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BがLするかもしれない尾行継続

「ねぇ…ひろくん」

「ん?何?」

拓真たちに気付かれないようにコソコソと尾行していると桜ちゃんがとても小さい声で話しかけてきた


「なんか、私たちの他にすっごいイケメンとその他一名があの2人を尾行してるよ…ほらあそこ…」

「え?」

桜ちゃんの指差す方を見る

「ん?ミナと冴木?」

「知り合い?」

「あーうん、友達」

2人は俺たちの少し前で俺たちと同じようにコソコソと物陰に隠れながら拓真たちを追っているようだ


桜ちゃんと俺はそっとミナたちに近付いて声をかける

「ミナ!」

ミナと冴木はビクッとして振り返る

「なんだ…佐藤か…」

ミナは俺だとわかってホッとしたように言った


伊吹くんはいないようだ

「伊吹くんは?」

「イブはさっき駅の近くでうちの兄たちと偶然会って

そっちについてったよ、焼肉食べに行くって」

と冴木がこたえる

「そしたらさ、さっき拓真が駅前で一人でいるの見かけて、一緒に飯行こうって誘おうと思って近くに行こうとしたら森先輩が来たからさ…

ん?って思ってついてきちゃった

森先輩と会うの今からなら俺たちとカラオケ行けたじゃんね?と思ったらなんか気になってさ」

とミナが続ける

「ん〜まぁそうだけど…拓真、他にも昼間に用事があったのかもよ?」

と俺が言うと

「えー?そうなのかな?でも…なんかやっぱり気になっちゃってさ…

ん?でも…佐藤も拓真たちの事つけてたんじゃないの?」


…ミナ鋭い…正解


「えっと…まぁ…その…」

俺がモゴモゴとしていると

ミナの視線が桜ちゃんの方に向く

「佐藤…もしかして、もしかしなくても

その子がお前の彼女なのか?」


「え?あーうん。俺の彼女の桜ちゃんです」

「こんばんは!」

「桜ちゃん、こっちが部活一緒のミナで、そっちのイケメンが冴木な」

「桜です!よろしく」

桜ちゃんがニコッと笑う

うーん可愛い…


それを見て

冴木は無愛想に無言でペコリと会釈をした

桜ちゃんには微塵も興味は無いらしい


ミナは…まぁ…こんな感じだ↓


「さ、佐藤…ずるいぞお前…1人だけこんな可愛い彼女がいるなんて…やっぱり…彼女の友達をしょ…」

少し興奮気味のミナがそこまで言いかけたとき


「あ!ほら!行くよ!浩くん!」

桜ちゃんが俺の手を引っ張った


信号待ちでとまっていた拓真たちが歩きはじめたのだ


俺たちは尾行するには不向きな人数になってしまったが

そのまま拓真たちの後をこっそりとついて行った

気付かれないように少し距離をとっているので

拓真と森先輩が何を話しているのかは聞こえないが

楽しそうに見える


冴木は一見無表情に見えるが唇をギュッと閉じていて

頬に力が入っている

そして体は寒いからなのか緊張しているのか少し強張っているようだ

終始無言で拓真と森先輩から目を離さない


やっぱり冴木って…


「ねぇ、浩くんそっちのイケメンさん…」

「ん?冴木のこと?」

「そう」

「冴木がどうかした?」

「なんか…すごーくいい匂いがする」


うん

冴木は確かにいつも『いい匂い』なのだが

ここで言う桜ちゃんの『いい匂い』はそういう

フレグランス的な意味のことではなく

BがLする『いい匂い』がすると言う意味だ

そして桜ちゃんに『いい匂い』と鑑定された場合

大抵は本当に『そう』なのだ


桜ちゃんはすこぶるご機嫌だ

ウキウキキラキラした表情で冴木と

その視線の先にいる拓真たちを見つめている


「浩くんの見解は?」

桜ちゃんが首を傾げ俺を覗き込み囁く

あぁ可愛いがすぎる

「うん…いい匂いだよね…俺もそう思うよ」

「やっぱり?」

桜ちゃんのワクワクが止まらない


そうこうしているうちに

森先輩と拓真は目的地であろう

ハンバーグが美味しいと評判のレストランへと

入って行った


俺たちは店の前まで来ると4人で顔を見合わせた

「どうする?入る?」

ミナが冴木に聞く

「いや…さすがにそこまでは…」

少し悔しそうに冴木が言う

「だよなぁ」

ミナも少し残念そうだ


桜ちゃんはそんな2人に

「え?ここまで来て入らないの?嘘でしょ?」

と驚いたように問いかける

「いや~だって…なぁ佐藤…」

ミナが困ったようにこちらを見る


「………」

ミナ…桜ちゃんには勝てないよ

俺はミナの目を見て無言で苦笑いをする


「さっ、浩くん行くよ」

桜ちゃんが俺の手を引いて歩き出す


「ちょっ…拓真たちに見つかったらどうするんだよ」

ミナが俺の肩を掴んで止めようとする


「もし気がつかれたら、アレ?偶然だね〜って

しらばっくれて笑えば良くない?」

そう言って桜ちゃんはミナをジッと見つめてからニコッと笑う


「良い…?のか?」

ミナは懐柔された


冴木はそもそも拓真たちの様子が気になって仕方ないからか静かに頷き

ミナに言った

「行こう」


そうして

俺たちは素知らぬ顔をしてレストランへ入り

たまたま拓真たちの席の近くだけれど

むこうからは死角になるベストポジションな席へと

案内されたのであった



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