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始まりの一歩を超えて2,3歩先へ

初めての初めてでほぼノリで書き上げました。変なところがあったら教えて下さいm(_ _)m

僕はよく親に「都合のいい話は気をつけろ」と言われていたがこんなに簡単に引っかかるなんて…。


僕は白河 青鳴(しらかわ あおな)。自分ではそれなりにいい生活をしてきたと思う。

そんな僕の唯一の趣味はゲームだ。最近ハマっているのは”荒廃した世界"というVRFPSだ。今日も”荒廃した世界”略して”コウセカ”でエンジョイしてたはずなのに。

あれは一週間前からだ。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ダァァァァァンと誰もいない荒野に銃声が響き渡る。そしてその数秒後ひょこっと岩陰から人が顔を出した。もちろん僕だ。

「よっし。順調にレベルも上がってきてるな。」

左手にある腕輪を見ながらそういった。とたん自分のとは違う銃声が鳴り始め、僕に牙を剥いた。

「うわっわわあひ〜。びっくりした~。奇襲は心臓に悪いよ〜」

僕は気持ちを素早く切り替え

「対人戦は久しぶりだな、相手は西側かな?今日もやってやろか、|L96A1(相棒)


いまさらだけど僕が使う相棒はL96A1だ。L96A1こと”エルクロ”はボルトアクション式スナイパーライフルなのに弾薬はマガジンで10発も装填可能なのだ。最高射程は1500mとかなりあり結構ヤバい武器なだけあってあまり見つからないようになっているらしい。その分、僕は運が良かった。見たことがないエネミーを見つけ、逃げられる前に倒したら”クロ”が出てきたのだ。


と、そんなことを思い出していると岩山についた。この岩山は下から見えないが上から見えるという射撃に最高な場所なのだ。下から見えない場所であたりを見回す。瞬間嫌な予感がし、後方へ下がった。僕がいた場所には重根が何発かできていた。なぜだかわからないが(敵が近い)そう思えた。そして、

「君すごいよ!私が殺せないなんて」

と声が聞こえ、その姿を表した。黒く長い髪、褐色の肌、整っている顔に少しついた泥。敵だというのに僕は少し見惚れてしまった。

「ねえ、君。私と組んでよ。」

その声で意識を現実(?)に戻す。僕は彼女が言っていることがわからなかった。

「そっちが攻撃してきたのに何を言ってるんですか。」

「いや、実はね。来月、大会があるだろ?それに一緒に出てくれる強い人を探してたんだ。ということで私と一緒に出てくれよ」

「嫌です」「即答っ!」

「そんな事言わずにさ〜、私を助けると思ってさ〜、一緒にやってよ〜。」

「嫌です。なんで自分の殺しにかかってきた人を助けなきゃいけないんですか。」

「じゃあ、せめてフレンド。お願いフレンドにはなってくれ〜」

泣きつかれた。はたから見たら僕が悪い人だね。見る人いないけど。

「はぁ〜。フレンドだけですからね。」

「ありがと〜。この恩は3秒後には忘れるね〜。」

「鳥以下じゃん!」

そうして、嵐は去っていった。

が地獄はこれからだった。僕は彼女が初めてのフレンドでフレンド機能がどんな物があるかわかっていなかった。このゲームではフレンドの現在位置がわかるのだ。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜そうして今にいたり、追いかけられている。この人いつでもいるんじゃん。仕事してない?ってそんな事考えてる場合じゃないぃ〜。捕まったら死!捕まったら死!捕まったら死ぃぃぃぃィィィィ!!!!!



はい。無事捕まりました。何なのこの人行く先行く先に待ち伏せしてるんだけどVRのなかでストーキングされるのやなんですけど〜。

「なんで、行く先に必ずあなたがいるんですか。ストーカーですか?GMコールしますよ?」

「いやいや、これまでの一週間君の行動をずっと見てきたからね。もうなんでも分かるよ。」

「えっ?ちょっと気持ち悪いんで近寄らないでください。」

スススと後ろへ下がる。

「そんな反応されるとさすがの私でも傷ついちゃうかもよ?」

「なぜ、疑問形。」

「なんとなく?」

「もういいです。」



気まずい。この人も喋らないし。ていうかこの人の名前なんだろう。

「あなたの名前は?僕はホウレン草ですけど。」

「君もしかして、フレンド欄見てないでしょ。顔に油性で書いてあるよ。見る必要ないなって。そんな君にいいことを教えてあげよう。次の大会はなんとフレンドとペアを組んで戦うのだよ‼」

「一緒に出てほしいと?僕より上手い人がいますよね。それに大会に出る気はありません。」

「そう言うと思ったよ。実はこの大会優勝したときに銃、または銃の強化パーツがもらえるんだよ。きみのL96A1強くしたいだろう?それにペアで違う銃種じゃないとだめなんだ。さらにさらに、君の能力はプロゲーマーに勝るとも劣らない。いいだろ?ねぇねぇ。」

「わかりました。でも大会出たことないし、足手まといになるかもしれませんよ。」

「だいじょぶ、だいじょぶ。君の情報収集力、反応速度、動体視力なら大体は倒せるさ。私も結構ギリギリだったからね。」

「私もって…。あなた何者なんですか?」

「君の大会の成果によって答えようではないか。じゃあ、今日はもう落ちるよ。ああっそれと私の名前はミカンだよ。よろしくね〜。」

「みかんて。自由な人だな。出ると決まったら対人練習しようかな。」



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜あれから3日後

うん。対人練習やりすぎた。もちろん練習とはいえプレイヤーと戦闘をしていた。そしてキルしすぎた。

ついた通り名が「沈黙の暗殺者(サイレント・アサシン)」という中二病が考えたような名前で泣きそうになった。





よかったら、感想等教えて下さーい

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