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優しい優君

作者: 加藤春貴

この物語は、作者である僕が、小学六年生の国語の時間に書いた小説

である。またこの物語は、中学二年の時に再構成したのをもう一度再構

成した僕のファースト小説である。

それでは「優しい優君」心ゆくまでお楽しみください。

1

ある日学校で悪い噂が流れていた。 噂されていたのは5年2組の優君だった。

優君には優美ちゃんという幼なじみがいた。だけど最近会っていなかっ

た。

なぜ優君が噂されているかというと


クラスで一番かわいい女の子あゆみちゃんが親友にあてた手紙を優君が

勝手に見ていたら、見られたくなかった、みたいでその子が泣いてしま

った。らしく特に女子が「最低、最悪」と言って優君からお友達がいな

くなってしまった。優美ちゃんは、お友達からそのことを聞いてびっく

りして最近合っていなかったのだ。

2

優君の噂が広がって一週間が経った。

優君は一週間優美ちゃんどころかほとんどの友達と話さずにいた。

しかし、そんな彼を離れなかったのは、同じ クラスの君とれん君

だけだった。

また優美ちゃんは、同じクラスの女の子と 一緒に一週間を過ごした

優美ちゃんは、日が増すごとに冷静に考えられるようになり優君のこ

とを考えると(私といたとき女の子を悲しませるような子じゃないと思

いまた優しい子だ)と思った。だけど(もしお友達に優君って優しい子

だよねって聞かれて「はい」と迷わずにいえるだろうか、いやたぶん即


答は出来ない)と思うだから(優君を観察して本当に優しい子なのか確

かめるのだ。)と優美ちゃんは思った。

こうして優美ちゃんの優君を観察する日々が始まった。



3

優美ちゃんの優君、観察の日々が始まって一ヶ月が経った。

ある日の休み時間、優美ちゃんは、いつも通り優君の観察をしていた

。今優君は、校庭にいるので私も校庭にいた。その時女の子が泣く声が

聞こえてきたので優美ちゃんは近寄ったすると泣いていたのは、同じク

ラスの久美ちゃんだった。その周りをクラスの仲良しガールズグループ

がいた。グループのメンバーは、久美ちゃんを慰めていたが次の瞬間、

グループの視線がある方向に向いた。目線の先にいたのはなんと優君だ

ったのだ。その時優美ちゃんは、衝撃の事実に目線をあげられずその場

から離れた。少ししてもう一度校庭に行ってみるともう誰もいなかった

結局優君のせいなのか、他の誰かがやったのか分からなかった。

そんなある日のことだった。

優美ちゃんの観察に重要な役目となる出来事が起きたのだ。


4

その日は朝から雨が降っていた。


優美ちゃんは、喘息の発作が出ないように気を付けながら学校に登校

していた。

すると前を黒い傘を差して歩いて登校しいている優君の姿があった。 すると横から君とれん君が来た。優美ちゃんは、三人を見て「三人は い つも仲良しだなー。」と独り言を言った。その時、優美ちゃんは、喘息 の発作が出てしまいせき込みながらその場に座り込んだ。私の咳に気が 付いたのか優君ら三人は私の方に向かって走って来た。優君は、私に「 優美ちゃん。大丈夫。」と大声で叫んだ。優君が君とれん君に指示を出 す。

「は学校に行って救急車を要請してもらい誰でもいいから先生を一人連

れてここに戻って来い。またれんは、ここに残って優美ちゃんの応急処

置を手伝ってくれ。」と優君は、言った。すると二人は「分かった。」

と言った。君は学校に向けて一目散に走って行った。またれん君と優君

は、優美ちゃんの応急処置を行っていた。すると優君は指示を出した

。「れん。優美ちゃんのランドセルから吸入器を探してくれ多分クマち

ゃんの巾着袋の中にあると思うから。それと水筒を渡してくれるか。」

するとれん君が「はい。水筒。」と言った。すると優君が「ありがとう


。 れん。」とれん君の方を見て言った。すると今度は優美ちゃんの方

をみて「優美ちゃん。これ飲めるかな。」と優君は尋ねた。すると優美

ちゃんは「うん」とせき込みながら答え、中のお茶を飲んだ。すると、

れん君が優君に声をかけた「優。これであってるか」と尋ねた。すると

優君が答えた。「そうそうこれこれありがとう。れん。」と優君は言っ

た。するとまた優美ちゃんの方を見て「優美ちゃん一、二、三、でこれ

を吸うよ。」すると優美ちゃんはまたせき込みながら「うん」と言った

。すると優君の合図で優美ちゃんが吸った。それと同時に吸入器のボタ

ンを押した。

何回かそれを繰り返すうちに少しずつ良くなっていった。

すると学校の方からピーポーピーポーと救急車が来た。そして僕らの

前で止まると中から君と優君たちの担任の松岡先生が降りてくると同時

に救急隊員も降りてきた。優君が救急救命士さんに事情を説明している

間にほかの救急隊員がストレッチャーで優美ちゃんを救急車の中に運ん

だ。優君と君とれん君と松岡先生は、救急車に乗り病院へと急いだ。



5


救急車が病院に着くと学校が連絡していたのか優美ちゃんのお父さん

とお母さんがいた。救急車は救急入口に止まると中で待機していた。医

師や看護師らと共にストレッチャーの中で横になっている優美ちゃんは

、ER[緊急治療室]に運ばれた。優君たちは、廊下で待っており優美

ちゃんのお父さんとお母さんは、先生に呼ばれて診察室で優美ちゃんの

病状や優美ちゃんのことについての質問に答えたりして診察室を出ると

優君たちと共に廊下で待っていた。すると看護師さんが優美ちゃんの病

棟に案内してくれた。優美ちゃんのお父さんとお母さんは、優美ちゃん

の無事を確認するとしゅう君たちの方を向いてこう言った。「優君、れ

ん君、君、松岡先生それと病院の看護師さんや先生方。娘を助けていた

だき本当にありがとうございました。優君たちは、優美の命の恩人です

。」と優美ちゃんのお父さんとお母さんは、何回もお礼を言っていた。


6

優美ちゃんが病院に入院し始めて一ヶ月が経った。そして昨日ようや

く退院した。優美ちゃんが学校に戻って来ると学校の至る所に校内新聞

が掲示してあった。そこの先月の重大ニュースランキング第一位には、

このような見出しがあった。「第一位 5年2組の優美ちゃんを優君が

救う。」と書かれていた。学校では、その噂が広がりたちまち学校のみ


んなが「あの噂されてた優君がヒーローになったんだねー。私やっぱり

優君のお友達に戻ろうかなー。」ってみんな言っていた。そしてまた優

君にお友達が戻った。

また優君に聞くと久美ちゃんは、自分で転んだのが痛くて泣いていた

らクラスの子が来てくれてたまたまそこにいた優君が何かしたのかと誤

解されたんだってさ。これを聞いた優美ちゃんは、「やっぱり優君は、

優しい子だった。」と確信したのだった。


今日も学校でヒーロー優君の噂は、絶えないのだった。

いかがでしたか。僕のファースト小説は。

これからもいろいろな小説を書いていきたいと思いますので応援よろ

しくお願いいたします。

それではまたどこかの本でお会いしましょう。その日までさようなら


二〇二四年五月 作者 加藤春貴

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