小休止2
今日の分が消えてしまったので更新はまた明日
あのあと、魔術大会の表彰式が行われ俺たちはメダルと賞状、賞品を貰った。
賞品は・・・正直、俺にとっては非常に嬉しいものだった。
手渡された箱の中には、千年ほど前に上位エルフが作った剣だった。
古代具コレクターはのどから手が出るほど欲しがるやつだ。
しかも、刻印がされてる。ギルバーグ・ドレル・マラグラーク
歴史上の人物じゃねぇか。これが本物だったら間違いなくエリクシールに匹敵するね。
まっ、俺は売らないけどね。
一方、彩芽の箱には・・・本?
「なんだろこれ?・・・タロットとかの絵が描かれてるよ」
タロットの絵?まさか
「ちょっと、貸してくれ」
俺は彩芽から本を借りた。
コイツは・・・これは、タロット召喚の書だ。
コルト16世紀になくなっていたのに、なぜだ?
こんなもんポンと渡せるもんじゃねぇぞ
確か、これ一冊で国が買えるんじゃなかったっけ?
俺は、本物かどうか確かめるため召喚することにした。
これは、大アルカナのつづりとなっていた。
タロットカード78枚のうち22枚を構成するものが大アルカナだ。
俺は最初のページ『愚者』をめくって唱えた。
『出でよ 愚者』
本から何かが飛び出した。
派手な衣装に身を包んだそいつは紛れもなく絵と同じやつだった。
「これは、これは。久しぶりに外に出られた」
本物だ・・・
『去れ 愚者』
「そんな〜」
「はい、扱い方に気をつけたほうがいいぞ」
俺は彩芽にタロット召喚の書を渡した。
「うん。そうする」
さて、と
「彩芽、今日どこか行かない?」
「うん?今から?」
「今から、だけど?」
「うん♪行く」
時間とスポットを熟考した末、遊園地に決定した・・・
次回、遊園地編
あまり期待しないでください