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【揺花草子。】(日刊版:2022年)  作者: 篠木雪平
2022年06月
153/364

【揺花草子。】[#3779] らりらりら。

Bさん「実は最近のぼくは

    『3文字の単語を見聞きすると

     ついついこたつたこっちゃう病』

    に罹患してるんですが。」

Aさん「何その頓痴気な病気。

    いや何となく解るけども。」

Cさん「解ると言うなら説明してみて?

    病魔に苦しむ薄幸美少女の心を慮ってみて?」

Aさん「いやブリジットに別に薄幸キャラないですけどね?

    ええと・・・まあつまり、3文字の言葉、例えば『こたつ』とかを聞くと

    ついつい『こたつたこ~』みたいに歌っちゃいがちだって事ですよね?」

Bさん「ついつい歌っちゃうのはステージ3でかなり深刻な病変だけどね。

    ぼくはまだそこまで進行してなくて、

    ギリギリ脳内再生で押し留まっているレベルだよ。」

Aさん「そんなステージがあるんだ?」

Cさん「ちなみに末期症状のステージ4は

    日常会話でも普通に3文字の単語をこたつたこっちゃう状態よ。

    日常かいわいかでもふつうつふに3文字のたんごんたを

    こたつたこっちゃう状態よ。」

Aさん「ステージ4の人いた!!!」

Bさん「ちなみにぼくはさっき言った通り

    ついつい脳内再生するだけに留まるステージ2だけど、

    初期症状のステージ1は3文字の単語を聞くと

    無差別にこたつたこしたくなって我慢できなくなると言った

    自覚症状があるよ。」

Aさん「その時点で結構深刻だな。」

Cさん「ちなみにこの病気の厄介なところは、

    3文字の単語でありさえすれば良くて、

    文意が成り立つかどうかを度外視しがちと言う事なのよ。

    これが病気を発症しているかどうかの境目になるわ。

    さっきわたしが言った『たんごんた』なんて意味が通じないでしょ?

    それでも気にせずつい口走っちゃうのは典型的な症状よ。

    逆に言えば意味のあるこたつたこしか口にしない間は

    疑いに過ぎないレベルって事ね。」

Aさん「おぉ・・・そ・そうなんですか・・・。」

Bさん「そんなわけで近頃のぼくは3文字の単語に敏感です。

    これは人の名前でもしかりだよ。

    『まどかどま~』とか『さやかやさ~』とか『ほむらむほ~』とか

    『マミマミマ~』とか言っちゃうがちなの。」

Aさん「そう言う方面から例えを引っ張ってくるスタイル。

    そして『マミマミマ』は良いの?」


Bさん「その点阿部さんは『あべ』の2文字だから

    ネタにもならないしホント使えない。」

Aさん「腹立つなきみ!!!!!」


 名前のほうは3文字ですよ。

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