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10-28『天守弥人』

ついに、第2巻の書影発表になりました!

今回は倉敷(ほたる)星奈ほしな蕾。

二人の『少女H』が堂々登場です!


挿絵(By みてみん)


書籍の詳細につきましては活動報告をご覧ください!


☆☆☆


 過去を振り返り。

 なんだか、僕の人生は失敗ばかりだったなぁ、と思う。


 数年前に、母上が死んだ。

 その原因は教えてもらえなかったけれど。

 生まれたばかりの恋を抱いて泣く父を見て。

 なんとなく、その理由を悟った。


『いい、弥人。あの人絶対バカやらかすんだから、ちゃんと見張ってなさいね!』


 とは、死ぬ前に母が残した僕への遺言。

 当然だよと、僕は返した。

 僕にとっては家族に勝るものはない。

 家族の為になるのなら……この『正義(あこがれ)』にだって背いて見せる。


 僕はそう決意した。


 だから、その母上の死後。

 父上がよく分からない研究者を連れてきた時も拒絶はしなかった。

 目的はきっと……母上を蘇らせること、だろう。

 現に母上の肉体は埋葬されることなく、今も冷凍保存されている。

 だから、父上のやろうとしていることは容易く察せた。


 ……正直に告白するとね。

 僕は少し、ほっとしたんだ。


 母上が居なくなってから、荒び果てた父上。

 どこか元気のない優人と、何も知らない恋。

 みんな、母上さえ戻ってくれば元通りになる。

 きっと、みんな元気になる。

 ……そう、思った。


 ――死者を蘇らせることが、正しくないと分かっていたはずなのに。




『被検体として、寿命のわずかな子供を使う』


 父上がそう言いだした時。

 僕は、否定するべきだとすぐに思った。

 母上を蘇らせるのは……まだ、いい。

 でも、まったく関係のない子供たちを利用するのは許せない。

 そう言って、僕は反抗した。


 ……けれど、僕の意見は父上まで届かなかった。

 父上を変えるまで至らなかった。


 結局僕の意見なんて誰も聞かずに、実験は始まった。

 優人は僕が意見を通したと思っているようだけれど……それは違うんだ。

 僕は何もできてない。

 なんにもできずに……犠牲を見送ってしまっている。


 僕は心臓を押さえ、どうして? と自分に問う。

 ……反抗が弱すぎた?

 もっと、徹底的に拒絶すればよかったのか?

 幾度となく問うけれど、本能は『違う』と答えた。


 ……ああ、そうさ。違うんだ。

 考えたくなかったから、考えないようにしてた。


 僕の意見が通せなかった理由。


 それは……()()()()()()()()()()()()()()()だ。


 僕には……どうしても、心の底から拒絶することができなかった。

 父の為、弟と妹の為。

 父上の意見に反抗する度、そんな言葉が頭を過ぎる。

『赤の他人と家族の幸せ、お前はどっちが大切だ?』

 心の中で、誰かが僕に問う。

 その度に頭を振って、誰かの言葉を追い出した。


 でも、逃げられない。選択からは逃れられない。


 赤の他人を取れば母上は蘇らない。

 家族をとれば赤の他人が大勢死ぬ。

 要は、()()()()()()()()()()()()()()()()


 結局明確な答えを出すことができないまま、僕は父上の意見を否定していた。


 重みのない言葉では父上は動かせない。

 父上もきっと僕の内心を察していたから、僕の話を聞こうとしなかった。

 子供たちの犠牲は許せない――と語る傍ら。

 家族の為なら――と甘えてしまっている自分がいる。

 そんな男の言葉なんて……聞いているだけ時間の無駄だと……思ったんだろうね。


 ようは、かつて抱いた決意が今も揺るがず健在だった、って話。

『家族の為なら正義にだって背いて見せる』

 かつて吐いた言葉が、今になって自分の首を絞めていた。


 その時に、痛いほど思い知る。

 正義の味方を目指すのが、どれだけ難しいことなのか。

 そして自分が今、どれだけ『憧れ』から離れた場所を歩いているのか。


 知ってしまえば……もう、後戻りはできなかった。


『天守弥人は正義の味方として破綻している』――と。


 いつか、優人が言っていた内容を思い出す。

 あれはたしか、悠人が来た当日の話だったか。

 二人の会話を隠れて聞いていた僕は、思わず笑ってしまったのを覚えている。


 ああ、そうさ。

 彼の言葉はおおむねが正しい。

 でもね、ひとつだけ優人の言葉にも間違いがあったんだ。


 それはとても、根本的な間違い。



 ――そもそも、()()()()()()()()()()()()()()()()



 僕は憧れるだけの小さな子供で。

 分不相応な能力を持って生まれたから、なまじ大きな夢を見てしまった愚か者だった。


 自分には何を変える力もない。

 世界を背負って立つには僕の心は小さすぎる。

 正義の味方を名乗るには――大切なモノが増え過ぎた。


 いっそ、心の無い機械にでもなってしまえば。

 兄であることも、息子であることも放り投げて。

 信念を貫くだけの正義になってしまえば。


 幾度、そう思ったか分からない。


 けれど、自分を兄と慕ってくれる弟妹を見る度。

 なんやかんや僕を信頼してくれる父上を見る度。

 ああ、生きててよかったと思うから、また泣きそうになる。


 僕の幸せのためには。

 やっぱり、正義の味方は諦めなきゃいけない。

 そう突きつけられているようで、心が軋んだ。


 でも、これも家族のためだから。

 たとえ自分の信念を貫けなくなったとしても。

 こうして、みんなが笑って暮らせるのなら。

 誰も欠けることなく、今まで通り生きていけるなら。


 僕は喜んで、正義の味方を諦め――





『これを飲め。そうすればお前は死ぬ』


 父上()()()()()が、僕へと小瓶を差し出した。

 僕は震える手で、その小瓶を受け取った。


「こ、れは……」

『私の【臨界】を弱めたモノだ。広範囲殺戮ではなく、単体を殺すだけの毒だな』


 僕に死ねという父上に、涙が零れそうだった。

 家族の為に。

 それだけを掲げて生きてきた。

 自分の心に嘘をつき。

 信念も憧れも曲げて。

 みんなの為に。

 幸せのためになればいい――って。

 そう思って生きた僕の人生が……真っ向から否定されているようだった。


「これを飲めば……僕は――」

『お前は死に、八雲らによって実験の礎となる。……親心を分かってくれ弥人。生きたままお前を渡せば、それこそ生きたまま解剖され、生き地獄を味わうに決まっている。それならいっそのこと――』


 死ねばいい、と。

 そこまでは言わなかったが、そういうことだろう、きっと。

 僕は大きく深呼吸して、絶望に振れる思考を制御しようとする。


 けれど……自分でも驚くくらいに。

 父親の死を目の前に出されて、制御の効かなくなっている自分がいた。


 ぴきり、と。

 心が痛んだ。


 正義の味方を諦めて、家族のために生きようと決めた。

 それでも僕はこうして守れず、大切なモノすら掌から零してしまった。

 一度零れた命は、何があろうと戻らない。

 奇跡でも起こさない限り、その残酷な現実は変わらない。


 既に訪れた結果は、人の手では変えられない。


 だから、僕はこの現実を認め……ふと思う。


 正義も失い。

 大切な家族も失い。


 そうしたら、天守弥人は……何のために生きればいいんだろう?


 天を仰いで僕は笑った。

 我ながら、実に乾いた一笑だった。


「……そうだね。僕自身、僕の体はきっと研究の助けになると確信してる。だから、貴方の言うことも一理あると思うよ。僕さえ犠牲になれば、きっと母上の蘇生は実現する」


 僕さえ死ねば、母上は蘇る。

 そんなことはずっと前から察していた。

 だから、幾度となく父上へと提案し――()()()()()()()()()()()()


『お前が死んで何になる』と。

『また、悲しむ人間が増えるだけだ』と。


 今になって思う。その中には父上も含まれていたのかな……って。


 僕は父上を見る。

 貴方が僕をどう思っていたかは分からない。

 信じてもいたけど、その分、恨んでもいたのかな。

 僕の【臨界】なら母上の蘇生だって叶うかもしれないのに。

 意地でもあの力を使わない僕を、憎んでいたって不思議じゃない。


 けれどね、父上。

 僕は、貴方が死んで……とても悲しいよ。


 もう会えないと思うと涙が出る。

 願いも叶えられず、赤の他人に夢を踏みにじられ。

 何の救いもなく死んだと思うと……。

 死んだ後も、こうして死体を弄ばれて、いると思うと。


 僕は生まれて初めて――【憎悪】を抱きそうだ。



「でもそれは、君を信じられる場合さ、()()()()()



 僕の言葉に、父上の動きが停止した。

 まだまだ甘いなぁ。ちゃんとそこは制御しないと。

 どういう理屈で操っているのか……まあ、おおよそ死体を操る系の能力なんだろうけれど、自分の名前を言い当てられたからって驚きすぎでしょ。


『……なにを』

「まず、父上は既に死んでいる。なら、今話しているのは父上の向こうに居る何者かだ。……そうなると、一番最初に八雲さんが浮かぶわけだけど……あの人、こんなまどろっこしいことしないでしょ?」


 皆には内緒だったけど、僕は八雲さんを結構評価してたんだ。

 この男は絶対なにか、悪いことをする、ってね。


 だから僕は警戒していた。

 彼の行動理念、思考回路くらいは頭の中に叩き込んでる。

 そろそろ彼が『天守弥人が欲しい』と言い出すだろう……程度には考えていたけれど、今回の手段は間違っても八雲さんの考えたものじゃない。

 彼は色々と頭がわるいから、真っ直ぐに父上へと直訴するだろう。

 そして反対され逆切れ。でも父上が怖いから何も言えずに退散――って感じかな。

 実に読みやすい『小物』な反応。


 でも、今回のコレはそうじゃない。

 どちらかっていうと――典型的な『小悪党』のやり口だ。


「父上、セバスも逝ってるってなると、八雲さんも殺されたのかな。……つくづく救えない。人を殺すことに何も感じない心も……そして、僕を一番最初に狙う、なんていう()()も」

『……愚策、だって? 何言ってんだお前』


 ふと、父上の口調が変わる。

 やっと取り繕うのを止めたみたいだね。

 僕としても、そうやって話してもらったほうがずっとやりやすい。


「当たり前だろ。僕の自慢の弟妹たちだ。僕なんかよりずっと強いに決まってるだろ?」

『頭沸いてんのかてめぇ。どう考えたってお前の方が――いや、やっぱいいわ。正義の味方なんて名乗る輩だ。頭なんて最初っから沸いてるに決まってたわ』


 その言葉に苦笑し、僕は小瓶を揺らす。

 飲めば確実に死ぬ、父上の猛毒。

 それを一瞥し、僕は言う。




「なら、賭けるかい?」




『……あァ?』


 海老原は困惑気味に声を上げる。

 けど、僕の提案は至ってシンプルだよ。


 僕は、瓶の栓を抜くと、父上を一瞥した。


 ……ごめんね、一年前のあの日、父上のこと助けられなくて。

 それに今まで、ずっと気づいてあげられなくて、ごめん。

 誰にも気づかれないまま、死体として僕らと生きること。

 ……どれだけ辛かったか。

 どれだけ寂しかったか。

 どれだけ哀しかったか。

 想像するだけで、僕は泣きそうになる。


 でも、安心して。

 もう二度と、寂しい思いはさせない。

 今度からは、生きる時も死ぬときも、僕が一緒だ。


 そう、僕は笑って。




 ()()()()()()()()()()()




『は、はァ!?』

「げほっ、こほ……うっわ苦っ! 父上、なんてもの作ってんのさ!」


 口元を拭い、苦笑する。

 毒は僕の喉から胃へと下り、体中の細胞が触れた端から死滅していく。


 うーん。善で耐えきれればいいけれど……相手は天守周旋の臨界だ。

 いくら弱めたとはいえ、神をも殺せるほどに高めた毒性。

 僕みたいな若造とは、そもそも天能の年季が違う。

 おそらく、僕はこの毒で死ぬだろう。


『は、はは、ははははははは! ば、バカかてめぇはよォ! お前を殺すために作った毒を、全部知っておきながら自分から飲み干すとか……自殺願望でもあるみてぇだなァ! 馬鹿な死因だ、無駄死にだ! ここまで無意味に死ぬとは思ってなかったぜ天守弥人!』


 無意味な死……だって?

 僕は彼の言葉に首を傾げた。

 本当に、何を言っているのか分からなかったから。


「変なことを言うんだね。君は」


 父上越しに笑う男へ。

 僕は、大きな勘違いを訂正する。



「家族のために死ねるなら、そんなに誇らしいことはないだろう」



『……っ』


 心の底からの本音に、海老原が息をのむ気配があった。


「父上が死んだ時期……おそらく一年前かな。一成さんと戦った時。あの時死んだって言うなら、きっと父上は天国に行ったはずだ。……まあ、地獄だったとしても、母上が無理やり天国に引っ張っていってるはずさ。で、みっちり怒られ続けてるはずだよ。一年くらいじゃ母上の説教は終わらないんじゃないかな」


 僕は近くの机に、空になった毒瓶を置く。

 そして、父上に向き直る。



「そろそろ、誰かが母上を止めてあげないと、父上が可哀想でしょ?」



「……イカれてんのか、てめぇは」


 ふと、背後から声がした。

 僕は振り返ると、執務室の入り口に海老原が立っている。


「酷いこと言うね。ただの愛だよ」

「あの父にしてこの息子……ってワケか。やっぱり中身は要らねぇな。天守弥人。お前は()()だけ優れた欠陥品だ。だって気持ち悪ィもん」


 男の罵倒に、僕は噴き出す。

 父上に僕が似てるって?

 なんだいそりゃあ。最高の誉め言葉じゃないか。

 彼と同じくらい愛に生きられたというのなら、僕はうっかり満足しちゃいそうだよ。


「……で、何を賭けるって?」

「あ、話聞いてくれるんだ。優しいね君」


 僕は目の前の小悪党にそう笑うと。

 確実に僕が勝つであろう、分かり切った賭けに出る。


「賭けは単純さ。君が、()()()()()()()()()()()()()()


 僕の言葉に、海老原の眉が動く。


「この夜が明けた時。君がまだ笑えていたら僕の負けでいい。この体を好きに使うといいさ。……ああ、君が負けた時は気にしなくていいよ。その時も好きにしたらいい」

「……あァ? それ、賭けになって――」


 言いかけた海老原の言葉に重ねて。

 僕は目を細め、呆れを吐いた。



「君さぁ、天守を敵に回す意味……よく分かってないでしょ」



「敵に回す……意味だって?」

「はっきり言おうか。君に次なんてないんだよ。仮にうまく逃げたとしても……僕らはどこまでも君を追いかけ、()()()()()()()


 僕の言葉を、彼は鼻で笑う。


「オイオイ、お前は今から死ぬんだぜ? 未来に夢見んなよ」

「だからさ。君は君がバカにした僕の弟妹に敗北する」


 僕は彼の隣を通り、廊下へと向かう。


「素敵な妄想だ、走馬灯でもバグったか?」

「さぁね。ただ、君はちょっとやり過ぎたみたいだ」


 そう言って、僕は執務室を後にした。




 ☆☆☆




 昏くなった道を歩く。

 既に死ぬと確定した生を歩む。

 先ほどまで泣きそうになるほど恐ろしかった道は。

 今ではただの闇に代わり、窓から月明かりが優しく僕を照らしていた。


「……でも、あの子たちにそんなことやらせたくもないんだよね」


 ふと、足を止める。

 随分と歩いた。

 けれど、今から戻って海老原を僕が倒しておくべきかな。

 そうすれば弟妹に要らぬ『雑用』を任せなくてもよくなる。

 どうせ死ぬのなら、最後にあの男を殺――


 ……って、こんな簡単なことに気づけなかったなんて、僕も、父上とセバスが死んだって出されて、だいぶ精神が参っていたらしい。


 僕は思わず苦笑して。



 ――その直後、凄まじい眩暈が僕を襲った。



 廊下の壁に体を預け、頭を押さえる。


「ちょっと……父上殺意マシマシすぎるでしょ」


 これを相手に向けるって……どれだけ家族のこと好きだったんだあの人。

 僕は苦笑しながら、深呼吸して歩き出す。


 向かう先は……執務室とは反対側。

 父上の毒を飲んだ以上……もう、引き返せる場所に僕は居ない。

 そうだな。まずは優人か悠人のどちらかを見つけよう。

 恋は、まだちょっと()()()()()()()()()早すぎる。


「けほっ」


 僕は口元を押さえ、咳き込む。

 掌を見ると、真っ赤な鮮血で濡れていた。

 これはかなりヤバいかなぁ……なんて。


 そんなことをぼんやりと思っていた――その時だった。



「………おい。弥人……お前なにやってる」



 目の前から聞こえた声に、僕は驚いて掌を隠した。

 声の方を見上げれば、限界まで目を見開いた優人が立っていて。


 今にも泣きそうな顔をする彼を見て。

 僕は、出来る限り優しい笑顔を作ったつもりだ。



「ねぇ優人。ちょっと話をしないかい?」



正義の味方を志す。

そんな少年の在り方は、とうに砕けて粉々に。

頭の中はごちゃごちゃで。

割れそうになる心を必死に留める。

正義に反すること。それは少年にとっての拷問で。

それでも家族への愛が、麻薬のように痛みをかき消した。


「僕は、家族のために生きるんだ」


正義を捨て、少年は言い聞かせる。

張り裂けるような痛みが心を襲う。

それも勘違いだとまた言い聞かせ、彼は前を向く。


ただ、それでも彼は年若い少年で。


彼の歩みに『間違いなんてない』と断ずるのは。

少々、残酷すぎやしないだろうか。



次回【兄と弟】



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【新連載】 史上最弱。 されどその男、最凶につき。 無尽の魔力、大量の召喚獣を従え、とにかく働きたくない主人公が往く。 それは異端極まる異世界英雄譚。 規格外の召喚術士~異世界行っても引きこもりたい~
― 新着の感想 ―
[良い点] 作品として大好きなんです… ちょっと一言の欄に自分の感情漏らしまくって書いた文があるので嫌な気分になったりしたら読まなくても大丈夫です…! [一言] ダメだ。改めて読み返してみてもやっぱり…
[気になる点] なんで終の雫は瓶ごと壊せてないんですか?
[良い点] 散々作中で最強と言われてきた弥人の死に方としてはかなり説得力がありました。 正味誰かを人質に取られようと誰かを庇おうと死にそうにないですもんね (なんならまだ死んでない) [気になる点] …
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