2/6
前文
ケーススタディ名:異世界でのサバイバル初日編
形式:文書と議論
時間:1時間
参加人数:最低3人~最高30人 ゼミや勉強会程度のサイズで行うことを推奨
前文:
あなたは、あなたのイメージする標準的な日本人である。
健康であり、ある程度の学業を積み、そこそこに若い。
10代後半~30前半をイメージすると良い。
ある日、あなた通勤、あるいは通学の際に突然に見知らぬ土地にいることに気がついた。
脈絡はない。突然に平原と森の狭間の腰まである深い藪の中に、普段の格好のままに放り込まれていることに気がついたのだ。
前方に街が見える。道もあるように見える。
なぜなら街は高台にあり、そこに向かって緩やかなカーブを描いて登っていくようになっているからだ。
日本人としての常識があるあなたは、そこで何かが妙であると気がつく。
あなたの通勤、あるいは通学する範囲で、おそらく10メートル近いレンガと思しき素材の壁で囲まれた街があったろうか。
だが、街には違いない。日は高いが、腰まである藪の中に居続けるわけにはいかない。
あなたは街に向かって歩き出す。