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後付け強化系転生者ハジメくんの異世界漫遊記  作者: 結佐
第二章 ハジメ in 盗賊団
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第三十六話 ハジメ、世界大盗賊団武盗会に出場する 12

本戦での初戦を突破した僕たちは、今回の試合の祝勝会をしていた。


しかし、僕にとっては質問責めに遭うというなんともお約束の展開である。



「ハジメよぉ、お前、今回ハジケてたなぁ。」


「そ、そんなことないだろ!」


「いや、ハジケてたよ。どうすんだ、アンリッヒヘイゼン共和国軍部のあの壊滅的なダメージはよ。」



目下の胃痛の原因である。

死傷者を蘇生させたりする役目を負っている盗神パンですら、「神級の魔法で生じた穴なんて直せるか!!」とキレ気味だったので、おそらくあの大穴はそのままだろう。

当然、アンリッヒヘイゼン共和国からすればとんでもない出来事である。

まず、兵士や軍の地力をあげるという名目で死ぬほど訓練してきた兵隊の半数以上は未だどこかに消えてしまっているし、なにより軍本部の建物の3分の1が吹き飛ばされ野ざらしになっている上に、元帥は得物を強奪されたショックで使い物にならない状況であり、そもそも他国に示しがつかないではないか!と国王陛下も怒り心頭といった様子で、僕たちは城下で指名手配、即刻打ち首も辞さないとお触れが出ているのである。


まぁ、全員素顔を晒していたわけでもないので、バレたりはしないと思うのだが…もしバレて、僕らがルベリアの盗賊団だと分かればアルバニア公国と派手に戦争するかもしれないという懸念がある。


どう考えてもやりすぎである。


「いや、だってさ!あのまま僕らがあそこでちんたら戦ってたら相手にさき越されてたかもしれないじゃん!」


「そうかもしれねえけどよ…だとしてもあの魔法はヤベェだろ。はじめてみたぜあんな魔法。」


「俺も初めて見た。まぁ事実、あの魔法が無ければブラドリヒが元帥と一試合していただろうな。」


「あの揺れって…ハジメさんが起こしたもんだったのか…」


僕のはなった雷霆(ケラウノス)の魔法が引き起こした損害は、たかが一回の魔法では普通に考えて不可能なレベルのものだったと改めて認識したのである。


ちなみに細かい内訳とするなら、


星になった人々:兵隊26045名 ナイトメア・グール2名 アンリッヒヘイゼン共和国民3295名 

壊滅的打撃を受けた建築物:民家1200棟 商業施設36棟 アンリッヒヘイゼン共和国冒険者ギルド1棟 農場3軒 アンリッヒヘイゼン共和国軍本部1棟...etc


被害総額:5938億2950万6849ルクス。


もはや、国として大災害と認定されたといっても過言ではなく、指名手配もそりゃ当然といった具合であった。


「…反省します。」


「いや、いいんだけどよ。」


「おかげで次の試合に望めるわけだからな。」


「げ、元気出すっすよ!」


こうして祝勝会は、僕のメンタルを削りに削る結果となった。


そしてその夜である。





僕が床につこうとすると、神々しい光を放つ人物が不意に現れたのであった。


「だ、誰だ?」


「私はゼウス。オリンポス十二神が一人である。」


「えっ、神様!?」


僕は驚愕した。そして、同時に雷霆を使用したことが原因で現れたのだと感づく。


「お主は人間の器でありながら、私の武器を使用した。それについての話をしにきたのだ。」


「は、はぁ。」


「まず尋ねよう。如何様にして、私の武器を扱えたのだね?」


「それは、僕の能力ゆえです!」


「能力とは?」


「僕が(雷神竜を討伐して)雷神からもらった能力です!」


「雷神…だと…?」


「はい…僕がインドラ(竜の方)を討伐したときに…」


「インドラ(インドの神様の方)を…討伐した…?」


「ええ、そうですが…」


「だとすると…お主は(インドラ)を殺したと…?」


「ま、まあ、そうなりますね…」


「そ、それで…体のどこを失ったんだ…?」


「あ、いえ、無傷で…」


「む、無傷…で?」


「…あの…」


「…(インドラを殺すほどの腕を持つ冒険者だと…しかも無傷で!?私でさえ殺すことが出来たとしても無傷では勝てない…私の武器(ケラウノス)を勝手に使ったものと聞いて罰を下そうと思ったが…下手すれば返り討ち…!?)」


「…あの、ゼウス…様?」


「ハヒッ!?…ああ、いや、なんだね?」


「あの…それで、どういったご用件で…?」


「あっ、いや、そうだな、うむ…(待て待て待て、まさかお前を殺すなどと言ってしまえばここら一帯が焦土になるだけではなく私の存在すら危うくなるではないか…最近は息子達にすら浮気者扱いをされて肩身が狭くなっているというのに、これ以上汚名をかぶっては顔向けできない…ならば、穏便に済ませるのが吉か…?)」


「あの?」


「ああ、いや、なんでもないんだ、ハハハ…」


「…(な、なんでもない!?オリンポス十二神の一柱がわざわざ人間一人に会うために人間界に降りてきて、「Q.私の雷をなぜ扱えたのか?」「A.インドラを退治したから」なんて理由で納得するなんて…)どういうことだ?」


「えっ!(う、疑いをもたれている!やばい!戦うのは是非にも避けたい!!)…いや、実は理由があってだな…」


「あ…それは一体どんな…?(そうだよな…場合によっては罰を受けるかもしれないし…あああああ…使わなきゃよかった!)」


「う、うむ…(く…そうは言ったものの本当の理由なんていえないし…そもそも、私が人間相手に出来ることなど…)」


「…(うわ、めっちゃ怖い顔でなんか考えてる…!あれ、でも、ちょっと待てよ?罰を与えるならもっと早くやってるはずだよな…だとすると、アレか!?強化フラグか!?ってなると…もしかして…)加護?(アッ…言葉に出ちゃった…)」


「か、加護…!?(オイオイオイ待ってくれ、この人間はもしかして私が加護を授けるために来たと言うのか?いや、そんなわけあるまい。だとすると、私が罰を下そうと来たということを察知し、戦いを避けたいならば加護を寄越せと言っているというのか!?神を脅すなど人間の領域を超えているではないか…もしや、それほどまでの力を有しているというのか!?だとすると、人間界に現界している私の力では及ばない…?)」


「…(やっべぇ…めっちゃ睨んでるじゃん…やっぱ違ったのかな…だとするとマズイ、怒る!神様が怒る!ど、どうすればいいんだ!?い、一応取り繕って笑ってみるか?)ニヤッ」


「ヌッ!?(こ、この人間、笑いおった…なんとあくどい笑顔だ…これは、完全に読まれている!私の力で勝てるかどうか危ぶんでいるということ完全に読んでいる!…いまさら、そうだ加護を授けようなんて言っても「その程度か?俺の力を味わいたいなら覚悟しろ!」とか言われそうな勢いではないか!ヤバイ!もう力を分け与えて友好的な関係に持ってくしかない!!)」


「…」


「…い、いいだろう、お主の力はよく分かった。お主に我が力を授ける。これにより、神との盟約がお主と結ばれ、神の力を得ることになるであろう。しかし、その力を得るということは人間の器ではなくなるということ…そのことを理解し、正義のために使うということを誓うか?」


「えっ…(な、なんだ、どういうことだ!?これって、ゼウス様が「私の力を分け与えるから、その力をいいことに使え」ってこと!?ていうか、断れるような雰囲気じゃねえ!すっごく怖い顔してる!!うなずくしかないじゃないか!)は、はい、誓います…」


「いいだろう。それでは、オリンポス十二神、ゼウスの名の下に、天を統べる神の理を授ける。善きことのためにその力を使役し、世界を導くがよい。(よおおおし!なんとか!なんとかこの人間が神界の脅威となることは防いだ!!)」


「は、はい…」


――ハジメは、ゼウスと契約した!

――ハジメは、神の力を手に入れた!


こうして僕は、神様の力をその身に宿すことになりました。…どうしてこうなった!?




ハジメくん(と作者)の暴走は止まらない!


特性:天統神(テントウシン)の力

説明:オリンポス十二神の一柱であるゼウスの力。天を統べるその力はすなわち、空気と空間を支配する力である。


追加特性:

空気支配(エア・ルーラー)(空気を意のままに操れるようになる。風を起こそうが温度を上げ下げしようが膨張収縮させようが誰も文句を言えはしない!)


空間支配(スペース・ルーラー)(空間を意のままに操れるようになる。思ったとおりに空間を消し飛ばしたり戻したり、好きな場所を持ってきたり飛んでいったりと自由自在!世界は君のものだ!)


神の力(ゴッド・ワークス)(神は下界の者とは次元が違う!下界の毒は受け付けないし、魔力によって作られた魔法など跳ね返してしまう!神力のこもっていない武器では傷つけるなんて出来やしないし、この世の理から外れた亡者だってかるーく浄化してしまう!まさに神!まさに生き物を超えた力!)


天を統べる力(天統神は羽が無くても空を駆け巡ることが出来る!その速さは何者にも追いつけない!空を舞う生き物達と話は出来るし、言うことだって聞いてもらえる!雲はキミの言うとおりに動く!空を飛ぶすべてのものを把握できて、邪魔なものはどっかに飛ばしたりも出来るんだ!しかも、アイギスという装備を身につけることも出来、その装備はどんな攻撃をも防ぐことが出来る!しかも、姿かたちをどんなものにも変えることが出来る!どうだ、ゼウスはすげーだろ!)


ヘラの呪い(そんな超絶最高なゼウスの力だけど、生涯愛せる女はたった一人だけ!それを破って浮気などをしてしまうと、ヘラの呪いが発動するぞ!キミは虫けらのようになり、浮気相手は地獄へ落ちる!どうか、ただ一人だけを愛し続けるんだ!)



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