだ。頼りにしているぞ。

 必ず彼らを見つけてくれ」

「了解(Roger)!!」

びしり、と音がしてきそうな敬礼と共に全員は答える。

他愛もない話で騒いでいたエコー1チームの表情は兵士のそれになっていた。

掛け声をかけ合いながら順番に細道を駆け出していく。ティーは振り向いて仲間三人とアイコンタクトを取る。

ミュウは行こう、と小さく言い、エニは頷いて、ルールーは首に掛けていたフェイスマスクを引き上げ口元を隠す。

武力行使は免れない日になりそうだ。手元の銃のグリップを握り締めて、先に発ったチームの後を追った。


この辺りは完全に居住区だった。度重なる戦争の餌食になり、破壊と再興が雑に繰り返されているせいか、

立派なコンクリート製の建造物と崩れかけた土壁の家々が混在している。

住民の貧富の差は激しいと聞いている。抗争の絶えない日々を、暴れ戦う側ではなく

か弱い一国民として怯え逃げ惑いながら過ごすというのは、どれだけ恐ろしいものか。

想像したところで微塵も理解は出来ない。自分は、この国の人間ではないからだ。

まだ真新しい建物の中へ入ってみるが物一つ無い。土埃でざらざらした床は、

吹きさらしで人の出入りがないことを証明していた。

くねくねと細い道を走り抜けて、一つの大通りに出る。ポケットから地図を取り出し、

もう一人の分隊長はこちらに行く先を指示した。

「2-1、お前らは地上を進み目的地へ向かえ。俺達は地下水路を使う。橋手前の道で再度合流するぞ」

「了解。向こうで会おう」

大き目なマンホールの蓋を静かに開ける他隊員を見やりつつ、自分は大通りを大胆に横切る。

きっちりついてくる三人を待ちながら、家壁を背に呼吸を整える。頭だけ出して、

真っ直ぐに続く通りを覗く。まだ日も高いというのに、不気味なくらい市民の気配が無かった。

横を通り過ぎて向かいの建物についたルールーが、少し馬鹿にしたような言い方で聞いてくる。

「お前道分かってんの?」

「今確認する」

ぎらりと睨んで返しながらその場に座り込むと、胸ポケットから簡略化された小さな地図を取り出した。

すぐ横にミュウが来てそれを覗き込んでくる。先を行くのはティーとミュウだ。

最短であろう道筋をいっぺん地図上でなぞり、ミュウの同意を得て移動を開始した。

碁盤の目のように入り組んだこの一帯は、基本的に民家しかないようだったが、

どこに伏兵が隠れているか分からない。丁寧なクリアリングを怠ることなく移動を続ける。

二つ目の大通りに出たところで、いきなり地響きと共に地が揺れた。

よろめくというよりかは、低く鳴くように轟いた地面に驚く。思わず足を止め頭上を見上げる。

「嫌な揺れ方だ」

歩調を緩めながら並ぶミュウはそっと呟いた。ここ最近地震が頻発している。

昨夜あったのもだいぶ大きい震度で、基地内に避難勧告が出る寸前だったようだ。

自然災害への微かな恐怖を胸に、目的の大通りへ向かう最後の曲がり角を曲がったところで

更に予想を超える光景が四人を待ち構えていた。

「…まずいな。道が塞がれてる」

堂々と遮るのは、ものの見事に倒壊した建物による瓦礫の山だった。

追いついたルールーも視認したのか、あれまぁと力の抜けた声を挙げた。

「昨日あった地震のせいか?」

そう続けた狙撃手に、ミュウはゴーグルの奥で訝しげな眼を光らせると、辺りを見回しながら意見する。

「いや、どうだろう。誰かが意図的に爆破したのかもしれない」

ぱっと見た感じでは、瓦礫は乗り越えられそうな高さと強固さではなかった。

付近の建物もガラスが飛び散ったり壁がひび割れていたりはしているものの、

ここまで綺麗に崩れ倒れているのはその中で一つだけだった。

確かに、不自然と言えば不自然である。それともこの建物だけ揺れに弱かったのだろうか?

ここは激しい内戦の続く地の一部だ。そこかしこに名残があり、そのせいで人影は無い。

どちらかの派閥が、この建物の残骸に爆発物を埋めて罠とした可能性だってある訳だ。

そう思考し瓦礫に触れようとした手を慌てて引っ込めた。

あのさ、と声がして、三人はそれぞれ振り返った。

「別ルートならあるよ。ちょっと迂回するけど」

一人冷静に打開案を提示したのは、背後で腕を組んだエニだった。

ひょい、と合図を出す手で指した方向に、住宅に挟まれた小道を見つける。

「そこの道に入って、ちょっと行ったとこにある寺院抜ければ、

 ここを真っ直ぐ進んだ大通りとまたぶつかるから」

普段どおりの口調で続けて、彼は歩き出す。急に何を言い出すのかと呆けるティーの前を

ミュウが小走りで通り過ぎていく。

「…さっすが」

ルールーも笑いながら言うと、エニの後を追った。

そうだ。彼の"特技"をようやく思い出して、ティーは納得した。

彼は一度も訪れたことがない、土地勘のない地域でも、その類稀なる瞬間記憶力と地理把握力で、

すぐさま自分の"庭"とする事が出来る。歩く衛星ナビと言っても過言ではない。

任務前日や現地ミーティングで、上官の言葉を他所に地図をじーっと眺めるエニの姿をよく見かけるのは、

そうやって脳内へデータを隅々までインプットしているからなのだ。

その能力が訓練によるものなのか、天性のものなのか、彼の過去を知らないティーには分かりえない。

待機するエニの左肩を後ろから叩き、出発を促した。

「先頭、頼んだぞ」

「りょーかい。ちゃんとついてきてね」

ふわりと柔らかいいつもの笑顔で、彼は振り向いて答えた。


  

『エコー2-1、こちらエコー1-3。そちらを確認した。お前らの東方向にいる』

「見えるか、ルールー」

「OK。見つけた。間違いない」

合流地点であるレンガ造りの橋の手前へ到着したところで、別分隊から無線が入った。

自分たちのいるところから見て右側、川に沿って雑に作られた堤防の陰に仲間は待機していた。

「エコー1-3、こちらからも視認OK」

『了解。遅かったな。何か問題あったか?』

混みごみしていた住宅街と打って変わって、ここは急に大きく開けた場所になる。 

よく言えば見晴らしの良いところだが、悪く言えば見えすぎる故に見つけられやすい。

「倒壊した建物で道が塞がれていたから、ちょっと回り道しただけだ」

予定より15分ほど遅れている。理由は交戦ではなく、もう少し面倒な出来事である。

『お前たちもか…治安が悪いのにプラスして天災も重なるとは、上官の誰かに悪魔でも憑いたかな』

さらりと入れられる悪口には触れない。も、と相手は言った。彼らも似たような状況を切り抜けてきたようだ。

そう、移動している時にも引っかかっていたのだが、説明ではここは"治安が悪い一帯だ"との話だった。

しかし実際は人っ子一人見当たらず、いやそれこそが治安の悪さを表していると言うべきか、

道幅の狭い住宅街での銃撃戦を想像していたティーとしては、肩透かしを食らった気分である。

『よし。合流するぞ。合図でそちらへ走る』

「了解。援護用意」

その一言で背後の三人がそれぞれの方向を警戒する態勢を整える。

『3、2、1、Go Go Go!』

四人が並んで物陰から飛び出してくるのが見えた。

眼を細めながらふと空を仰ぐ。太陽の照りつけがきつい。風もほぼ吹いていない。

無事に合流を終え、相手の分隊長は大袈裟にため息を吐いた。

「かなり迂回しちまったが仕方ない。ここを渡ろう」

指差された方向を振り向く。当初の予定よりも南東に位置する目前の橋は、

大きさはあるが決して立派なものではなく、石造りで耐久性も無さそうな代物だった。

隊列を組んで橋を渡る。銃を構えたまま、早歩きで進む。

このまま真っ直ぐ行けば、上官の言っていた場所はすぐそこだ。

一歩一歩進むごとに高まっていく緊張感。ここから先では今度こそ本当に銃撃戦がおっぱじまるだろう。

橋の真ん中辺りまで来て、連絡の途絶えたフォックス分隊の安否を思い出したその時である。


突如、空間を切り裂くように、一発の銃弾が撃たれた音がその場に響いた。

そしてすぐ前を行く一人が、膝から崩れ落ち、横の男に倒れ掛かった。

その一瞬の動きが、信じられないくらいスローモーションで展開されて。

装着しているゴーグルに飛んできたのが彼の血だと理解してようやく、反応できた。

「畜生、スナイパーだ!!」

ティーの叫びでその場の全員が咄嗟に姿勢を低くする。

幅の広いこの橋の上では、身を隠すところはほとんどない。路駐してあるバンに取り合えず走りこんだ。

他の数名は橋の手前まで戻る。一気に二分隊の間を混乱と怒声が入り乱れる。

「おいクロフト!クロフト!! しっかりしろ!」

「ジェイコブ!そいつを奥に連れていけ!! 応急処置できるか!」

「アイザック屈め!狙われるぞ!!」

「野郎、どこから撃ってきやがった!?」

「あぁ、クソッ…そんな、撃たれて」

「慌てるなジェイク!! 早く引っ込んでろ!」

「狙撃兵!! ヤツの居場所わからねーのか!」

「一発撃ち込まれただけじゃ分かりませんよ!」

「血が、俺の、嘘だ、」

「あの馬鹿パニックになってやがる…エニ、手伝ってやれ!」

「ほら何やってんだよ、ちゃんと引っ張って!」

「敵襲!前方から敵武装兵複数!!」

「んだとクソったれ!全員戦闘配置につけ!」

「もう弾が飛んできてる!」

「ミュウ!前へ出るぞ、ついてこい!! ルー!あっちを援護しろ!さっさとスナイパーぶっ殺せ」

「了解ィ!」

「エニ、お前は救護班に連絡取ってから戻って来い!」

「分かった!すぐ行く」

気付くべきだった。予想できたはずだった。待ち伏せされているという可能性。

迂回して来たルート。それも全て敵の思惑で、迂回させられて、ここに辿り着くよう仕向けられていた、可能性。

そう考えられる要素は確かにあった。不自然な建物の倒壊。人気の無い住宅街。

まんまと敵兵の懐へ飛び込んでしまったという訳だ。見事なまでの踊らされ具合。

隊列が乱れたチームのバックアップほど面倒なものはない。

こういう時、目的と手段を見誤れば簡単に死は訪れる。自分だけならまだしも、仲間全員をも道連れにしかねない。

飛んでくる弾数と声からして、敵の人数はなかなか多そうだ。確実に仕留めて減らしていくしかあるまい。

「左方向二名排除!」

「了解、正面、車の陰に一人いんぞ!」

一人戦力を失ったエコー1チームは、それでも戦闘に専念しようと果敢に攻め続けていた。

面倒なのは、彼らが仲間をやられた怒りで我を忘れ、勝手に特攻された時だ。

得てして、こういう状況下に置かれると冷静さを欠く人間は多い。そんな事で滅入っている暇など無いのが戦場だというのに。

「グレネード投擲ッ!!」

思いっきり放られたグレネードは、橋を渡った先の民家らしき建造物の入り口を吹っ飛ばす。

爆風の後ろに、細長い筒状のものを構えた敵兵を視認し、ティーは注意を喚起した。

「建物三階にRPG!」

「任せな」 

低く応答したルールーが近くの乗用車のトランクへ素早く銃身を乗せ、狙い撃つ態勢に入る。

マガジンを交換しているところに、スライディングしながら戻ってきたエニが状況を報告した。

「クロフトって奴、出来るだけ早く搬送したほうが良さそうだよ。ちょっと厳しいかも」

「救護班は!」

「一番近くにいる回収ヘリが来るって。なんか今すぐ全員退却しろ、て言われたけど」

「…滅茶苦茶だな」

「ね」

無表情で答えると彼もすぐに銃の引き金を引き始めた。

捜索しに行ってこいだのお前ら戻ってこいだのと指示が二転三転しすぎである。

一体何が巻き起こっているのか、こちらがまだ把握しきれていないうちに、だ。

橋の手前まで出てきていた敵兵は大方排除し、連中は少しずつ後退しているように見えた。

それが作戦の一部なのか、単なる撤退なのか、判断するには難しい。

「おい、これからどうする!!」

少し止んだ銃弾の間で、斜め前にて応戦していたエコー1分隊長が怒鳴りながらこちらを振り返る。

ついさっきまで強気に上官を笑い飛ばしていたとは思えないほど、彼の眼は震えと焦りで染まっていた。


階級の差なんて気にしてられない。ここは俺が率いて動かねばならない。

負傷者一名、それに付く一名、残り二名とこちら四名。

一人も残すことなく帰還するには、進むしかないのが定石だ。経験からの攻略法である。

短く息を吸って、己を鼓舞するのも含め腹の底から覚悟を吐き出した。

「-この駐車場を突破する!! 負傷者搬送が最優先だ!俺が先陣を切る!ついて来い!!」

「了解(Roger)!!」

ぐんと跳ね上がった戦死率をぶち壊せるのは、自分自身にあるしぶとく図太い"生"への執着心だけなのだ。




…つづく


2013/11/10

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