表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/9

選別

第五章

選別


落下の速度で凄まじい風圧が襲ってくる。

このまま地面に叩きつけられれば即死は免れない。

それを想像するだけで、身体が硬直し、体制が上手くとれず、風に流される。

すると、手にしていた仮面が、ブォンという音とともに起動し、顔に張り付いた。

「生体データ確認。最適化完了。ミッション、地上への生還」

電子音声がそう告げると、身体が仮想現実と同じように変化していた。

腰には日本刀二対、籠手やその他の防具などが一瞬で身を包んだ。

だが、以前は全く感じなかった質量や質感がある。

仮面をずらし確認してみると、確かに実体化している。

視界の端に他の選手を捉えた。皆、ゲームの中と同じように変化しているではないか。

飛行船の中で電子催眠をかけられた可能性もあるが、この大会の裏で動く大金を考えると、その線は薄い。

とにかく、地上への生還がミッションとして告げられた以上、能力を駆使しなければならないと覚悟を決めるしかない。

考える間にもどんどん地面は迫っていく。

死を意識し、流れる血は冷たく感じ、鼓動の音以外は聞こえない。

他の選手たちの方に目を向けると、ある者はなす術なく落下していき、またある者は能力で飛行、滑空、減速と上手く対応している。

だが、自分の能力ではとても彼らのようにはいかない。

その時、刀から熱を感じ、すぐさま抜くと、刀全体が赤熱し緋色に輝いていた。

「オーバースキル、『烈火』発動」

再び電子音声が告げる。

感覚に身を任せ、二本の刀を振り抜く。

すると、炎が走り、渦巻くと、身体が上方に跳ね上がる。

温度差で空気が膨張され、浮き上がったのだろう。

無我夢中でそれを繰り返し、地面間際で渾身の力で振り抜くと、岩肌が一瞬にして溶けていった。

無事に地上に生還したのだ。

「ミッションコンプリート。モード解除します。」と、聞こえ、普通の姿に戻っていた。

それが合図に、全身に一気に負担がかかり、その場に倒れこんだ。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ