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異世界にTS転生した僕がサキュバスクイーンになった理由  作者: 望月優志


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濡れるとヌルヌルになる粉

※男性との性的な表現があります。苦手な方はご注意ください。

 そして憂鬱なお勉強の日が来た。


 どんよりとした気分のままジュリと一緒に地下のお勉強部屋に向かうと、部屋の中で待っていた世話人にため息をつかれた。


「セラ…不安かもしれないが、お客様のお相手はまだ先だぞ。今からそんな不安そうな顔をしていても疲れるだけだ。もう少し気を抜け」


 嫌だなー、嫌だなーと憂鬱に思っていたのを、世話人は僕が不安に思っていると勘違いしたらしい。


 単純に嫌なだけだよ。気付いてよ。と念を送るが、頭を撫でられるだけでわかってはもらえなかった。はぁ。


「2人とも。ジンムカ様が2週間後にいらっしゃることが決まった。お勉強は今日も合わせて4回あるから、少しずつ慣れていこうな」


 うげぇ…2週間後に決まっちゃったのか…めちゃくちゃ忙しくなって娼館に来る余裕が無くなりますように…ってずっとお祈りしてたのに…


「ジュリ、今日はまず、普段ジンムカ様のお相手をする時にどんな順番で何をするのか説明してもらっていいか?セラもわからないままだと不安だろう」


 まぁそうだね。嫌がっていても結局やらなければいけないのなら、追い出されないようにちゃんと仕事をこなさなければいけない。


 何をするのかはだいたい想像はつくけど…挨拶の仕方とか色々と決まり事とかもあるんだろうし、どんな流れでお相手をするのかは知っておきたい。


「んー…どんな…えっと…?」


 うん?なんかジュリが悩んでる…まず最初にいらっしゃいませとか、あれ?出迎えに行ったりとかするのかな?


「ああすまん、分かりずらかったな。そうだな…水浴びで身体を綺麗にするだろう?洗い終わったあとに部屋に行くところから順番に話してくれるか?」


 そういえばお客様のお相手の前には水浴びをするんだったな。…今の時期に水浴びは辛くないか?日陰だと肌寒いくらいだし、もう秋の終わり頃だと思うんだけど…


「そうね…水浴びが終わったら、服を着替えてお部屋の中で待ってるの。そうすると世話人が呼びに来て、一緒にお客さまの待っているお部屋へ向かうわ。お部屋にノックして入るとジンムカ様はいつもソファに座って紅茶を…あっ、ノックした時には「ジュリです」って名前を言うの。どうぞとか、入ってくれって言われてから扉を開けるのよ」


 ふむふむ。


「入ったら…お客様によって違うけど、ジンムカ様はいつも「ジュリ」って呼んで出迎えてくれるの。私も「ジンムカ様、お会いできるのを心待ちにしておりました」とか「会いに来てくださって嬉しいです」とか、その時思ったことを言っているわ。その後は一緒にソファに座って、一緒に紅茶を飲みながら少しお話して…そのうちキスしたり…セラがお勉強でしていることをしたりするの」


 …紅茶…!!!


 いや、その前に…なんか聞き慣れない言い回しが出てきたな…というかノックして名前を言うくらいで、決まった挨拶とかはないのか?


 そして紅茶!!


 ここに来てから食事にでてくるスープ以外に液体を飲んだ記憶がない。


 唾液は別として。


 紅茶…飲みたい!!


「こうちゃ、のみたい!」


「ふふっ。元気になったみたいでよかった。きっとセラの分の紅茶もあるわ。なかったら半分こして一緒に飲みましょうね」


 …僕の分は無い場合があるのか?


 あー、まぁ僕はジュリのオマケだからその可能性は高いか…この際贅沢はいわない。半分こでもいい。


 スープ以外の液体を飲みたい!!


「それで…セラはまだお勉強していないけれど、キスしたり棒を舐めたりした後、ベットで、うーんと、抱きしめ合うの。それでね、お客様が…えっと、いろいろするから、お客様が満足するまで身体を任せたり、言う通りにするのよ。セラは多分、ソファとかで座って見てることになるのかな?いや、ベットに一緒に寝転がったりするのかな…」


 あー、はい。ベットでいたすのですね…まぁ、僕は見てることしかできないけど…はぁ…狂ってるよな…12才の少女が大人とまぐわうのを当たり前に感じているなんて。


「あっ、怖くないのよ?本当に大丈夫なんだから。ジンムカ様は信用できるお方よ。ね?…それに終わったら沢山外の面白いお話もしてくれるの!セラも外のお話、大好きでしょう?ジンムカ様はとっても物知りでなんでも知ってるんだから!」

「…おはなし、だいすき」


 なんでも知ってるのか…この施設のオーナーより偉いんだろうか。外がどうなっているのか聞いてみようかな。


 …いや待てよ?もしかしたらジンムカ様とやらが僕をここへ拉致してきた張本人の可能性もあるのか?


 僕をここに連れてきたのはオーナーと呼ばれている奴かと思っていたけど、オーナーはずっとここを管理しているんだからあまり動き回れないはず。

 最初は世話人が拉致監禁しているのかと疑った事もあったが、毎日僕達のために忙しく働いてくれているので世話人の線は早々に消えた。


 つまり、実行犯は別にいる。


 この不衛生な小鹿亭が実験施設だとは正直思えないし、僕の身体を子どもにする実験をした研究施設は別のところにあって、そこから連れてこられたと考えるのが妥当か。


 そして、普通は2年くらい客はこないとか言っていたくせに、わずか数ヶ月で初めてのお客さんを迎えることになるとか…どう考えても何らかの意図があるとしか思えない。


 …つまり、実験体の経過観察かもしれない…ってことか。


 僕を子どもにしたマッドサイエンティスト本人か、共同研究者か。どちらにしてもジンムカ様がただの客ってことは無いだろう。下手な探りを入れると記憶が残っている事がバレる可能性がある。


 なにか聞くとしても気をつけないとな。


 そんなことを考えている間に、言葉だけではわかりずらいだろうとジュリと世話人のデモンストレーションが行われていく。

 部屋に入ってきて、ソファに座って、キスするふりとかしながら腰に付けた棒をさりげなく撫でたり、ベットに寝てこんな感じに〜というお仕事の一連の流れを見せられた。


 次のお勉強ではもうちょっと本格的にデモンストレーションして見せてくれるらしい…


 2人とも僕のお勉強に真剣なのだろう。なんせ相手はお貴族様だし、僕は記憶が無い5才の子どもだと思われている。少しでも粗相のないようにしっかり予習させておきたいのだと思うが…精神的につらすぎる…


 2回目、3回目、4回目では、濡れるとヌルヌルになる粉(ローションを乾燥させたのかな?)を使って、僕が世話人の腰に装備した棒の上で〇股をする練習をさせられたり、実際にジュリが…その、実際に見せてくれたり…


 苦々しい気持ちに苛まれながらもなんとかお勉強を乗り越えた。


 …唯一感心した事といえば、世話人が1度も自らの暴れん坊を取り出さなかったことだろうか。


 お勉強の時はずっと練習用の棒を腰に装備したままだった。


 …世話人の名誉のために付け加えておくならば、僕がローションを使って寝転がっている世話人の練習用の棒を素〇した時にはピクピクと装備の下から反応が大きく返ってきていたので、決して彼は不能という訳では無いのだろう。


 彼はお勉強を教える者として、鋼の精神でロリとショタの誘惑に抗ったのだ。


 まぁショタのほうは棒も玉もちょん切られているが。


 ちくしょう…

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