夕食は
いつになったらストックを作れるようになるんだろう⋯⋯
今日やっと仕事が全部終わったので投稿しました。1日更新とは⋯⋯と言いたい方、誠に申し訳ありません!拾われ奴隷少女の恩返しも近々更新予定ですのでよろしければぜひ!
紫音姉が僕の家に泊まっていくと言って聞かないので、仕方なく龍と紫音姉と僕の三人でお泊り会をすることにした。
幸い紫音姉とは小さいころから何回も寝泊まりしていたので家族の許可は取れる天井けれど、紫音姉は僕のことを男だと思っていない気がする。僕だって思春期の男だよ!?お風呂上がりの紫音姉とか、寝ている紫音姉とか、寝間着になった紫音姉とか⋯⋯ドキドキして⋯⋯って、僕は何を考えているんだ。これじゃあ僕が紫音姉を好きみたいじゃないか。
「こーこーろ!何考えてるの?」
「うわぁ!ちょ、紫音姉!驚かさないでよ」
「驚かしてないぞ。その女はずっと心に話しかけていたからな」
そういえばと周りを見ると、既に僕の家の中にいた。
⋯⋯僕、こんなことにも気づかなかったのか。
「ちなみに言っておくけど、あなた、普通に人数分のタオル用意してたわよ。話しかけても返事がなかったけど。で、何考えてたの?好きな子でもいるの?」
「い、いないに決まってるよ!もう、紫音姉ってば、なんでいつもそう僕をからかうのさ!」
むぅ、僕が紫音姉のこと考えてたって言ったらすごくからかわれる気がする。何がなんでも黙っておこう。
さて、今日の夜ご飯は何がいいかな?今日は父さんと母さんは遅いって言ってたし⋯⋯
いつもなら母さんが立っている台所に立ち、少し考える。
「⋯⋯ねえ、龍。龍って洋食食べたことある?」
「ようしょく?なんだ、それは。食べ物なら俺は食べなくても平気だぞ」
やっぱり。龍──というか、水神様にお供えするなら日本食っていうイメージがあるんだよね。ならせっかくだし洋食を作ろうかな。龍は食べなくても生きていけるとはいっているけど、食の楽しみというのも必要だもんね。
冷蔵庫をあけ、中身を確認する。玉ねぎとトマト、ベーコンに⋯⋯おっ、卵がある。オムライスでも作ろう。オムライスは洋食っぽいし、卵とケチャップとお米があればそれっぽいの作れるでしょ。たぶん。
「ふたりは待っててね。龍、紫音姉がつまみ食いしないか見張ってて」
「わかったが⋯⋯俺の分は作らなくていいぞ?昨日もなかったしな」
そういう龍に小さく笑いかける。
「今日だけでもいいからさ、食べてくれないかな?2人分も3人分もそんなに変わらないし」
今日だけなら⋯⋯という答えが返ってくるのを聞いて、小さくガッツポーズをする。1回でも食べたら食事の楽しさに気がつくはずだ。
「よし、じゃあ作るね」
◆◆◆◆
「できたよ!ケチャップをかけて召し上がれ!」
「わーい!心のご飯美味しいから私好きなんだよね」
紫音姉はいつも通りの反応。美味しいって毎回言ってくれるからとても嬉しい。
「むむ、このスプーンというのはどうやって使うんだ?というか箸ではだめなのか?」
ああ、そうか。龍がいた時代は分からないけど、たぶん外国の文化が入ってくるさらに前⋯⋯スプーンの存在も分からないのか。
「スプーンはね、こうやって使うんだよ。⋯⋯まあ、慣れないなら箸でもいいけど、食べにくくなるよ」
「むぅ、しょうがない。どうせ今日だけだからな。頑張って食べてみよう」
みんなで手を合わせていただきますと言う。
思い思いにケチャップをかけて食べ始めると、口々に感想を言ってくれた。
そして結局、龍は毎食強請るようになったとさ。
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