【揺花草子。】[#3725] 告白する。
Bさん「阿部さんは海外文学は読むほうかな?」
Aさん「えっ・・・まぁ・・・。少しは・・・。」
Cさん「それは『特に読まない』と言う意味かしら?」
Aさん「少しはって言ってるでしょ失礼ですねこの人!!!」
Bさん「海外文学は、文字通り海外の作品なので、
日本語ではないわけじゃないですか。」
Aさん「日本語ではないですねえ。」
Cさん「もちろん原語のまま読む読解力があれば
それに越したことはないけれども、
多くの場合は翻訳されたものを読む事になるわけよね。」
Aさん「ですねえ。」
Bさん「そう言う意味では、海外文学作品の評価は
原作自体の作品性もさることながら翻訳の質にも
少なからず左右されると言う点がある。」
Aさん「んん。なるほど。」
Cさん「例えばご存じ坪内先生は『ハムレット』の名台詞
『To be, or not to be, that is the question.』と言うフレーズを
『世に在る、世に在らぬ、それが疑問ぢゃ』と訳したわ。」
Aさん「ふむふむ。」
Bさん「有名な文学作品であればあるほど翻訳作も多くて、
もちろん時代の移り変わりとともに改訳版が出たりもする。
先に挙げたシェイクスピア然り、ドストエフスキイ然り、
ヘミングウェイ然りね。」
Aさん「うん、そうだね。
いろんな出版社が同じ作品を違う訳で出してたりするよね。」
Cさん「細かい話はやめておくけれども、
その翻訳の如何によっては作品の魅力を十分に引き出せていないとか
全く作品世界を台無しにしているなどと評されるものもあるわ。
翻訳だって原文をそのまま逐語訳すれば良いわけではなくて、
それ自体が作品を再作成する作業ともいえるのだから。」
Aさん「ふむ・・・。」
Bさん「逆に言えば、原作をどのように翻訳してみせるかは
翻訳家の腕の見せ所と言うわけだ。」
Aさん「まあ。」
Bさん「だからラスコーリニコフに対するソーニャちゃんのセリフを
『四つ辻に行って皆にお辞儀して地面にキスするにゃ!』
と訳しても良いわけだよね。」
Aさん「うわっソーニャちゃん可愛い!!!」
ソーニャちゃんは可愛いですよ。




