フラグは回避できそうですか?――分かりません。
ブックマーク30超えてました。ありがとうございます(´◉◞౪◟◉)
これからも頑張ります。
「おい、ブス。俺はよろしくしないからな」
ふっ、ふふふ・・おーほっほっほ。みなさん、聞きまして?目の前の坊ちゃまはどうやら目が悪いようですねぇ。
お人形みたいな顔の私に向かって、ブスですって・・ふっ・・
まぁ、私は子供の外見ですけど中身は大人ですので広い心でここは聞かなかったことに致しますわ。所詮、クソガ・・失礼、子供の仰ることですものぉ~。えぇ、私怒っていませんよ?えぇ、もちろん。
さっ、席に座ってシェフの美味しいご飯でも頂こうかしらぁ~・・・。
「おい、聞こえなかったのかブス」
「五月蠅いですわよ。このキュートボーイが」
「なっ!!?」
あ、つい条件反射で対応してしまったわ……はて?キュートボーイって褒めていることになっているよね?あらら・・・でも、実際に綺麗な顔しているなぁ~ご自分の綺麗な顔を毎日眺めているから、私の顔が不細工って言いたいのかしら?ふっ鼻で笑ってしまうわ……それにしても綺麗な白い髪・・・って・・あれ?金髪じゃない!?んん?どゆこと??
そう思ってじっくり見ようとしたが、
「ハンネス?君の子供にしちゃあ、レディの扱いが酷いなぁ・・?」
あ、お父様が静かにキレていらっしゃる?目の前のハンネスさん、顔が若干青ざめているように見えるよ?ちょ、ちょっとお父様?テオドリヒに向ける目が怖い怖い!!ほら、もうテオドリヒ君ハンネスさんの足をがっちり掴んで怯えているわ。あー、別な人が怒っているのを見ると、逆に冷静になっちゃうよ・・・。なんか、もうどうでもよくなっちゃった・・・。
「アレク、そこまでにしてちょうだい。子供が言ったことじゃないの」
「玲菜、でも棗に・・・」
「棗の顔を見てごらんなさいよ。ほら、目がテーブルに向かっているわよ」
ギクッ!!そぉーっと目をそらす。別にお腹空いたなぁって思ってませんよ?お父様、お母様。ただ、今日のメニューは何かなぁ?って考えていただけですわよ。
「まぁ、そうね。あとでお話し合いはしましょうね」
それで皆で席についてシェフの美味しい料理を頂いた。ハンネスさんがはらはらしてたけど、知らん顔で美味しくいただきました。
今日のデザートは何かなぁ~♪転生してよかったと言えるのは前世では食べれなかっただろう高級菓子、また自分では作れないであろうシェフの創作菓子を食べれることである。
棗は、怒りやすいが長続きはしない。美味しいお菓子を食べれば何に怒ったのか忘れてしまう性格であった。単純である。
※※※
「ごちそう様でした」
そう言って、あとは大人同士でという気持ちで部屋を出ようとする。玲菜もアレクセイも止めはしなかった。アレクセイだけは日課のおやすみのハグをしてくれた。キスは髭が地味に当たって痛いのでやめてもらった。寂しそうな顔をされたが譲らなかった。痛いもんは痛い。
部屋から出て自分の部屋へ向かおうと廊下を歩いていると、棗は視線を感じたような気がした。
バッと後ろを向くと、白髪がささっと廊下に置かれている高価な壺に隠れてたが、手足というか普通に隠れていない。それでも棗は何も言わず、廊下を歩きだした。すると、遅れてあとを付けるような忍び足が聞こえた。
なんだ、一体。仲良くする気はないとか言ってこっちに来るなんて構ってちゃんか?ツンデレか?などと思いつつ、絶対に自分から声をかけることはしない棗。
いいこと思いつーいたっ♪
もしここで棗の顔を見た人がいるなら、ちょっと引くような笑顔を棗は浮かべていた。
※※※
さぁて、あれはどこにあったのかしら?一度立ち止まって、記憶を漁る。後ろから足音が聞こえたが無視する。確か、和室の部屋よねぇ・・・。あー、あそこかなぁ・・ふふっ楽しみねぇ・・・。思い出してまた歩き出す。自分の部屋ではない方向にちょっとうきうきしたように。
途中でついてくる人間を撒いて、部屋に辿り着き目的のブツを探し出す。
ソレは、壁にいくつも並んでいてどれにしようか迷う棗。
あまり時間もないし、一番効果がありそうなものってコッチよねぇ・・うふふ。楽しみねぇ・・・。
人をブス呼ばわりしたんだから、あんたのブサイクな顔でも見せてもらおうかしら?ふふっ。
前言撤回、どうやら棗は後で怒ったことを思い出すタイプなようだ。
さて、棗が手に取った物は何でしょうか?
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