【揺花草子。】[#3643] 手ぐすね。
Bさん「昨日話しました通り今年4月1日から成人年齢が18歳になるのに伴い
男女ともに婚姻可能年齢が18歳に統一される。」
Aさん「ん、うん。」
Cさん「なので16歳幼妻と言う阿部さん垂涎のシチュエーションも
もはやフィクションだけの存在となり果ててしまうわけよ。」
Aさん「16歳幼妻に憧れがあるなんて言った事ありましたっけ?」
Bさん「そうだよね。阿部さん的にはもう半分ぐらいがちょうど良いもんね。」
Aさん「ちょうど良くないわ!!!
何言ってくれてんのきみ!!?」
Cさん「これも昨日話した通りだけど、現行法では
男子は18歳、女子は16歳から結婚が可能。
いずれも未成年のうちに結婚できるわけで、
その場合は親権者の同意が必要だわ。」
Aさん「ふむふむ。」
Bさん「けれども、成人年齢が18歳に引き下げられると同時に
婚姻年齢も18歳になる。
つまり未成年の婚姻と言うのが法律上存在しない事になるわけだ。
成人は基本的には親権者の同意なく全ての法律行為を
自分の責任で行う事ができるわけだから、
例え両親が
『あんな何処の馬の骨とも知れぬ輩のところに嫁になど出せん!!』
みたいなことを言い出したとしても18歳であれば法的には
ふたりの選択を止める術はないと言う事になる。」
Aさん「まあ・・・周囲に祝福されないのは
それはそれで辛いものがあると思うけどな・・・。」
Cさん「それは阿部さんの二次元の嫁の話をしているの?」
Aさん「そう言う話じゃないですよ何なんですかもう!!
と言うか婚姻届けには証人が必要なんじゃなかったでしたっけ?」
Bさん「おっ阿部さん鋭いねえ。
その通り。
婚姻届けには2人以上の20歳以上の証人が必要なんだよ。」
Aさん「それじゃ誰もが反対するような結婚は難しいのでは。」
Cさん「でもね、この証人はぶっちゃけ20歳以上であれば誰でも良いのよ。
親類縁者である必要もないし、無二の親友である必要もない。
役所の前を歩いているそこらの兄ちゃんを捕まえて
カネを握らせて名前書いてくださいって頼めば成り立つのよ。」
Aさん「えっそんななんです?」
Bさん「婚姻の証人になったからと言ってその後その人に
何らかの責任が発生するものではないからね。
じゃあまあ実際何のための証人なのって話にはなるんだけど。」
Aさん「おっおぉ・・・。」
Cさん「ただハンコをついて上司に流すだけの
形骸化したダメなワークフローって感じがするわ。
DX の導入で改善を図るべきだわ。」
Aさん「なんでそんな前のめりなんですか?
営業掛けに行くつもりなんですか?」
Bさん「もちろんどこぞの誰かも分からん人物に証人を頼むのが
ふたりの未来にとって決してプラスになるものではないとは思うけれども、
そもそも結婚さえ認めてもらえないとなったら
そう言う強硬手段を取る事を辞さない若者たちも
いるかも知れないと言う事だよ。」
Aさん「うーん・・・。」
Cさん「逆に言えば、そう言う手段を用いれば、
多くの大人たちが眉を顰めるであろう高校生同士の婚姻も
制度上問題なくなると言う事よ。」
Aさん「おっおぉ・・・。それは・・・。」
Bさん「高校生ぐらいの年代なんて
パートナーに対する依存心や独占欲が強かったりするから、
お互いへの想いの証なんて程度の理由で
親が知らないうちにいつの間にか婚姻届けを提出してたなんて事も
あるかも知れないよ。
それぐらいの向こう見ずな行いを躊躇わない年頃だもん高校生なんてのは。」
Aさん「いやきみ同年代だよね? きみがそれを言う?」
Cさん「それはつまり、悪い大人に騙されて婚姻関係を結ばされる高校生が
現れる可能性もあると言う事の裏返しでもあるわ。」
Aさん「うーん・・・。まあ・・・。」
Bさん「阿部さんホントダメだからね。」
Aさん「何を念押しされてるのぼく!!???」
何らかの罪に問われる。