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2.はじまり
すいませんm(⇀‸↼)m
飲み込んでしまった。何処かで食べた味だったが。また是非とはならない。すごく美味しかったのだが。
幸い喉に違和感はない。
そして違和感がある。目の前に。
先程まで暗闇だったはずの空間がはっきりと視える。紫一色だがモノクロの写真のようだ。そして視えた景色にも問題がある。
私の前に巨大な獣の牙が並んでいるのだ。そしてその牙は私を囲むようにあり、口内からの景色のようだった。全て石でできているのが救いか。相変わらず匂いもない。石像か。化石、はあるまいし、石化とかか。まあ、危険はないようだ。この石は。
この石の牙の奥から声がするのだ。声、というより唸り声だろうか。人と獣の中間くらいのまぁまぁ煩い声だ。
石の牙は硬く割れそうにないが、つまり出られないということで。
唯一視える道はその反対。おそらく喉の方向にしかなかった。
もし、石の牙の向こうに文明があるのなら、いつから声が聞こえたりするだろう。
それまでしばらく、ぼんやりとすることにする。




