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十話

この回は残酷な描写が含まれています。苦手な方はご注意ください。

  古典について既にネタ切れを起こしている入江ですが。


  どうしようかな。ゲームネタだと読者様は怒っておられるのでしょうか。

  でもなあ。とりあえず、谷保さんについて。彼のモデルは料理評論家の保谷吉冗(やすたにきちじょう)さんのようです。けど谷保さんにはプレイ中に何度、「おめえは何者だ!」と言いたくなったのはいうまでもないです。


  ……古典でいうと読んでみたいのが一つ。宇津保物語でしょうか。けどあらすじがちょっと。思い浮かばへん。私のボキャブラリーのなさが露呈になった。

  仕方ないので古典を題材にした漫画や現代の作家さんが書いた小説について語ろうかなと思います。


  「天上の虹」は持統天皇が主人公の漫画です。すごくスケールの大きい大河作品ですね。持統天皇が情熱的で賢い女性として描かれています。夫の天武天皇は私の描いている「奈良に紫の雲は流れて」の中に出てくる大海人皇子だったりしますが。けどお相手の額田王は大海人皇子の若かりし頃の恋のお相手なので。持統天皇とは違います。(お分かりの方もいらっしゃるか。)

  確か、持統天皇にはお姉さんがいて。太田皇女といいました。かの初代の斎宮で有名な大伯皇女や大津皇子のお母さんです。天武天皇は太田皇女が本当に好きだったようで。ただ、残念ながら太田皇女は若くしてお亡くなりになっていますが。


  持統天皇はその後に正妃になっています。後、太田皇女と持統天皇のお母さんは蘇我氏の女性で姪郎女(めいのいらつめ)という名前でした。姪郎女も夫で二人の父である天智天皇とは不仲だったようです。

  蘇我氏は衰退の道を辿っていたのでそのせいもあったようですが。持統天皇は一人息子がいて草壁皇子といいました。草壁皇子は皇太子で妻に阿部皇女がいます。彼女が後に元明天皇になりました。

  娘の氷高皇女は跡を継いで元正天皇になっています。草壁皇子も若くして夭折しており代わりに阿部皇女が天皇になったと言われています。


  「天上の虹」の中ではいろんな歴史の有名な人物が出てきます。先ほどあげた額田王もその内の一人です。額田王は霊力を持った賢い女性としても描かれていますが。一人娘がいて十市皇女といいました。十市皇女も波乱万丈な人生であったようです。

  十市皇女は最初、大友皇子と結婚していました。彼との間に二人の息子ももうけています。ところが大友皇子と父である天武天皇--大海人皇子が対立します。後に古代最大の戦である「壬申の乱」が起きました。これにより大友皇子は追い込まれ、自害します。十市皇女は生きて逃れましたが。その後、十市皇女は何年かの間、息子達を育てながら静かな時間を過ごしました。その間、十市皇女の所にある男性が通うようになります。幼なじみの高市皇子でした。次第に二人は惹かれ合い、恋人の仲になります。


  ですが二人は結婚できず、父の天武天皇は十市皇女に伊勢神宮に行くように命じます。彼女は高市皇子とは別れを告げたのでしょうか。後に十市皇女は伊勢神宮に赴きます。しばらくして彼女が病気により亡くなったと歴史書は記しています。大いに高市皇子は嘆き、三首ほどの歌を残したようです。これは万葉集にあります。

  その内の一首が「山吹の立ちよそひたる山清水汲みに行かめど道の知らなく」でした。

  とまあ、漫画ではこのように語られていますが。真偽はわかりません。けど高市皇子の嘆きようからすると二人は恋仲だったのかなと思います。

  漫画の中でも十市皇女と高市皇子は似合いの二人であったと描かれています。


  ……いかがだったでしょうか。語るのはここまでにします。お読みいただきありがとうございました。

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