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其の漆拾 第2ラウンドの幕開け

 刻一刻と、奇妙な橙色の夕焼けが焼けたビルの彼方に消えていく。

 背後から迫る夜の薄闇を前に、九十九は石段の下に足を投げ出す形で、金鳥神社の石畳に腰掛けた。

 彼がじっと見つめる先からは、薄ら寒い風に混じって妖気の匂いが漂ってきている。


「……もうすぐ、『げえむ』が再開される。『現代堂』の妖怪たちが、僕たちのところまでやって来る」

「あら、怖いの?」


 すぐ後ろの木陰から、よく聞き慣れた姉の声が飛んでくる。

 それと同時に聞こえてくる、シュルシュルという風な布と布の擦れる音。


 予定通り神社の境内まで上がってきた八咫村姉弟は、地脈に舞を奉納する為の準備に取り掛かっていた。

 九十九は予めお千代から渡されていた火縄銃を手に、舞の阻止に現れるだろう勢力を待ち構えている。

 そして五十鈴はと言えば、持ち込んだケースの中から舞踏用の衣装を取り出し、木々の裏で着替えている真っ最中だった。


 すぐ傍にいるのが弟だけというのもあるが、彼女に恥じらいの概念はあまり無い。

 加えていくら小さく寂れた神社であろうとも、本殿の中に入って着替えを行うのが躊躇われた為、こうして木々に紛れて服を脱いでいた。


 対する弟も、わざわざ姉の着替えシーンを見たいとは思わない。

 服の擦れる音はとうの昔に意識外へと追いやって、代わりに飛んできた問いかけにポツリと答える事にした。


「そりゃあ、ね。昨日、あんな負け方したんだもん。その時に折れた右腕もまだ治ってないし……正直、『負けるかもしれない』って考える事が、こんなに怖いなんて思わなかった」

「当然じゃない。何かを『怖い』『恐ろしい』って感じるのは、人間として当たり前の機能よ。それが欠けた奴から死んでいくか、そうでなくても酷い目に合うものよ」

「……姉さんも、怖いって思う事があるの?」

「そりゃもう! 私が学生時代に()()()()()()()()してたのはあんたも知ってるでしょうけど、その時も内心は怖くて仕方無かったわ。負けたらどうなるんだろう。どんな目に合わされるんだろう。怖い。負けたくない。その連続だったわね」


 けど。

 そんな一節を置いて、先ほどとは異なる衣擦れ音が聞こえてくる。

 どうやら木々の向こう側で、衣装を着込んでいるらしい。よほど特殊なものなのか、着付けに手間取っているようだ。


「ちょっと考え方を変えれば、どれだけ怖くても体が動かないって事は無かったわ」

「考え方を、変える? それって……どんな?」

「簡単よ。()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()。恐怖は私のご主人様なんかじゃあ無いわ。むしろ逆、私が恐怖のご主人様なのよ。そういう風に考えれば、下僕如きに振り回されるのも癪じゃない?」


 そういうものなのだろうか。

 暴論が過ぎるようにも思えるが、よくよく考えると一理あるように見えて、やっぱり暴論のように感じてしまう。

 左手で自分の顎を掴み、こっくりと首を傾げて思い悩む九十九。


 彼がうんうん唸っているのを感じ取ったのだろう。

 帯を巻く音と共に、五十鈴は木陰から愉快そうに笑い声を飛ばした。


「そう考え込むような事じゃないわよ。あくまで私の出した結論ってだけだもん、これは。あんたにはあんただけの結論がきっとある。だから、私の言葉は参考程度に留めておきなさい」

「……うん。まだ、全部に結論を出す事はできないけど……でも、ちゃんと考え続けるよ。僕に足りないのはきっと、そういう強さだと思うから」

「よろしいっ。……さ、着替えも終わったわ。もうこっちを見てもいいわよ」


 ガサリ。

 草木を掻き分ける音に、九十九は火縄銃を手に持った。

 動かない右腕の代わりに銃を杖代わりとして、石段に投げ出した足を戻して立ち上がる。


 よいせと起き上がって振り向いた彼の視界に、丁度木々の隙間から出てきた姉の姿が映り込む。

 彼女に対して声をかけようとして──不意に、舌が止まった。


「これ、いつも地鎮祭とかに着て行ってる衣装よりも上等ね~。肌触りが滑らかで優しくて、それでいて動きやすい! これなら、激しく踊っても問題無さそうね」


 白を基調とした装束に、柔らかい赤色の帯と袴。

 それは所謂、巫女服というものだった。現代においてはインターネット上のイラストでしかお目にかかれないような紅白の衣装を、五十鈴は見事に着こなしていた。


 服に着られているという事も無く、むしろ清楚な色彩を本人の力強い生命力が補填しているようにすら見える。

 スレンダーに近いスタイルはやや隠れてしまっているが、それが巫女服のフォルムを邪魔する事無く、ゆったりとした雰囲気を醸し出していた。


 よくよく見れば、手首や足首には鈴のついたリングが装着されている。

 恐らく、舞を踊る際にあれらが鳴るのだろう。右手にも同じように、瀬戸が姫華に渡したのと同じ神楽鈴が握られている。


 どこか色気を感じさせるタレ目は、いつものように目尻が鋭く細まり、切れ味と色香を両立させていた。

 トレードマークのポニーテールも、今回は細めに結われている様子。その分、いつもよりも長く垂れている。


 総評。美人度、6割増し。


「どう? 九十九。私がこういうの着てるとこ、あんたに見せるのはこれが初めてだけど……似合う?」

「……」

「九十九? おーい、九十九―?」


 シャンシャンと神楽鈴を鳴らしながらの声かけに、九十九はようやく我に返った。

 脳裏に過った感想を振り払うように首を振って、それから深呼吸ののちに口を開く。


「……似合ってる。姉さんが巫女服着るって聞いた時は、馬子にも衣装って思ったけど……うん、めっちゃ美人。父さんに見せたら泣いて喜ぶんじゃないかな」

「そ、良かったわ。……で、『馬子にも衣装』ってどういう意味かしら? あんたが私の事をどう思ってるのか、お姉ちゃんに言ってみなさい、ね?」

「……言葉の綾ですよ、はい」


 ふい、と視線を逸らす。

 姉の威圧感たっぷりな微笑みを直視したくなかったのも、勿論理由の1つだが。

 それよりも、何よりも。


(……まさか僕が、姉さんに見惚れるなんて)


 これは、一種の敗北感のようなものだろうか。

 言い様の無い、形容し難い感情をそっと胸の奥に押し込んで、溜め息と共に思考を切り替える。


「それで、そろそろ始めるの?」

「そうねー。課長から指定された舞が『は-()9番』って事は……うん、10分くらいはノンストップで踊る事になるもの。サクッと終わらせないと、姫華ちゃんたちの負担になるわ」

「めっちゃ踊るね……体力保つの?」

「舐めないで頂戴。こちとら20分以上続く舞をひたすら練習した事だってあるんだから」


 リズムを刻むようにステップを踏んで、お社の前に移動する。

 五十鈴が体を動かす度に、手足につけられた鈴が軽やかな音色を幾度も幾度も響かせた。


 とんっ、と石畳を踏んだ後、神楽鈴を振りかぶる。

 その独特の構えは、刀を携えた侍が居合切りを狙っているようにも、薙刀を持った女武者が敵を待ち構えているようにも見えた。


「任せたわよ、九十九。この街を救いましょう」

「うん、任された」


 音楽は無し。観客も無し。神に捧げる訳でも無し。

 ただ、この街を、人を救う為の舞。夜の魔を払い、昼の幸いを呼び込む為の戦い。


 己の姉がその大業に挑もうとする中、九十九は神社の入り口──麓へと続く石の階段へと向き直った。

 左手だけで火縄銃を持ち、大きく呼吸をひとつ。体の中に巡らせた妖気を、血流に乗せて更に加速させる。


「……どこからでも来い。ここから先は、誰も通さない」





「……大丈夫ですか? 姫華様。やはり、不安でして?」

「まぁ……うん。不安じゃないって言ったら、当然嘘になるわ」


 長く長い、丘の上の神社まで続く石の階段の最下段。

 とうに夕日の沈み切ったビルの谷間を望みながら、姫華は己の吐いた息の冷たさに目を見張った。

 頭上に留まったお千代が、こちらを見かねて不安そうな声をかけてくる。


 それに対して言葉を返しながら、ふと視界の隅に意識を割けば、イナリとも目が合った。

 石段の傍に置かれた石造りの灯籠、その笠に寝そべった彼も同様に、こちらを心配するように見やってきている。


「今からでも、少し下がりやすか? ガキツキ程度であれば、わてやそこなスズメだけでも十分持ち堪える事ができやしょうや」

「大体、あんな気障野郎の言う事なんて聞かなくてもよろしいのですわよ。こちらに指示をするだけした後、さっさとどこかへ行ってしまいましたし……いっつもそうなのですわ! あのボケ、大事な事は自分だけが分かっていればいいって思っているのです」

「ははは……でも、うん。気持ちはありがたいけど、それでも私は下がらないよ」


 困った風にはにかみながら両手を軽く広げ、すぅ……と息を吸う。


 奇妙な感覚だ、と姫華は思う。瀬戸からうなじをくすぐられてから、妙に妖気の巡りが心地良い。

 まるで、今まで詰まっていた配管が綺麗に掃除されて、水が淀みなく流れていくかのよう。


 風通しの良くなった心身を妖気が駆け抜け、ぽかぽかと温かな力が満ちる。

 その内のいくつかを摘み上げ、顔に集めるように意識すれば、やがて彼女の顔に白塗りの眼鏡が現出した。

 それは認識阻害の装束であり、姫華なりの意識の切り替え(ルーティーン)だった。


「この程度の事で逃げていたら、私は一生、ジョロウグモちゃんに手を伸ばせない。私だって、ヒーローになれるんだ。これから、それを私なりのやり方で証明してみます」

「……良い心構えでしてよ、姫華様……あいや、姫様。では、わたくしたちがバッチリ完璧に“さぽおと”してみせましょうとも。そうですわよね? まだ寝たきり決め込んでいらっしゃるドジギツネ。傷が痛むようなら、そこでずっと観戦していてもいいのですわよ?」

「ケッ。お前さんこそ、嬢ちゃんがかすり傷負ったくらいでピィピィ鳴くんじゃあねぇぜ。それとも、わてが嬢ちゃんを“えすこおと”している様を戦場の隅で指ぃ咥えて見てやすか? ああ失敬、咥える指がありやせんでしたね。今からでも米粒を用意しやしょうか?」

「お?」

「あ?」

「喧嘩してる場合じゃないでしょ!?」


 バチバチと火花を散らす始めた小動物どもに対して、思わず声を荒らげてしまう。

 どう宥めたものなのか。思考を働かせようとした矢先、今の今まで言い争いに発展しかけていたイナリとお千代が、突如として静止する。


 その様子に訝しんだのも束の間、2匹の意識が遠くへと向けられている事に気付く。

 咄嗟にそちらを見てみれば、薄暗い闇夜の中から、怪しげなナニカが近付いてくる気配を察し取れた。


「へっへっへ……街の影から影に潜伏して根を張っていれば、何やらよからぬ事を企んでいるようだなぁ? “八咫派”の残党ども」


 大きく古びた瓢箪を携えた、小柄で薄汚い小悪党風の化外。

 ヒタ……ヒタ……と、聞く者の恐怖を煽る静かな足音を立てて、影の向こう側からするりと現れた者。


 手に持った瓢箪には、微かなヒビが入っている。

 中の油を滲ませ、滴り落としているそれは、神ン野に殴り飛ばされた際の衝撃で生じたものなのだろう。

 下卑た表情を更に歪ませて、ボロボロの歯を剥いて笑うその怪異こそ。


「あいつが、昨日九十九くんが戦ったっていう……」

「ええ、妖怪ヒョウタン・アブラスマシでさ。神ン野に懲罰された癖して、性懲りも無く挑みに来たようで御座いやすね」

「うるっせぇなァ……! あっしにゃもう退路は無いんだよ。神ン野や『現代堂』の連中が介入するよりも早く、人間どもの恐怖を集めて『げえむくりあ』を目指す! それが、あっしが生き残る為の唯一の手段なんだ」


 瓢箪の栓が引き抜かれる。

 ボドボドと溢れ出た妖気の油を、アブラスマシはそこら中に振り撒いた。

 ぶち撒けられた油は周囲の砂利や石、草花を飲み込み、中に孕んだ妖気でそれらをドロドロに汚染していく。


「何をする気……!?」

「こうするのさァ! 魂持たざる人形(ヒトガタ)よ! 邪気を食む憑き物なりて、成るは物の怪、魑魅魍魎ォ!」


 早口言葉のように素早く回る舌が、邪悪な祝詞を紡ぐ。

 禍々しき言の葉に呼応して、石や草花に染み込んだ油が妖気を発露した。


 辺り一帯から紫色の光が放たれ、異形の怪物たちが湧き出てくる。

 それはまるで、土の下から這い出たゾンビのよう。瞬く間に出現した襤褸切れ姿の化外どもは、一斉に歪んだ牙で哄笑を上げた。


「妖術《物気付喪(モノノケツクモ)》! さぁ行け、ガキツキども! あんな雑魚連中、さっさと喰い殺してしまえェッ!!」

「「「エヒャヒャヒャヒャヒャヒャッ! ニンゲン、クウ! ヨウカイ、コロス! サツリク! タノシイ! タノシイ!」」」


 ガキツキ。

 妖気が不十分なあまり、元となった道具を呑み込み、(めい)すら持てずに生を得た九十九神の成り損ないたち。


 その辺に生えている草花や、いくらでも転がっている石ころが、九十九神に成れるほどの道具である筈も無し。

 アブラスマシの妖術によって無理やり妖気を注がれたそれらは、当然のように存在を喰い尽くされ、ガキツキの群れへと成り果てた。

 彼らの目には、眼前の愚かな人間、そして妖怪への嗜虐心が爛々と輝いている。


「基本はわたくしが前に出ます。後ろからキツネが“ふぉろお”致しますので、姫様には中衛をお願い致しますわ。恐らく、そこが最も自由に行動できる“ぽじしょん”でしょう」

「分かった。……その、上手く(まじな)いを使えるかは分からないけど」

「嬢ちゃんは素質を引き出されたばかりの状態でやすからね。妖気繰り自体は問題無くできるでやしょう。でやすから、行使できるかどうかよりも、むしろ()()()()()()()()()()()()に気を配った方がいいでさ」


 背後の灯籠から飛んできたアドバイスに頷き、瀬戸から受け取った神楽鈴を強く握る。

 その冷たい感触と、力を込めた拍子に鳴った鈴の音が、先ほど指示された事を脳裏に想起させた。


『自分らに頼まれてほしい相手は、あくまでガキツキだけや。(めい)持ちの妖怪……つまり、連中の言う『ぷれいやあ』が出張ってきよっても、そない無理はせんでええ。そいつはそのまま通して、八咫村のに相手させえ。ええな?』


 彼はそのように言っていた。

 事実、相手は三つ巴とはいえ、九十九が苦戦した敵だ。ここで無茶をする道理は無い。


 けれど。嗚呼、だけれども。


「私だって……背負うんだ」


 その呟きを、召使いたちは決して否定しなかった。

 互いの目を見て頷き合い、即座に彼女をサポートする態勢に回る。

 イナリは灯籠に寝そべったまま己の尻尾を逆立たせ、お千代は己の翼を広げて羽根をざわめかせ、共にガキツキの群れを睨む。


 彼らとて、同じだった。

 彼らもまた、九十九たった1人に負担をかけない為に挑もうとしていた。

 例えそれが、道理に合わない無茶であろうとも。


「地脈の浄化なんてさせねぇ……! この街を滅ぼして、あっしが次の“魔王”になるんだ!」

「そんな事、私が許さない! 九十九くんの代わりに、私があなたを止めるっ!」


 神楽鈴を振り、シャンッ、と透き通った音を鳴らす。

 こちらへ迫り来るガキツキどもに臆す事無く、“八咫派”の者たちは一斉に鬨の声を上げた。





 石段の遥か下方が(とみ)に騒がしくなり、色濃い妖気の匂いが漂ってきたのとほぼ同時。


「……来た」


 舞の構えを取ったまま、奉納に向けた精神統一を行っている真っ最中の五十鈴の前で。

 同じく目を閉じ、敵の気配を探っていた九十九が、急に目を開いて立ち上がった。


 即座に首元へと手を当て、一気に励起させた妖気を漆黒のマフラーへと変換。

 持ち主に似た柔らかい黒色の布地が、どこからともなく吹いてきた()()に煽られて乱暴に揺れる。

 杖のようにして持っていた火縄銃も左手だけで器用に持ち替え、グリップ部分を握って引き金に指を添えた。


 目を閉じていても分かる空気感の変化と、先ほどまで聞こえなかったマフラーのはためく音。

 そして誰よりもよく知る弟の雰囲気が切り替わった事を察して、五十鈴は目を開かないままに口だけを動かした。


「行くのね」

「うん」

「気を付けて」

「勿論」

「勝ちなさい」

「必ず」


 やり取りは、それだけで十分だった。


 石畳を踏む足裏にそっと力を込めて、軽やかに夜空へ向けて飛翔する。

 たなびくマフラーは彼の動きを一切阻害する事無く、むしろ風を絡め取って飛行を補助する力へとすり替えていった。

 右腕にはギプスが巻かれたままだが、その程度ならば飛行の邪魔にもなりはしない。


 いつもと違い、左手で握った銃身に思考を馳せる。

 利き腕でない腕で銃を扱うのはこれが初めてになる。果たして、十全に用いる事ができるかどうか。


 だが、そんな事を考えながら戦って勝てる相手では無いのだ。

 吹き付ける熱風と妖気を引き裂くようにして、九十九──否、妖怪リトル・ヤタガラスは月夜から迫る敵の姿を認めた。


「ゲェェェェェーッ、ヒャヒャヒャヒャヒャァッ!! さァ、さァさァさァ! 『らうんど・つう』と行こうぜェ! 今度こそ、オレサマの術でテメェを木端微塵にしてやるよォ、リトル・ヤタガラァァァァァスッ!!」

「やってみろ。姉さんにも……この街にも! これ以上、炭の一欠片も届かせないからな、ヒバチ・ヒトウバンッ!」


 頭の中で灼熱の炭を弾けさせながら、生首の異形──妖怪ヒバチ・ヒトウバンが襲来する。

 迫り来る異形へと吠えながら、九十九は銃身に妖気を込めて、炎の溢れる銃口を敵に向けて振りかざす。


 誰にとっても意図しない形で幕を閉じた昨晩の戦闘から一転し。

 それぞれの決着をつけるべく、2回目の『げえむ』が火蓋を切った。

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