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悪役令嬢?何それ、美味しそう  作者: 藍川 潤
12/26

野良犬を拾いました。

今日水曜日ってこと忘れかけてました




ん?なんだ、あれ?

ちょうど赤信号で車がとまっているときに棗は道の隙間に何かを見つけた。

まさか・・と思いつつ、漫画じゃあるまいし・・と思ったのも


「いや、ここゲームな世界だったわ・・」

「?お嬢様、今なにか仰いましたか?」

「孝人さん、ちょっとここでとまってて」

「えっ、ちょっお嬢様?!」


そのまま車から降りて道の隙間、何かのお店の裏側のような通路へと向かうと・・。


「マジかぁ・・・これ、リアルだよね」


念のため、頬をつねってみても目の前の情報に変化はない。

ちなみに目の前の情報は、ちょっと?ボロボロになっている若い男性が意識不明であるということ。身に着けているものはスーツのみでそれもボロボロだ。んーしかし、美形のように見える。顔も少しは殴られているようだけど・・

喧嘩か他の何かか・・・


「どちらにせよ、放置は無理だな」

「お嬢様!一体、どうして!?なっ?!」

「あ、孝人さんこの人車に乗せてちょうだい、私はお母様に連絡をとりますので」


と言いつつ、玲菜お母様から渡されたスマホを取り出す。


「もしもし、玲菜お母様?今、お時間宜しいでしょうか?」




※※※




「あとは安静にするだけで大丈夫だそうよ、棗ちゃん」

「ありがとうございます。お母様」

「拾い物にしては大きいけど、この子どうするつもり?」

「それは………。」

「あら、なにか考えがあるのかしらと思ったけど衝動的に?棗ちゃんそういう子だったの?」


うっ。前世も後先考えずに行動してたのか?と聞かれてるみたいだ。否定できないけど。なんせ、親しい友人たちには頭良さそうに見えてじつは馬鹿との評価を渡されている。これでも考えるときは考えているのだが……。


「まぁ、いいわ。この子の意識があるときにまた話し合いましょう」

「はい、分かりました」


ホッとしつつ自分のことながらちょっと凹みかける。

まぁ、自分でやってしまったからにはしょうがない。周りに迷惑かけてるから遅いけど最善策を考えるしかないか


「棗ちゃんが買った和菓子でも食べましょう」

「はい!これが一番美味しかったです、お母様」

「あら、それじゃあお父様にそれを残しておきましょうか」



帰ってきたお父様にお土産を渡すと感激されて振り回されるのは、この3時間後だ。




※※※



部屋で宿題をしているとノック音がして、孝人が入ってきた。あの子がどうやら起きたようである。


「奥様もお待ちです」

「!分かったわ、ありがとう」


孝人に案内され、部屋へと向かった。

そこには、手負いの野犬がいた。



「どうも、俺を拾ってくれた心優(・・)しいお嬢さん」



うん、元気そうで何よりだ。さっそく嫌味か。このやろー

子供相手に……って、いや私中身成人してたわ。


さて、どうなることやら



10月5日、ちょいと追加。




主人公、頭も良くはないし口も悪いが悪知恵は働く方。んでもって、喧嘩っぱやい(´◉◞౪◟◉)



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