子供の喧嘩はあっさり終わる
だいぶ間を空いての投稿です。
そして、短いです。すみません(→.←)
まさかのお祖母様のノートが読めず、とりあえず現在屋敷に滞在しているテオバルトの対応をどうするか話し合うことにした。
「まさか、テオドリヒ君が攻略対象キャラだなんてねぇ~。お祖母様から小さい頃に物語として聞いていたけれど、知らなかったわ~」
乙女ゲームを物語として聞いて育ったって・・・。それにしてもお祖母様は隠しキャラのことを知らないのか・・どうしよう、どっちにしろ詰んだ。
「まぁ、棗ちゃん。あなたは好きに動きなさいな。大丈夫よ、何かあっても大人がなんとかしてあげるわ」
おぅ・・・マジですか・・それは助かるけど・・藤堂 棗として生まれたからにはやれるとこまでとことんやってやる!!・・・・・・でも、何かあったときはお願いします。玲菜お母様。
※※※
「・・・・」
「・・・・」
「・・・・」
「・・・(今度は何だろ・・」
確かお昼の後、マナーのレッスンをして一息つこうと思ったが孝人に呼ばれてついていくと、そこはリビングでなぜかテオドリヒ君が待っていて・・・
ちらり、と目線を下に向ける。
テーブルの上に乗っているのは・・いや、本当にこれ何?パンケーキ?
「ドイツ風のパンケーキだそうです。料理長が付き添っていたので大丈夫ですよ」
うん、孝人がフォローしているけど私の頭の中には?が一杯である。
まぁ、私のモットーは食べ物はなんでも美味しくいただこうであるので、ありがたく頂こうではないか!決してパンケーキに添えられたクリームやらフルーツが美味しそうに見えたわけではない・・ヨ?
※※※
ん~、美味でした!もう一枚おかわりしたいなぁ・・・と思ってじっとテオドリヒ君を見つめてみる。ダメかなぁ・・・。
「・・・それは・・その・・詫びだ・・」
「・・?あぁ、なるほど!そうね・・私も昨日はごめんなさい。それじゃあ、改めて友達になりましょう」
棗は一瞬なんのことかと考えたが思い出し、テオドリヒを案外素直だなぁと思いつつ、あっさり受け入れた。そのまま友達になれないかと考えながら聞いてみる。
「・・・・いいのか?」
「えぇ、私はあなたと友達になりたいのだけれどダメなの?」
「……よろしく」
「よろしくね、テオドリヒ君」
「テオでいい」
「それなら私も棗でいいわ」
執事の孝人はホッとしていた。テオドリヒ様が棗お嬢様に謝罪をしたいと仰って、お詫びに何をしたらよいかと訪ねられて、とっさに「棗お嬢様は甘いもので懐柔できます」と答えてテオドリヒ様が考えた結果、ドイツ風のパンケーキになった。
棗は孝人がそんなことをしていたとは知らずにパンケーキを食べたのであった。
身辺整理を行っておりまして、今週中に出来ればもう1話長めで投稿したいと思っているので頑張ります(´◉◞౪◟◉)