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【揺花草子。】(日刊版:2022年)  作者: 篠木雪平
2022年05月
130/364

【揺花草子。】[#3756] ぷんすこ。

Bさん「怒らせると怖い人っているじゃないです。」

Aさん「んっ・・・あぁ、まあ、いますね・・・。」

Cさん「どうして私を見るのかしら?」

Aさん「見てません!! 断じて!!!」

Bさん「(そう言うとこじゃないのかな・・・。)

    ま、ともかく怒らせると怖い人。

    普段はニコニコしてたり穏和だったりするんだけど、

    いったん怒ると手が付けられないみたいな。

    二次元界隈でも良くあるキャラ付けですよね。」

Aさん「まあ確かにそう言うの良くあるけど・・・。」

Bさん「その一方で、そう言う

    『キレたらむちゃくちゃヤバい』的なアレじゃなくて、

    純粋に『普段は穏和だけど怒らせるとむちゃくちゃ責めて来る』

    と言うのもあるよね。」

Aさん「えっと・・・?」

Cさん「例えば普段は優しくて気の利く上司なんだけど、

    ここは越えちゃいけないって言う一線を越えるとか

    取り返しのつかない大きなミスを犯したときに

    非常に厳しい叱責をして来るみたいな。」

Aさん「あぁ、なるほど。そう言うのもありますよね。」

Bさん「でもまあ、それは単に上司が嫌なやつって言うんじゃなくて

    叱られるに足る充分な理由がある場合だってあるわけじゃない。

    例えば取引先に連絡しておけって命じられていたのに

    何もせずに放っておいたとか、

    テレワークで上司の目がない事を良い事にろくに仕事もせず

    ずっと寝てたとか。」

Aさん「あぁ。それはダメだねえ。」

Cさん「『ぼくも気を付けよう』って思った?」

Aさん「いやその程度の倫理観はちゃんと最初から備えてますけど!!!」

Bさん「そんな『怒ると怖い人』ですが、普段が穏和な性格だったりすると

    『あの人は怒ったりしないよ』とか

    『あの人別に大した事ない』みたいに

    まわりの人々が軽んじたり侮ったりする事もままあったりします。」

Aさん「おぉ。」

Cさん「まわりの人々に侮られる事には一家言ある阿部さんよね。」

Aさん「ありませんが?

    だとしたらぼくを侮るなと言いますが?」

Bさん「そう言う人がいったん怒りを表すとまわりの印象も変わって来るし、

    場合によってはその後腫れ物に触るような扱いに

    なってしまうかも知れない。

    つまり『怒らせると怖い』と言う印象を持たれるぐらいなら、

    ちゃんと『ここぞと言うところではちゃんと怒る』と言う印象の方が

    まわりにも有用なんではないかな。」

Aさん「うーん。まあちゃんとしっかり主張する人って言う言い方であれば

    それは確かにそうかも知れない。」

Bさん「だから、『怒らせると怖い人』は要注意。」

Aさん「んん。」


Bさん「『怒らせると可愛い人』なら良いと思うけど。」

Aさん「どんな人!!???」


 『やっぱり私の事かしら?』

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