父が与えし試練
ここは、世界のあるところにある城
そこには今まで3人と無数の魔族が住んでいた。
今日は疾斗の誕生パーティーが開かれていた。
今日は伯爵階級以上の魔族と連合諸国の要人しか入れない
「疾斗、何でも言って見なさい。かなえてあげるから」
いまだに20代の外見を保った両親
俺は、今まで夢に見ていた願いをいってみた
「俺は学校に行きたい!」
そう、これが僕の唯一の願いだった。
「疾斗?何を言ってるの?あなたは・・・」
「グランネース、理由を聞こうじゃないか」
周りが静かになった
「俺、今までいろんな人に囲まれて楽しかったけど友達は居なかった」
友達は、魔族の子供たちで楽しくないわけじゃなかった。
でも、人間の友達も欲しかった。
「・・・分かった、手配しよう」
「あなたっ!?なにを・・・」
「グランネース、疾斗も16だ。自分のことは自分で決められるだろう」
いいぞ我が父!
「では皆の者!我が息子の新たなる旅に乾杯!」
「乾杯!!」
1人不満そうな我が母・・・
パーティーも終わりが近づいたころ声をかけられた
「おめでとうございます。疾斗様」
この人は フレイア=クルラリア公爵
俺のよき理解者ってやつかな
「ありがとうございます。公爵もお元気そうで何よりです」
挨拶もそこそこに公爵は帰っていった。
程なくしてパーティーも終わった。
後日、俺は父に呼び出された。
「疾斗、人間界も危険はある。そこでお前に試験を与える」
父の話をまとめるとこうだ。
魔術師に治められるのが不満な魔族たちの動きが最近また活発になって人里を荒らしているらしい。
その親玉を倒したら無事学校に行かせてくれるのだという。
そうしないと、母が納得しないらしい・・・
「まぁお、前にとってはそれほど強い相手ではないだろうが、油断はするなよ」
確かに魔物退治は何度も行かされたけど大群はちょっと・・・
「じゃあ、行って来い」
そういって父は俺に転移魔法をかけた
「オッ、いるね♪」
ドラゴン、サイクロプス、ゴブリンその他諸々
まず、ドラゴンは一撃じゃ倒せないとして・・・
さてさて、何使いますかね?
手の中に魔力の球体を・・・重力を加えて
できました♪
『ブラックホール』
これを大きくしていって・・・ホイ
どんどん吸い込まれていってますなぁ〜
ブラックホールが消えた
残ったのは・・・ドラゴン種、ヒドラ、巨人が数体
魔力を刃に変えて
『エアーカッター』
ドラゴンと巨人は良いとして・・・問題はヒドラ
コイツは再生するからな〜
呪文魔術を使うか
『七賢者に申し上げる。古の契約と制約に基づき我に力を貸し与えたまえ
魔力と大気の力を食らいて敵を燃やし尽くせ』
『死者への鎮魂歌』
「終わったかな?では戻りますか」
戻った城で
よくやったとか、助かったとか言われた。
1番嬉しかったのは母が入学を認めてくれたことだった。
出発前日
俺は公爵、伯爵クラスの悪魔と契約した。
これは何かあった時のために、という父の条件だったからだ。
俺が通うことになったのは、スウェラリア魔術学院というところだった。
こうして、俺は学校に通う事ができた。