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【揺花草子。】(日刊版:2022年)  作者: 篠木雪平
2022年04月
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【揺花草子。】[#3717] 考えを巡らす。

Bさん「今日は4月1日と言う事で

    世の中がビックリしてひっくり返るような、

    でも誰も傷つけない優しい噓をつこうと思うよ。」

Aさん「めちゃめちゃハードル高い事言い出したよこの子?」

Cさん「優しい噓と言うのはどう言うものかしら?」

Aさん「えっ一般論でって事ですか?

    まあそうですね、やっぱり相手を慮って

    辛い事実を知らせないために隠しておくとか

    そう言うやつじゃないですかね。」

Bさん「なるほどね。

    今日の夕刻阿部さんの自宅に公安当局のガサ入れが

    予定されているけれども

    それでエロいフィギュアや DVD の類を根こそぎ持ってかれて

    阿部さんが絶望に打ちひしがれる様を見るのは忍びないので

    今日はいつもより収録遅くまでやるよ、みたいな事かな。」

Aさん「全然優しくない!!!

    ただ絶望のタイミングが遅くなるってだけだし

    と言うかそもそもエロいフィギュアとか DVD とか

    押収されるような事態にならんわ!!」

Cさん「巧妙に隠しているものね。」

Aさん「そう言う事ではなく!!!」

Bさん「こんな風に優しい嘘の実例を挙げるにも難儀する程度には

    優しい噓と言うものはなかなか実現しがたいものだ。」

Aさん「それは単にきみらの優しさが不足していると言うだけではないのかな。」

Cさん「バファリンも斯くやと言うほどの優しさを誇る私たちを捕まえて

    優しくないとは随分な言いようね。」

Aさん「その優しさは胃に対する優しさでしかないですけどね?

    もう少し心に働くタイプの優しいやつが欲しいですからね?」

Bさん「阿部さんは本当に欲しがり屋さんだなあ。」

Aさん「なんでぼくがゴネてるみたいな話の流れになってるんだよ。」

Bさん「ともかく、優しい噓。

    さっきも言ったけども、相手を慮ってのものであって、

    決して騙くらかそうとか貶めようとか言う意図ではないの。」

Aさん「んん。」

Bさん「ところで、今夜のバーキン家の晩ごはんはうどんにしようと思うよ。

    胃に優しいやつ。」

Aさん「んっ・・・あ、そうなの?」


Bさん「まあ嘘だけど。」

Aさん「優しい嘘ってそう言う事じゃなくない?」


 うどんの口になっていたカトリーヌさんは傷つくかも。

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