第二十六戒『航海の撤回』
私達は何故か海へ向かうことになった…のだけれど、高貴な私を連れ出して振り回してどういうことよ…?
確かゲソサバ味グミを探した貧乏神と草原頭…名前忘れたわ
それでなんで漁に出るのよ、グミ関係ないじゃないの…
そもそも私は夜中ずっと墓場のある森で彷徨ってたのよ!?墓場から遠ざかりすぎてもはやただのジャングルみたいに思えたけどそれでも暗いんだからパニックになってもう!そんなことがあった後なんだから少しくらいはいたわってくれても
『ガンッ』
「痛ぁ!?」
「あ、わりぃ」
労りなさいよ!!!?ちょっと!!どんな状況であっても高貴な私にそれはあり得ないわよ!!
「『元気無いな、どうしたんだ』と妖精が囁いております。」
「唯花…というよりなんだったかしら…オーベロン?とにかく久しぶりねナンパ妖精」
「『オーベロンは寝てる、僕はブリテン…ていうかオーベロンの話しないでくれる?』と妖精が訴えております…」
「慰めないでそんなこと言う妖精なら去るようにお願いできないかしら…」
「!…『私が彼を追放しておきます』と妖精が申しております…。」
「あなた結構適当よね…」
それにしても結構遠くまで出るのね…本格的な漁なのかしら?
「釣れないなー…」
「気が早いってきくのん!あと五分も待てば…
ほら~っ!!とれたでしょ☆」
「五分も待ってないしマグロ釣ったノリじゃねえだろそれ!!!」
「なにー?んじゃ次釣ろう☆」
マグロをポイッと投げると菊野に当たり
「ぎゃああ!!?」
菊野がマグロもろとも冷凍機の中へ…ああ、さっきの東風と同じじゃないの。情けないわね
ところで…
「何でここに気絶してる人連れてきてるわけ?見てるだけで船酔いしそうだわ」
「ん?まあなんとなくだけど…置いていくと怒りそうじゃん!」
夾華が運んだのかしら…重くない?
「ああ…確かにそうだな…一緒に運んだ…甲斐があるといいけど、その…東風まで運びたくなかった…ぐぅ…」
ああ、なるほど二人で二人運んでたのね。そして菊野、生きてたのね。
貧乏神なら逆に怒られたりしないのかしら…
「…?あ!今何かが!」
「釣れたのー?」
「違います!!Z組校舎からあっちの別館に何か飛んでいったように見えて…」
「春雨サマの時雨も見たよ!」
「僕のじゃないですよね」
「でも私たちの校舎から飛んでいったんですよね…もしかして、サバミソ…??」
「…サバミソ?…ってここ何処だ!!」
「あら、おはよう疫病神」
「…いつこの神が疫病をもたらしたというのだ」
「お気に召さなかった?」
「召すわけないだろう…だいたい疫病神など医学の進んでいないときに悪を押し付けられた幻でしか…」
「え?そうなの?…まあいいわ、ぴったりじゃない」
「それよりアゲソバは…」
「探しにいくぞー!!ヤキゲソ!!!」
「焼きそばじゃなかったっけ?」
「いかすみでしょ?」
「知らん!どうでもよいだろう!!校舎に帰るぞ!」
…すぐ帰るなら何で漁に出たのよ!!




