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【揺花草子。】(日刊版:2022年)  作者: 篠木雪平
2022年01月
24/364

【揺花草子。】[#3650] 枕元でね。

Bさん「童話ってあるじゃない?」

Aさん「童話って・・・あの童話?

    子供向けのお話の童話?」

Cさん「阿部さんは幼子の歓心を買うために

    いつでも語り聞かせられるような童話のストックが

    10数編もあると専らの噂よね。」

Aさん「いったいどこでそんな根も葉もない噂が立ってるんです!!?」

Bさん「アラもう聞いた? 誰から聞いた?

    童話おじさんのそのウワサ!」

Aさん「え、神浜市でウワサになってるの?」

Bさん「有名な童話のシリーズはいくつかありますね。」

Aさん「シリーズって・・・。

    あれから、グリム童話とかそう言う事かな?」

Cさん「そうね。

    ドイツのグリム兄弟が編纂したものが今日グリム童話と呼ばれているし、

    デンマークのアンデルセンが書き表したものがアンデルセン童話ね。」

Aさん「ふむふむ。」

Cさん「この2組はいずれも19世紀のものだけれども、

    他にも童話界隈でとりわけ有名な人にギリシアのアイソーポスがいるわ。

    紀元前6世紀ぐらいの人ね。」

Aさん「すごい昔ですよね。」

Bさん「とりあえずイソップ童話は置いておくとして、

    グリム童話とアンデルセン童話。

    どちらも童話界の巨頭として有名だけど、

    阿部さんはどんな作品を知ってるかな?」

Aさん「え? えっと・・・

    『赤ずきん』とか『三匹の子豚』とか

    『人魚姫』とか『シンデレラ』とか、

    『マッチ売りの少女』とか『親指姫』とか・・・?」

Cさん「幼女が登場する作品を中心に挙げるあたりがさすが阿部さんね。」

Aさん「『三匹の子豚』には別に幼女出て来ないでしょう!!!

    シンデレラとか人魚姫も幼女ではないでしょ!!!」

Bさん「ところで、今挙げたいくつかの作品、

    どっちがグリム童話でどっちがアンデルセン童話か分かる?」

Aさん「ええと・・・

    何かにつけ残酷だったりエロかったりする方がグリム童話だよね?

    そう言う側面は現代の版では丸められたり落されたりしているって

    聞いた事があるよ。」

Cさん「阿部さんにとっては路傍の石ころでさえエロいでしょう。」

Aさん「ぼく一体どんな性癖なんです!!?」

Bさん「鉄格子の窓枠でムラムラしたりするんでしょ?」

Aさん「それは無実の罪で投獄された指から糸の出る少女の事だよね!!?」

Bさん「ま、言っても、現地の人ならある程度作風と言うか方向性で

    判断ができるかも知れないけど、

    阿部さんも言った通り現代社会の子供向けに

    良い感じに脚色改変された内容だと

    その作風の差異も若干埋もれがちです。」

Aさん「だろうさ。」

Cさん「その辺りの違いを説明できたり、

    作風の違いを語り口に反映できたりしたら

    子供たちにとってより良い読み聞かせができそうよ。」

Aさん「ええ、そうかも知れません。」


Bさん「阿部さん『良い事聞いた』みたいな顔しないで?」

Aさん「してないけど何言ってんのきみ!!???」


 油断も隙もない。

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