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【揺花草子。】(日刊版:2022年)  作者: 篠木雪平
2022年01月
6/364

【揺花草子。】[#3632] 募集中。

Bさん「しょうがないからもう1回言うけど、

    七草粥は1月6日の夜のうちに準備して7日の朝に食べるのが

    本来のありようなんだよ。」

Aさん「いや何でぼくが何回言っても理解してないみたいな

    言い方をして来るの?

    今まで何度も言われてるからさすがに解ってるよ?」

Cさん「阿部さんは1つ前のクールの嫁の事も忘れちゃうような

    64KBくらいのメモリ領域しかないんじゃないかと思って。」

Aさん「64KBて!!!

    いつの時代のコンピュータですか!!!」

Bさん「タイター氏でおなじみ IBM 5100 がだいたいそれぐらいの水準だと

    言われているよ。」

Aさん「そんなβ世界線を求めていく感じなの?」

Bさん「ともあれ、七草粥ですよ。

    これも毎度お話しているけれども、

    春の七草ラインナップの覚え方として有名なフレーズ

    『乃莉なずな』ですが。」

Aさん「だからそれはひだまり荘の住人の覚え方のフレーズだからね?」

Cさん「去年は時代に即した新しい七草のラインナップを考えたわよね。」

Aさん「あぁ・・・そう言えばそんな話ありましたっけ・・・。

    でも結局最終的には野菜カレーの話になった気が。」

Bさん「仕方ないよ。

    カレーはどんなものを入れてもたいてい美味しいし

    お野菜だっていっぱい摂れるしでとっても健康に良いんだよ!

    なんなら朝昼晩3食カレーでも良いぐらいなんだよ!」

Aさん「何でそんなカレー屋さんの回し者みたいな事言ってるんだよ。」

Cさん「パブリシティよ。」

Aさん「嘘でしょ!!!

    だとしたら宣伝の仕方下手すぎるでしょ!!!

    もう少し上手いやり方あるでしょ!!!」

Bさん「話を戻すけど七草粥です。

    年末年始にかけて乱れがちな食生活をきゅっと引き締める目的で

    胃に優しい食事をと言う意図で食べるもの。

    ゆのっちはリセットごはんと呼んでいたね。」

Aさん「やっぱり『ひだまりスケッチ』の話じゃないか。」

Bさん「その意図はわかるんだけれども、

    やっぱりシンプルにお塩だけで味を調えたお粥って言うのは

    濃い味付けに慣れた馬鹿舌の現代人にはちょっと物足りない。」

Aさん「乱暴に現代人全般をひっくるめてディスるのやめて?

    そうじゃない人も多分ちゃんといるよ?」

Bさん「だから、昔ながらのお粥にもうひと手間加えて

    時代にマッチした味を追求してみてはどうかと思った。」

Aさん「もうひと手間・・・とは・・・?」


Bさん「クミン、コリアンダー、カイエンペッパーや

    ガラムマサラ、シナモン、それにターメリックなど・・・」

Aさん「あっパブリシティ!!???」


 それはもう違う料理では。

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