表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
12/18

佐藤くんの見解

「ミナ!」

冴木が俺らの方へ手を振りながらやって来た

「おー!瑠加!伊吹と自主練か?相変わらず仲が良いな」

冴木とミナは幼馴染みだそうだ

クラスは違うけどよくミナに絡んでいる


「ん…まあな…アレ?さっき、拓真もいたよな?」


最近、冴木はよく拓真のことを気にしている

いつも休み時間になると『ミナの所に行こう』と言いながら

ミナの教室までの道中『拓真もいるかな?』などと呟くのだ


「拓真は先にコートに行ったよ。今日は練習試合なんだ」

「……そうか なぁミナ…

最近拓真、変じゃないか?元気ないっていうか…なんか様子がおかしいっていうか…」

冴木がなんとなくしょげっとしながらミナに問う

その様子が少し可愛らしい


「いや?別に普通だと思うけど?なぁ?佐藤」

「うーん…あれじゃない?戸田先輩のこととかいろいろあるから…ちょっとナーバスになってるとか?」

「あぁ、それはあるかもな」

ミナが俺の方を見て頷く


「戸田先輩?」

冴木が訝しげな表情で俺の方を見る


「拓真さぁ…最近レギュラー入りしたから

それを面白く思ってない2年の戸田先輩ってのに

チョイチョイ地味な嫌がらせをされててさぁ…」


「嫌がらせ?拓真に?本当か?佐藤!」

冴木の形の良い瞳がカッと見開いた

眼力がすごい…

そして顎に手を当て一点を見つめて暫く無言になる


「おい瑠加、何をそんなに眉間にしわ寄せてんだよ」

ミナが冴木の顔の前でヒラヒラとふる

「え?あぁ嫌がらせとか心配だなと思って…」

冴木はハッと我にかえりミナの方を見る


「まぁ…今のところ

つまんねーちっさい嫌がらせとか嫌味を吐く程度だし

それに俺たちがいるしな」


「そうか…」

ミナの返答に冴木はあまり納得してない感じだ


「それに拓真は3年の先輩たちには可愛がられてるからさ!な!佐藤」

「だな!森先輩とかめっちゃ拓真のことお気に入りだよな!いっつも拓真、拓真って言って可愛がってる感じ」


「へぇ…森先輩…ね…可愛がるってどんな??」

一瞬、冴木の顔色と表情が変わったような気がした


「んー森先輩も戸田先輩も拓真と同じキーパーなんだけど…

森先輩は拓真のポテンシャルに期待してるみたいだから、熱心に指導するんだよね…それこそ手取り足取り?

そういうのも戸田先輩は面白くないのかもだけどさ…」

「そうそう!森先輩、拓真のことよく見てるよな!面倒見が良いっていうか…戸田先輩が拓真に嫌がらせしてるのも気がついてるから、部活中はほぼ森先輩の庇護下だよね。部活じゃないときはミナがほぼ一緒にいるしな」

「うん…だから拓真は大丈夫だと思うぞ!」


「そうか…なら、良いんだ…」

そう言いながらも

やっぱりなんだか冴木の表情が険しいような気がする…

気のせいだろうか?


「あ!やべっ!ミナ!時間!」

「じゃあ、俺らもそろそろ行かないとだから!

またな瑠加!」

「またな」


俺とミナは

冴木と別れコートへと小走りで向かう


「なぁ…ミナ…冴木って…」

「ん?瑠加がどうしたって?」

「いゃ…冴木って拓真の事あんなに心配して…」


『拓真のこと好きなのかな?』

と…いう言葉が喉元まで出かかったけど飲み込んだ


冴木が拓真のこと好きなのかな?

って思ってしまうのは

俺が隠れ腐男子だからだろうか?

拓真と冴木を見てるとなんだか

俺の腐男子センサーが疼くんだよね

森先輩のくだりでは

冴木の目の奥に嫉妬の色が見えた気がしたし…

しかし…これは不確定な案件

今のところ、そんな気がするってだけだから

とりあえず…ミナには当たり障り無く言おう…


「…冴木って良いヤツだよな!なんて言うか…

そう!友達思いって感じ」

「佐藤!そうなんだよ…瑠加は友達思いの良いヤツなんだよ」

ミナが『オレの幼馴染みいいヤツだろ?』っと言わんばかりのドヤ顔で言う

「そうだな!」

とミナにはそう返事をしてみたものの…


うーん

でもなぁ

なぁーんかやっぱり

それだけじゃない気がするんだよね

注視して…要観察だなって

俺の中のオレが言っているのである


俺、佐藤 浩司ひろし

サッカー部所属

冴木と同じクラス

老若男女に人気のある冴木周りでの

BL展開を密かに期待している

斉田が冴木を追い回すのはなんかちょっと嫌


ということで不肖腐男子、佐藤浩司

この先

目の前で起こるかもしれない

冴木×拓真の展開を

こっそりと

見守っていく所存であります





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ