今のところは、平和だと思いたかった。
亀更新で毎度すみません(´◉◞౪◟◉)
そんで短いですorz
「それじゃあ、その千歳さん?は棗さんの専属ですのね」
「そうなりますわね、学校も来月には編入できるかと思いますわ。燈子さんにもご紹介させてくださいね」
「ええ」
昼休み食堂のテラスにて、ランチを食べながらお喋りしていると
「やぁ、春日野さんと藤堂さん。二人とご一緒してもいいかな?」
げっ。なんで、堂本竜樹がここに来る!?いつもいつも女の子たちに囲まれているテーブル席にいる癖に今日に限って燈子ちゃんと二人のテラス席に来るかな!?
全力でお断りしたい。が、
「私はいいですよ、燈子さんは?」
「私も構いませんわ、どうぞ堂本様」
本当は構うけどっ!!あぁ、せっかくの日替わりランチ(鯖定食)の味が分からなくなってしまった。
それにしても一体何の用だ・・。チラリと食堂内の方へ眼を向けるとやはり彼のファンがこちらをチラチラ見ている。私には関係ないなと思うこともできない・・そうご飯をもぐもぐ食べながら我関せずの態度をとる棗。
「珍しいですわね、いつもの方たちは宜しいので?」
「ずっと一緒にいるのも疲れてしまって・・ごめんね、じつは春日野さんを言い訳にさせてもらったんだ」
・・つまり、女の子たちの誘いを断り切れず燈子ちゃんを使ってこっちにきたってこと!?ふーん、王道派キャラとかあったけど、ただのヘタレか!!
「ハッキリと仰ればいいのでは?そのようなこと続けておりますと今後の学校生活が楽しいと思えませんわよ?それに燈子さんを言い訳に使って彼女たちに恨まれたりでもしたらどうなさいますの?」
(訳:燈子ちゃんとの時間を邪魔しないでよ!ヘタレ!)
「・・・・それも・・そうだね。ごめんね、春日野さん」
「あら、大丈夫でしてよ。今のところはそのようなことはございませんもの」
「藤堂さんも気づかせてくれてありがとう、おかげで目が覚めたような気持ちだよ」
「・・私も少々出すぎた真似をしましたわ、ですが、堂本様が彼女たちに時間をかける必要もございません。堂本様だって、ご友人と過ごしたい時だってございますでしょう?」
うっかり色々言いすぎたかもしんない。もしかしたら、イラっとしてる?顔見るの怖いからご飯食べる。あぁ~、鯖が美味しい。もぐもぐ
「・・春日野さん、彼女良い人だね」
「ふふ、でしょう?自慢の友人ですもの。彼女との出会いもそれはそれは面白かったですわ」
「へぇ、聞きたいな」
「気が向いたら教えて差し上げますわ」
食事に夢中になっているフリをして現実逃避をしている棗はひそひそ話している二人に気づかなかった。
※※※
次の日。
「やっ!藤堂さん、こんにちは」
なんで!フレンドリーになってる!?
私が一体何をした!!?
燈子と棗の出会い。
春日野 燈子は幼い頃からひねくれていた。それは、桜城組の孫娘である燈子に対して幼稚園の先生や同い年の子供たちが怯えたように接するからであった。
(私も女の子とお人形遊びとかしたいなぁ)
そんなことを思っていても、無理なことだと思い始めていた。堂本竜樹は母同士が友人で付き合いで普通に接することはできるが、燈子は女友達がほしかった。
その日もいじけたようにカーテンに隠れようとした。
が、先客がいた。
それも
「いらっしゃーい、あらこれはこれは女の子のお客様ね!あなたがお悩みなのは恋の悩み?恋の悩み?それとも○○先生が13回目のお見合いに行った話かしら?」
ふわふわの黒髪に蒼い瞳の女の子がそこにいた。
ただし、白いマスクと片手に小さいビー玉をもった女の子。
瞳だけがキラキラ輝いているように見えて、燈子はこの子と友達になりたい!と
「あのね、私と友達になってくれる?」
変わった女の子は目を丸くしたあと、にっこり笑った。