ドラグネス
目が覚めるとそこには一人の壮年の男がいた。俺漣砕牙は綺麗な部屋のベットに寝てたみたいだ…
壮年の男は見たことのない服とコートを纏い、傍らには剣が鞘に入った状態で置かれていた。その男は石動蒼牙という名前というそうだ。石動は俺に話す。「名は何という?良く生きていたな…アスフィアに襲われたというのに」
「漣砕牙です。アスフィアとはなんですか?それに襲われたというのは俺には覚えがないです」
「アスフィアとは俺たち竜装騎士の敵だ。アスフィアは人間や様々な物と融合することで実体化する異形の怪物だ。アスフィアの最大の特徴は一回で倒すことが出来ず、最低二回倒さないといけない。アスフィアを倒せるのは俺たち竜装騎士だけだ。竜装騎士はドラゴメタルという竜から生成された金属でできた剣や鎧を使ってアスフィアを倒す。鎧を召喚することで竜装騎士となる。ドラゴメタルを使う条件がある」
「条件とはなんですか?」
「それはドラゴメタルに適合してつかいこなす。もう一つは竜に選ばれ、力を与えられた者だ。砕牙といったな。君は応竜に選ばれて、アスフィアを倒したのだ。ただし竜装騎士ではなくドラグネスとしてだがな」
「ドラグネス?」
石動は少し悩んで俺に言う。
「ドラグネスは竜に選ばれた者たちのことで、戦闘形態がある。砕牙、君は応竜としてアスフィアを倒した。ただその後が大変だがな」
「それはなぜですか?」
「ドラグネスは戦闘形態になる時、ドラゴニックウェーブを発生させる。その結果ドラグネスが増える」
「増えすぎれば守るべき人類がいなくなるリスクがある。また人類に迫害される恐れもあるし、逆上してドラグネスが人類を滅ぼしてしまうかもしれん…それほどまでの力を持っている」
俺は戸惑っていた…