ああ、、現実逃避ですよ。もちろん
それにしてもユーメリアの文明がどれ程か・・そんな物は知る由もないが、このステータス画面のアナログ感は、第一世代のゲーム機に毛が生えた程度。
でもこのマークを触れば、別画面に。
画面がタッチパネルというのは何ともはや、アンバランス、チグハグ・・・してるなぁ。
まぁあちらのこれを何も無い所から創造した神様の能力は疑いようは無いけど、バージョンアップ位したらどうなんだ?
・・・・用途を果たしていれば問題無いって事か?
様式美より機能美って事ですか?
どっからもクレームが出なかったんだろうな。
どこ宛にクレーム出したらいいかわかんないしな。
種族、人間、横のマークを押したら別画面に代わり種族変更可能、種族進化可能という画面が出現した。
デミヒューマンやら原人、うつつ人、エルフ、ドワーフ、獣人、ファンタジー系の主たる種族に変更、進化が可能らしい。
それぞれの種族にも三角マークが付いてたが、これは今の所無視。
コレだけの事が起きているんだ、選択すれば起きるんだろう本当に進化か変更が。
人間辞めるなんて選択は今の俺には無い。
健康状態良好は、良い知らせ。
精神的な病気はこのステータスに対応しているんだろうか?
これも今はどうでもいいか。
レベルは3、あれを倒して2レベル上がったのだろうか?
問題はこっから下か。
体力から知力は問題無し。
魔力・・・5963って他と比べてバグってるんじゃ無いのか?
魔力向上スキルが下にあるから納得しないでも無いけど、この値だけ桁が違うだろう!!
はぁ〜、この選択した時の俺のお考えってどうだったんだマジで。
それに魔力の割に魔法の名前が無いのは何でだ?
魔力のとこにあった▶︎マークをワクワク感丸出しで押したけど空欄の画面に飛ぶだけ。
その代わりと言っては何だが、魔法創造なんて物騒なスキルが後方に鎮座されている。
ふむ、成程・・・少し読めたぞ考えが。
・・・さて。
・・・身体強化か。
これは定番だ、何かしらすれば身体の機能が強化されたんだろう。
精神安定、この心の落ち着き様、これで説明出来るかな、常時ってのもそれっぽいし。
身体強化は任意だしな。
精神操作も任意になってる、それにこのスキル名の隣の数字は、レベルなのだろう、使える様になれば便利っぽいけど、まずそういう世の中にはなって欲しくないというのが本音中の本音だ。
魔力向上に関してはあれだ、もういい、チートだチート、それで片付けよう、俺は運が良かったんだ。
運!!・・・・・・・・・・・ふぃ〜〜!!!!
今触れたくないワードランキングワールド1の言葉。
「?
何やご主人、めっちゃ変顔なっとんで!!
大丈夫か?
かかかっ!!」
「・・・・・。」
うん、飛ばそう。
「何や無視かいな!!
変顔の次はまたあの顔かいな!!」
俺はコンの頭を撫で正気を取り戻す。
危なかった、精神安定3ではギリギリであったみたいだ。
うん、本当に飛ばそう。
魔力操作、はたしてこの膨大な魔力をレベル3で制御できる物なのか?
俺の想像が当たってれば無理だろ、魔力向上なんて強から超まであるんだぞ、絶対無理だろ?!!
選択に制限があったんだろうな、選べる数に限りがあったんだろう。
無限にあったら、俺だったら無限取るだろうなきっと。
さて・・・・固有スキル。
花剣流か、何故ここにこれがあるのか、この流派は俺が幼い頃から学ばされてきた武術だ。
剣と名前の中に含まれているが大昔の廃刀令後からは徒手空拳や暗器での戦いが主になっている。
咄嗟過ぎてアレとの戦いではついぞ出てこなかったカビの生えた実戦ではほぼほぼ使えない武術だ。
嫌、もうぶっちゃけ、健康体操的なやつだ。
現代に副業殺し屋やってますだなんてサイコパスは、それこそファンタジー小説の中にしかいないだろう。
後はもう話に出たか、所持アイテムにはポーションやら何やらRPGに必要そうな名前がゾロゾロと並んでいた。
その名前を押すと掌に小瓶、もといポーションが出現した。
「おわっ!!
本当に出てきた。
・・・・・マジか。」
「ナイスリアクションやなご主人!」
「うっさい、初めてなんてみんなそんなもんだろ」
「飲まんのやったら儂が貰うで」
コンが手を伸ばすが、先にキュポンと栓を開け小瓶から一滴だけ手の甲に落とし口に運ぶ。
一瞬の清涼感。
炭酸かこれ?
俺は瓶毎口に運びゴクゴクと喉を鳴らす。
「・・・・くぅー」
スポドリの様な味の炭酸飲料。
「体力が回復した」という実感は無いが眠気は飛んだと思う。
正直凄いな、こっちの一般的なエナジードリンクなんて目じゃ無い、これをこっちで売り出したらえらい事になるだろう。
まずは薬事法なんちゃらか?
嫌、法律ももう機能しなくなるのか?
・・・ああ、面倒だ、マジでどうでもいい。
店頭に並んだら買えばいい、それでいい。
「ご主人!!儂にも一本!!
くれ!!!
もう喉からっからやねん!!」
「封印中そういうのはどうだったんだ?」
「ん〜せやな。
そういう欲求的な部分は制御っちゅーか、殆ど寝てたしよーわからん。」
「正直で宜しい」
そう言うと俺はポーションを選択し掌にそれを出現させコンに投げてやる。
「あっすまん、大丈夫か?」
「ええてえて、よっと」
コンは器用に両手で受け取ると、これまた器用に口と牙を使ってキュポンと栓を開けプッと栓を吐き出し口にポーションを運ぶ。
ゴキュゴキュっとうまそうに喉を鳴らしながらポーションを飲むコンを見ながら所持金の▶︎を押す。
ああ・・・・こっちはリアルなのね。
残金28605円
・・・給料日まで世界は保つのだろうか?