第参話:呀龍の敵討ち
呀龍は唖然とした…
ボロボロに荒れ果てた街…
呀龍)遅かったか…
????)ハァッハァッハァッハァッ!!
遅かったではなぃか勇者クン。 何をしてたんだぃ?
靴ヒモにでもてこずっていたかぃ?!
呀龍)誰だ!!お前は…
????)漆黒の闇に生まれた暗黒の魂を授かった使者“ヴォルノ・ギスイ”
ヴォルノ)さぁ〜てどぅする?! オレを倒すか?
呀龍)当たり前だ!! 街の人々の仇の為に倒す。
ヴォルノ)やってみるがいぃこのヴォルノ様に勝てるかな?
=召喚詠唱を唱える=
あらゆるものを闇に葬り聖なる魂を喰い生きる。
永遠の漆黒に身を置く…汝は咎める者…『ガンス』
ヴォルノの周りに漆黒の闇がまとわりつき魔召“ガンス”が現れた
ヴォルノ)どぅだ!! コレが私の魔召だ!!
呀龍)なら、こっちも本気で行くぜぇ!!
“汝は世の中の悪事を成敗し、世の為に行き、暗黒の闇に染まらぬよぅに眼を張る。聖成ものは最強の心得を退えている。
騎皇の輝…汝は獅旋龍
呀龍の頭上に文字盤が現れ、閃光が獅旋龍に集う
ヴォルノ)なっ…なんだと…私のガンスより遥かに上回っている圧倒的な威圧感…
それに何だ… 眼と眼を合わせるだけで震えが出る… 私は奴より下なのか… そんな事はありえなぃ…なってはならなぃんだ!!
呀龍)どぅした?! 怖じ気付いたか?! だったらこちらから逝かせてもらぅぞ
《撃殊の詠唱》
『閃光の輝きが獅旋龍に身を纏い、紅斬閃光へと変わり往く!! 汝は弓の如く射る!!』
瞬撃の斬光
斬光は、ガンスの身体を貫いた…
ガンス)な…何故だ……
一撃で…
ガンスは倒れた!!
ヴォルノ)やはり…無理だったか… 圧倒的なチカラ…
呀龍…最終の召術
『幾故に困難の修羅場を乗り越えたが由縁の力、我最終の召術である封印の詠唱』
闇に染まりしその身…
聖成輝が指すこの大地にあらゆる闇は葬り去れ…
我名は“旋珠龍凰”
漆黒の闇に染まる奴等は、永遠の鵡に還るが良ぃ!!
終わり亡き一撃の放出
ヴォルノは異空間に翔ばされた…
呀龍と獅旋龍はその場で意識朦朧と成り、倒れた…