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お金が無い!から売りに来た!
月旅と申します。初投稿、宜しくお願いします。
「これ全部買い取ってくれ‼︎ 出来るだけ高く‼︎」
お宝○庫の買取カウンターに持ち込んだのは段ボールの山。中身はゲーム機、ゲームソフト、スマホに時計に家電、その他骨董品の数々。これまでに買い込んだ愛用品と、実家の倉庫から貰ってきた秘蔵品だ。
「・・・ええっと。凄い数ですね…」
若い女性店員は困惑した様子で、段ボールの中身を確認し始めた。
「ねぇ!で、全部で幾らになる?」
俺は店員さんに詰め寄る。
(これで幾らになる?幾らになる?)
俺には至急に金が、金が必要なのだ。
「えっと、ちょっと… 店長ー!!」
女性店員は困った顔をして、店長を呼び出した。
序章その1