救援信号は不発になる
間をあけてしまいすみません。
ちょっと時間がとれませんでした。(´・ω・`)
「みぃーつっけたっ♪」
「!!うわあぁぁぁァァ!!」
「あははは!!」
横からひょこっと顔を出してテオドリヒに声をかけると奴は、突然のことに驚きさらに私の格好にビビって腰を抜かしていた。あー、面白い。なかなかのリアクションだよテオドリヒ君。そのリアクションに免じて、許してあげようじゃないか。我ながら酷いとは思うが、満足している。後悔はしてない。
と、そこへバタバタと聞こえる足音の数。
「どうされましっ!!?きゃぁぁぁぁぁ!!!」
「どうしっ!!?うわっ!!」
「テオッ!!?うぉっ!!」
上から順に弥生、孝人、ハンネスである。弥生は気絶してしまった。孝人が慌てて支えようとするものの彼の顔色も悪い。
大丈夫かな?ハンネスさんもちょっと腰が引けてた。
そして、その後ろから両親がやってきて棗の格好をみてそれぞれからため息と笑いをもらいました。
「………棗ちゃん?何か言うことある?」
「ごめんなさい!!」
「棗!!もっとやっていいぞ!!」
「アレク!もぅっ!!」
お母様は怒ってため息をついて、頭が痛いというようなジェスチャーをしていましたが、微妙に口が笑っていました。ふふん。お母様も私の味方ですね
さて、私の今の格好は白いシーツを体で覆っていてかつ、顔には般若のお面をつけていました。
藤堂家には、和室が元々なお屋敷でしたがお祖母様が洋室も作ろうと仰って作ってしまい、今では和洋折衷なお屋敷になっていますの。そして、和室はあまり使わないことが多くなったらしく、けれども和の調度品は藤堂家の歴史もありますので、大事に保管しておりますのよ?今回、私が探していたのは般若のお面。4歳の頃、家の中を探検していますと横に般若のお顔が見えたときは思わず泣きそうでしたわ。同い年のテオドリヒ君もちょっぴり涙目でこちらを見上げていましてよ?うふふのふー、ざまぁみろですわ!!罪悪感?なんのこと?
私、6歳になったばかりだから分かんなーい♪
やるなら、とことん怖がらせましてよ?ここぞとばかりにやらせていただきますわ!後悔?全くしてないです!
テオドリヒとは結局何も話すことがないまま別れて、私は孝人に説教されました。しかし、一緒にビビってた人には何言われても笑いそうになるのをこらえるのみであります。ポーカーフェイスを作ってるようですけど、最近は表情崩れていましてよ?
ちなみに孝人は棗お嬢様の規則正しい睡眠時間のため、説教は早々に終わった。
※※※
翌日、玲奈お母様に呼び出された棗は白と紺色のワンピースに着替えて部屋へと向かった。
たぶん昨日のお話し合いのことだろうと考える棗。それもあったが、爆弾をおとされるとは思いもしなかった。
「おはようございます、お母様」
「おはよう、棗ちゃん。昨日お父様たちとお話合いをしたんだけれどね、テオドリヒ君女性恐怖症なんですって」
「え・・?」
話を聞くと、テオドリヒ君のお母様が亡くなってから数日後にテオドリヒ君は誘拐され、誘拐した相手が父親の会社の人間だったらしい。3日間だけ監禁されていて、女性恐怖症になったらしい。んー、でもあの発言はどうゆうことか思うと
「同い年くらいの子にはまだ会ってなかったみたいで、威嚇みたいなもんだったらしいわよ」
「・・・・」
つまり、近寄られて気絶するかもしれない失態が怖かったと?ふーん、へえー・・・。
ヒロイン、こんな面倒な子をどうやって攻略するんだろうね、一体。まぁ、私は私で可愛い可愛いテオドリヒ君に今から会いに行こうじゃないか!え、何?いじめっ子?前世でも言われたことないのに?嫌だなぁ、同い年の子でまずはリハビリですよ!リ・ハ・ビ・リ!!いつかは、テオドリヒ君も誰かと結婚するだろうし、しなくても仕事上の付き合いで会うこともあるだろうしねぇ・・これから異性と関わらずにすむ人生もあんまりないと思うしね。ほら、こんなに親切な子供って見たことないでしょう?私もよ!
頭の中で今日のやることを考えていると、玲菜お母様に爆弾を落とされた。
「ところで、棗ちゃん。こっちが本題なのだけれどあなたは転生者なのかしら?」
求ム!この窮地を救ってくれ!誰でもいい!うまい誤魔化し方を考えてくれ!
「いや、棗ちゃん。さっきからぶつぶつ言っているのが聞こえているわよ」
私は自分で詰んだようだ。
携帯でちまちま書いていたんですが、最近左手が腱鞘炎になり手を滑らせて携帯を落とすこと4回。
携帯画面がやばいことになったのでまた間があきそうです。
今日は、ぎりぎりバグ画面で投稿させていただきます(´◉◞౪◟◉)ごめんなさい