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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

俺には家族が居た。

作者: プランチック

俺には家族が居た。

いつも明るく元気な父。宿題で分からないところがあったら教えてくれておいしいご飯を作ってくれる優しい母。

時々喧嘩もするけどたまに一緒にお風呂に入ったりする元気な兄。そして僕。今日は4人は元気に暮らしていた。

「僕はこの家族のもとに生まれて幸せだ。」


俺には家族が居た。

仕事が忙しくなかなか家に帰ってこないし、帰ってきてもすぐ寝る父。最近父との仲が悪く避けるためにバイトに出た母。

高校受験のために部屋からなかなか出てこないし、遊んでもくれない兄。そして小学校5年生の僕。

「兄も大変だし我慢する。」


俺には家族が居た。

酒臭く帰ってきては母に当たる不機嫌な父。最近父と会話すら見てないし、コンビニ弁当が増えた母。

高校生になり、帰りが遅くなった兄。そして小学校6年生になった僕。

「もう、昔のような家族にはなれないのかな?」


俺には家族が居た。

過度の疲労により入院した父。父の入院費のために働くやせこけた母。

帰ってきても友達と帰ってき、部屋ではうるさい兄。中学生になった僕。

「昔は好きだった家族だけど、今は嫌い。」


俺には家族が居た。

過度のストレスで胃と腸がやられ、絶対安静状態の父。最近帰りが遅く、僕のご飯もコンビニ弁当。

兄は大学受験のため、また部屋からでなくなった。部活が忙しくなった僕。

「もう、やだ」


俺には家族が居た。

結局眠ってしまった父。多額の借金で頭を抱える母。最近当たりが強くなった。

浪人中の兄。ストレスのせいか、暴飲暴食になった。高校受験を待ち構える僕。

「受験だから周りには気をとられない」


俺には家族が居た。

一生目覚めない父。過度のストレスから酒に逃げた母。

浪人した兄。高校生になった俺。

「幸せな高校生活はかなわない、バイト生活になった。」


俺には家族が居た。

一生目覚めない父。アル中になり入院した母。

最近部屋の片付けをし始めた兄。自分でバイトをし、飯は食える俺。

「母に会えない、食事の用意は大変だ。兄は最近包丁を買ってきた。料理でもするのかな?」


俺には家族が居た。

一生目覚めない父。一生目覚めない母。

自ら旅立った兄。高校3年の俺。

「兄は首の動脈を切って自殺した。もう家族はいない、、夢だった大学なんていけない。」


俺には家族が居た。

父になった俺。とてもやさしくて僕にはもったいないくらいの嫁。

4歳になった息子。赤ちゃん。

「高卒の僕でも結婚できた。うれしい。しかも子供も生まれた。とても幸せ。」


俺には家族が居た。

最近仕事でのストレスが積み重なり嫁に当たりがちな俺。最近俺と会話してくれない嫁。

高校生になった長男。小学校最後の年の次男。

「本当に申し訳ない、、」


俺には家族が居た。

過度のストレスで倒れ、入院中の俺。俺の入院費のために働く嫁。

最近家でうるさいらしい長男。部活が忙しいらしい次男。

「会いたい。」


俺には家族が居た。

父と同じ道を歩んでしまった馬鹿な俺。もう、二度と会えない家族、、俺には、、、俺には家族が居た、、、。居た。、、、、、


主人公は父と同じ道を歩んでしまった。きっと今後もこれの繰り返しだろう。だって、失ってから気づいたから。それに気づいたのがががもう限界の時だったから、これからでもなく、父の父(祖父)もきっとこうだったのだろうか、それは誰にもわからない。


ーー当文章を読んでいただきありがとうございます。「ストレスと酒は人を狂わせる」をモチーフに書いてみました。今暮らしている日常はいつ壊れるかわからないので一日を大切にしましょう。あとそれと交通事故には気お付けてくださいね、

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