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また明日

作者: 潮崎レオル

荒波の傍、切り立つ崖の上。

君は、星空を眺めている。


月のない夜だからなのか、いつもより星が多い気がする。

空を埋め尽くす光に君は、とても穏やかに微笑む。

その横顔は、何よりも美しい。


闇色の中を駆ける、一層眩しい光。

宇宙の塵が大気圏に侵入し、燃え尽きた。

それは、珍しいけれど、至極当たり前の出来事。

なのに何故、君は涙を流すのだろう。


君は、星の神話を聞かせてくれる。

知らない事ばかりの、面白い話を。


星明りの中、君は本当に楽しそうだ。

けれど、時折悲しそうな眼をする。

それは一体、何故なのだろう。


空が動き、紫色に染まり始めた頃。

君は立ち上がって僕を見て、言う。


「また明日」





僕らの『明日』は、もう来ることはなかった。

二人がどうなったかは、ご想像にお任せいたします。

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― 新着の感想 ―
[一言] ご無沙汰しております。聖魔光闇です。 これの登場物を者と見れば物悲しく感じますが、物と見れば、至極当然のような気もしました。 万物の今日は現在であり、現在であるならば、それが現実ですよね…
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