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異世界にTS転生した僕がサキュバスクイーンになった理由  作者: 望月優志


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ボク、セクハラシテナイヨー

 今の状況について色々思い出してみても、何もわかるはずもない。事故にあって、気がついたらここにいた。悩んでいる間にも女の子たちはしょっちゅう僕の頭を撫でてくるし…


 外がそこそこ暗くなってきた頃に先程の男の人が呼びに来て、女の子たちはみんなで外に出ていった。

 ジュリも僕のおでこにキスをして、みんなと一緒にどこかに行ってしまった。


 …ここ最近は起きている間、ずっと女の子たちの話し声が聞こえていたから、急に1人で静かな部屋にポツンといるのが寂しくなった。


 みんなどこへいったんだろう。

 僕はさっき考えていたことを思い出す。

 ここが世間から隔離された独自のルールで動いている場所だとして、僕がなんのために連れてこられたのか。


 …変な宗教の変な儀式に使われる生け贄とかだったら嫌だなぁ…


 少し体が動くようになってきたけど、下手に動くと逃げられるとか思われて、何かされないだろうか。

 殺されたり…ジュリを始めとして、女の子たちはみんな優しいけど、言葉が通じず、相手がどんな価値観を持っているのかわからないというのは、とにかく怖い。


 みんな僕を可愛いものを見るような目で見て頭を撫でていくけれど…

 ペットとしてならまだいいけど、家畜とか、生け贄とか…僕に見せる表情がそんな感情だったとしたら…

 突然にこやかな表情で刺されたりとか…ありそうで怖い。


 せっかく助かったのに、死にたくない。僕には帰る家があるんだ…

 でも、ここがどこかもわからない…


 時間にして30分くらいだろうか?色々考えているうちにみんなが戻ってきた。ジュリはまたスープの器を持っている。

 あれ、僕さっき食べたばっかりだけど…もしかして家畜コース?太ったところを食べられる感じ??



 しかしながら、さっきはお腹いっぱいだったはずなのに、ひとくちめを口に入れたらまだまだ食べられることに気がついた。

 とにかく今は、逃げるにしても何にしても、怪我を治すために沢山食べないことには始まらない。


 今回は控えめな量が入ったスープの器はあっという間に空になった。ジュリも僕がさっきスープを飲んだのをわかってくれて、少なめにしてくれたようだ。


 本当に家畜コースなのかな…疑問は絶えないけれど、その時がくるまで答えは分からない。

 今の僕にできることは、早く身体を動かせるようになる事と、彼女たちの言葉を理解することだけだ。


 そして…朝にいろいろ盛大にトイレはすませたものの、我慢は夜までしかもたなかったようで…


 足をモジモジさせながら弱弱しくイヤイヤする僕を、困った子ねというように見るジュリ。


 しかし今度は問答無用で後ろから抱き抱えられ、例のトイレの格好をさせられた…


 差し出される壺。突き刺さる女の子たちの視線…


 恥ずかしさを通り越して最早、自分が情けなくてつらい…


 たくさんの目に晒されながらの放尿プレイを終えた後はジュリがまたお腹をグリグリしてきたが、スープしか飲んでいないのにそんなほいほい便が出るはずもなく…



 お腹をグリグリされるのって、結構気持ちいい…


 なんてまったり気分になっていたら、ジュリも今は出ないのを悟ったのか

 他の子たちに何かを言って、壺を退けさせてくれた。


 あ、おしっこした後、そのままだよね?

 アソコを振ったりとか拭いたりとかしないと洋服も敷布団も汚れちゃうけど…なんて思っていたら、5才くらいの茶髪ちゃんが何かを言い出した。続いてピンクちゃんも手を挙げて、茶髪ちゃんと言い合いになっている。なんだ???

 というかいつまでこの格好なの?下ろして??


 茶髪ちゃんとピンクちゃんを見兼ねたのか、赤髪の12才くらいの女の子が間に入って何か言っている。よくわからないが2人とも納得したようだ。


 赤髪の子は2人の頭を撫でたあと、僕の前に座った。

 …つまり、例のトイレの格好で、M字に開いた股の前だ…拭いてくれる…のか?

 茶髪ちゃんとピンクちゃんもその両隣に座って、興味深そうに僕のアソコを覗き込んでいる…うぅ…なんで僕はこんな目にあってるんだ…


 赤髪の子は身体を前に傾けて、顔を僕の股間に近づけ…いやまて。この光景はさっき見たぞ!!!


 さっき隣でM字少女がぺちゃぺちゃされてたのとほぼ同じ状況なんじゃないか!?

 まってまってまって、自分がされるなんて想像もしてなかった!!!


 そもそも男と女じゃ明らかに違うよね!?大問題だよね!!???


 僕の心の叫びを知ってか知らずか、ジュリはモゾモゾ動く僕を離してくれず、頭を撫でる始末だ…ジュリもこの子たちを止めてー!!


 赤髪の子は僕の股間に顔を近づけたまま、茶髪ちゃんとピンクちゃんに何やら説明?している。


 これを機に男がどうゆうものか教えているのか!?

 そうゆうのは本人の承諾を得てから…いや、それ以前に5才くらいの子になんてことを教えてるんだ!!??


 や! め!! て!!!


 不意に、お尻の穴の少し上らへんに手を当てられ、玉袋があるところの近くまでスッとなぞり上げられた。

 くすぐったくて思わずビクッとしてしまい、とても恥ずかしい…


 うう…恥ずかしい…そんなとこ、おしっこと関係ないじゃんか…


 茶髪ちゃんとピンクちゃんはふむふむと興味深そうに頷いている…

 今朝はトイレのあと意識が朦朧としていたから覚えていないけど、もしかして同じようなことをしていたんだろうか…



 知らないということは、幸せなことだ…僕はそのことを深く、深ーく噛み締め、心の涙を流していた。



 赤髪の子が指をぺろりと舐め…え、舐めたら汚いよ、なんて言っても、言葉と常識の違いでわからないんだろうな…

 指でなぞったところの横に両手を当てて、左右に広げるようにぐいっとした。


 ん?何してるの?


 女の子なら穴があるところだけど、男の場合は何もないよ?


 そんな僕にお構いなしに、赤髪の子はなんとそこを舐め始めた!!ほんと何してるの⁉︎


 というか、おしっこの時も痛かったけど、舐められるたびに痛い!!!

 そんなとこに傷口があったのか!!!???


 というかどうやってそこを怪我したんだ!!??


 僕はもうパニックだった。


 それにあまりに痛くて「いた…い…いたい…」と声が漏れる。

 もぞもぞしてもジュリは離してくれない。


 これ…きっとトイレのついでに傷口を舐めて消毒してくれているんだろう…舐めて消毒…なんて原始的な…


 僕はあまりに痛くて、早く終われ、早く終われとひたすら願うことしかできなかった。


 堪えきれず身体が震え、涙が頬をつーっと伝った頃、ようやく終わってくれた。

 赤髪の子が顔をあげて離れ、ようやくジュリが解放してくれる。


 もうぐったりだよ…


 外から差し込む日差しもほとんどなくなり、あと少しで夜が訪れる。


 痛みから解放されボーッとしていると、ガタイのいい男の人がジュリと、他に何人かを呼びにきて連れていった。


 もう夜なのに、何かあるんだろうか。

 女の子たちはみんなそれぞれ綺麗に並んで、恐らく寝るスペースを確保した様な感じに座っておしゃべりをしている。


 僕の両隣は何故か誰もいない…別に寂しいわけじゃないよ?除け者感がちょっと強いけど平気だ。強がってなんかないさ。


 先ほど傷口を舐めてくれた赤髪の子は僕から見て左の壁際なのか、他の子たちに声をかけて窓を閉めた。

 右側の窓も閉められ、部屋は何も見えないほどの真っ暗になる。


 …窓が木製だった。窓枠が、じゃない。窓全体がガラスじゃなくて、木でできていた。


 ここはどんな生活水準なんだろう…一つ確実にわかることは、周囲に漂う臭いからトイレは水洗じゃ無いだろうってことだ。そして恐らくお風呂もない。


 みんなそこまで汚いわけじゃないけれど、少し臭ってる…


 もちろん部屋も最初に目が覚めた時と変化はなく、相変わらず臭い。

 僕の鼻がおかしくなったわけではなかったようだ。


 ふぅ…わからないことだらけだ。

 部屋からは既に女の子たちの寝息が聞こえ始めている。

 これからのことを考えたくても、わからないことばかりじゃどうしようもない。僕は考えることを辞めると、疲れからか意識がスーッと闇に溶けていった。



 突然の眩しさに目をさます。誰かが窓を開けたようで、もう朝のようだ。

 いつ寝たんだろう…少し目を閉じていただけのような…あまり寝た感じがしない。

 ここずっと寝てばかりいるが、怪我を治すのはそれだけ体力を消耗することなんだろうな…


 でもそのおかげか、腕を少し持ち上げたり、足を少し持ち上げたりできるようになった。

 時間をかければ寝返りだって打てる。


 左の方は窓から差し込む光が眩しいから、右側に寝返りを…左腕を上げて、右側に…ほら、この通り、ころん…ん?


 左手が何か、柔らかいものに当たった。


 隣には誰もいないと思っていた。

 実際、昨日寝るときは隣に誰もいなかった。みんな僕の周りから離れて寝ていから…それがどうしたことだろう。


 すぐ隣に女の子が寝ている。そして僕の手が当たっているのは…


 仰向けになった少女の、身体の上の…ふ、ふくらみ…!!??


 これはラッキースケベどころじゃない。犯罪だ!!


 僕は焦った。


 心の中で必死に言い訳をする。わざとじゃないんだ!!寝返りをしただけで…いや、ん⁉︎小さくて白い手、細い指…???


 これ、僕の手じゃないぞ!?


 情けない姿ばっかり晒しているけど、これでも38歳、いい大人だ。


 つまり、隣の少女のおっぱi…ゲフンゲフン、もとい、ふくらみに乗っかっているのは僕の手ではない。


 ボク、セクハラシテナイヨー。


 よかった無罪だ!!!びっくりさせやがって…


 とにかく落ち着け…


 僕の手はどこだろう?

 …確認のために、手を動かしてみる。


 むにっ、むにっ


 手に伝わる柔らかい感触。


 僕の目の前で、ふくらみの上で動く、小さい手。



 いつの間にか隣の子が目を覚ましたのか、自分の胸を触っている手を見て、次に僕の顔を見て…


 ニコッと微笑んだ。



 あ…終わった……

修正:主人公の前世の年齢が36歳になっていたので38歳に修正しました

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