設定・単語補足
≪時間概念≫
一刻=約2時間
半刻なら約1時間、四半刻なら約30分
≪本作特有の単語・概念≫
※ 50音順で記載し、必要に応じて加筆していきます。
【祈りの力】
身を清めた神官や巫女が、詩を紡ぐことで月神に祈りを捧げ、奇跡を起こす力。
ただし、祈りの力は万能ではなく、叶えられること叶えられないものが存在する。
月巫女はこの力が群を抜いて強く、国の守護の要として、時に神聖化され祭り上げられている。
【ヴォラス】
大陸の北部に位置する軍事国家。
一年の大半が雪に覆われ、国土の大半は鉱山と永久凍土が広がっている。
武器生産や毒の生成などの技術に長けている。隣接しているオストとは国境付近で小競り合いを繰り返している。
国のシンボルは複十字に絡みついた蛇。
【ヴォラスの毒】
武器に高確率で仕込まれている即効性の毒。武器に仕込まれた場合は刀身が紫に変色する。
その威力は掠めただけでも変調を来し、基本的には割とすぐに身動き取れなくなるほどの猛毒で生死に関わる。
【オスト】
リオンたちが住む月神と太陽神を祀り、神官や巫女の祈りによる奇跡で守られている神聖国。
大陸の中央に位置しており、四季がはっきりとしている緑豊かな国土。
国のシンボルは三日月と太陽。
【穢れ】
不浄や不潔なもの全般。(※ 考えの基盤となるものは、神道におけるものです)
死に触れたり、血に触れるなどの場合は潔斎が必要。そのため、神殿内では血などは忌避され、それに日常的に触れる機会の多い騎士や医官は、神官や巫女から、感謝と敬意を払われる反面避けられがち。
また、巫女の場合、月経の最中は基本的に全面的に仕事禁止。破瓜による出血に関しては、力を失うことに繋がると言われており、処女を失うこともまた穢れの一つと捉えられている。
【護衛騎士】
月巫女を厄災や穢れから護るための騎士。
隊のシンボルマークは三日月。首から三日月と一本の剣を模したペンダントを下げている。
【先見】
夢で未来に起きることを垣間視る力。
夢を元に回避しようとしても、強制力が働き、過程が変わるだけで同じ結果に至ることもある。
【先見の巫女】
太陽神の寵愛を受けて生まれたとされる娘のこと。その地位は神官長に匹敵する。
【神具】
三国の守護神の巫女たちが生まれたときから手にしている装飾品のこと。
リオン → 金の台座に瑠璃をはめ込んだ三日月のようなペンダント
セレーナ → 銀の台座にルビーをはめ込んだ雫の形をしたブローチ
【大地神】
北の軍事国家であるヴォラスを守護する国内外問わず魔神と呼ばれる男神。神名はソル。
地の巫女が望んだときに、大陸で起きた大地の記憶と自身が有する天上の知識を共有することができる。
司るのは開拓。
【太陽神】
三国がある大陸を守護する女神で、神名はソレイユ。
夢を通し、気紛れに先見の巫女へと先見(未来予知)を授けることができる。
稀に、他の三柱の巫女にも先見を授けることはできるものの、被鮮明。
【月神】
オストを守護する男神で、神名はフェガリ。
月巫女を始めとする、オストの神官や巫女は月神に祈りの詩を受けて、奇跡を起こすことができる(確実ではない)
その実態は、並行世界を繋ぎ、運命を剪定・書き換え。並行世界でも起き得ない事象に関しては、書き換えができないが故の不確実性を有する。
司るのは拒絶。
【月巫女】
月神の寵愛を受けて生まれたとされる娘のこと。国王に匹敵する地位を有する。
【屯所の地下牢】
神殿内にある騎士団屯所のすぐ横にある地下牢。
ここは、月巫女に関わる重要な情報を持っている罪人を収容する場所。
滅多に使われる場所ではないものの、使われる際は入り口に必ず警備が置かれる。
(その他の犯罪者に関しては、神殿の外に監獄がある)
【ノトス】
大陸の南部に位置する魔術国家。
国土の半分を山と砂漠が占める熱帯地域の中、魔術を駆使して生活している。
国のシンボル六芒星とオリーブ。
【緋月】
皆既月食のことで、赤く光る月のこと。
【忘却水】
原液に忘れさせたい人物の一部(大抵は髪)を溶かし、それを対象者に飲ませることでその人物に関連した記憶を消すとされる。
ただし、その実態は記憶の消去ではなく封印でしかないため、きっかけさえあれば思い出す代物ということは公に知られていない。
オスト国内で取り扱いに関し、特級指定されている薬物。
【星神】
ノトスを守護する女神で、神名はアステリ。
【星読】
星神の寵愛を受けて生まれたとされる娘のこと。
【夕顔の塔】
神殿内に建てられた貴賓牢の塔。
王族・神殿関係者・貴族・或いはそれに準ずる人間が罪を犯した際に入れられる場所。
普段は使用される場所ではない。
逃亡も侵入も不可能とされるその塔は、逃がさないのと同時に、口封じに殺されることを防ぐために存在している。