2.暗闇
短めです
どくん、どくん、どくん、どくん、どん、どん、どん、どん、ど、ど、ど、ど、
停電だろうか。自分の心臓の音が、大きく鳴っているように感じる。夕方の市街地に似合わない無音。呼吸の音も大きく感じるのは此処が静かなだけだろうか。
此処はエレベーターなのだろうか。
此処がエレベーターでなければ、此処が外と繋がっている補償などないのだ。息が苦しい。錯覚だろう、たぶん。
闇に囲まれ自分がぐらぐらしてと立っていられないように感じられ座り込んでしまった。
幸いにも周囲は凹凸も大きな穴などもなかった。
あたりに聞こえる音は無く聞こえるのは私の音だけだ。血が血管を流れている音までもが聞こえてくるようだ。やはり光源となる物がないだけではなく光の入ってくる隙間もないのか、相変わらず何も見えない。今本当に目を開けているのか分からなくなってくる。
不思議なことに此処には先ほどまでの寒さがなく今着ている上着が暑苦しかった。座ったまま脱ごうとして此処に来る前、ポケットに入っていた何かが手に当たったことを思い出した。此処へ来る直前に触れていた。もしかしたら、此処に来る原因になっているのかもしれない。そうでなくとも何かには使えるかもしれない。
何も見えない中で取り出したソレはとても小さな球体だった。人工的な球体。機械でもないようで何の役にも立ちそうにない。ビー玉のようなもの一つでこんなことになったともここからどうにかできるとも思えなかった。何色かも分からない、においもしない。
それなのに少し、おいしそうだと思ってしまったのはやばいかもしれない。
読んでくださりありがとうございますm(⇀‸↼)m




